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グローバル社会で活躍できるコミュニケーションスキルを育む|龍芳乃(GG International School代表)

園内に入ると子どもたちもスタッフも次々に元気な声で「Hello」とあいさつをしてくれる。広く開放感のある園内では子ども同士も先生に対しても、子どもたちは流ちょうな英語でコミュニケーションを取っていた。森の中を思わせるブックスペースに、壁一面のボルダリング、英語で行なわれるアートやサイエンスの活動に使う棚いっぱいの道具など、ワクワク要素も盛りだくさん。そんなGG International Shcoolの運営を行なう代表の龍芳乃さんにお話を聞いてきた。

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代表の龍芳乃さん(左)とプログラムコーディネーターのヘスースさん(右)

学びに没頭できる環境づくり。ポイントは「自己決定感」「安心感」「ワクワク感」

園内に入って一番に目についたのが、大きな木とその下に広がる草原のようなスペース。

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「ここは主にブックスペースとして活用しています。床に直接座れたり、段差の高さの違うベンチを作ったり、壁にもたれかかれる場所、隠れ家のような中2階のツリーハウスなどを用意しました。これは子どもたち自身が自分が落ち着く場所や姿勢を自分自身で決めて心地よく本を読めるようにと考えてつくっています」

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お邪魔したのは3~5歳のキンダークラス。朝の集まりを終えて科目別レッスン。この時間は年齢別ではなく、英語の習熟度別のクラスに分かれ、英語の読み・書きの基礎となる力を養う時間。ネイティブをはじめ、外国語としても英語を学ぶ際に綴り字と読みの規則性を理解し、正しい読み方を学ぶ学習方法『フォニックス』も取り入れられている。

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この日は一人ひとりの子どものレベルに合わせた本を読む活動と、複数の単語の中から近しい音を当てるクイズのような形式の活動、そして自分の身体とサイコロを使って等身大の双六感覚でそれぞれのマスに置かれた単語を発音する活動など、3つのグループで活動が行なわれていた。

「プログラムづくりで大切にしているのは自分の発言が受け入れられたり、自分のペースで進められる安心感を作ることです。そして楽しみながら取り組めること。『つまらない、やらされている、飽きてしまう』こういったことのないよう、先生たちがさまざまな創意工夫をしています。子どもたちをどれだけワクワクさせられるか、毎日が子どもたちの楽しさとの真剣勝負です。そもそも子どもたちは不思議や面白さを発見する天才で、そんな天才達がさまざまな発見をする機会として、アート×サイエンスを取り入れたレッスンも多く実施しています。」

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こうした「自己決定感」や「安心感」「ワクワク感」を作り出すために、龍さんは空間づくりと、先生たちといった人的環境を丁寧に、かつ自分自身も楽しみながら整えている。

「はじめは木を模した隠れ家のスペースは死角ができてしまう等の理由で先生達に不安がられました。それでも、子どもたちにとってそうした空間がどんな価値を持つか、子ども目線で考えたときの価値共有することで、どうしたらそれらを満たすことができるかを考えました。楽しさや安心を感じられるスペースであるために、独立性を守りながら中の様子を確認できる工夫や謝って落下しないような工夫を行ないました。
経営者として一番大切にしているのは先生たちのマインドセットです。採用の時も、私の直感的な話になりますが、経験やスキル以上に、子どもたちに愛があることを最も重視しています。それらの土台があれば、目的と方法については話し合いの中で解決できると感じています」。

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相手を尊重しながら自分の考えを伝えていく、子どもたちの豊かなコミュニケーションが育まれている

子どもたちの様子を見るとその表情や取り組む姿勢からはいわゆる「やらされている感」は一切感じられない。目の前の課題に没頭したり、積極的に友だちや先生と言葉を交わしながら取り組んでいる。
プログラム設計を担当するヘスースさんはこう語る。

「レッスンの中で最も大切にしているのは、Curious(探求)です。子どもたちがのめり込める内容でないといけない。プログラム設計の段階では、「属人化しない」「複雑化しない」「維持しやすい設計」を大切にしています。Sustainability(継続性)がなければ、良いものも長続きしません」。

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そんなレッスンの間、先生も子どもたちも口数が多い。ただ、発話の多さから場が乱れてしまうといったことはなく、相手の言葉に耳を傾け、それに応じる形で自分の言葉を投げかける、そんな「聞く」と「伝える」といった文字にすると当たり前に思えるやりとりが、心地よく場に広がっている。

「保育園の経営を行なう前、新卒で入社した会社は外資系のコンサルティング会社でした。その中で能力も学力も高く、非常に優秀なのにグローバルな場面で力を発揮しきれなかったり、十分な評価を受けられない仲間を見てきました。その原因は英語が喋れないということよりも、コミュニケーションの中で自分の考え伝えたり、相手の考えを汲み取ったりすることに課題があるようでした。スキルとしての英語だけでなく、コミュニケーション力そのものを育むために、インタラクティブな環境でのレッスン形態になっています」。

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子どもたちがグローバル社会でいきいきと活躍できることを目指して

こうした理念、環境を目指し、園づくりを行なっている龍さんの原体験や想いについてさらに伺ってみた。
「原体験としては先ほどお話しした前職時代の経験が大きいです。私自身幼少期から海外経験があったことで、スキルとして英語が使えることと、グローバルな場面でのコミュニケーション力があることで、『得』をしていたように感じます。逆にせっかく力があってもそれが損なわれてしまうのはもったいない!と考えています。
また、私の母が長年乳幼児教育に関わっていて、そのプログラムがこれからのグローバル社会を生きる子どもたちによいものであると感じていました。その園が諸事情で閉じてしまう、ということがあったため、その教育を失わずに継続させたいと考え、GG International Schoolを立ち上げました。これからの展望としては、定員数を超える入園希望をいただいている現状もあるので、より多くの方にお届けできるよう、保育園やアフタースクールを新設し、場を増やしていきたいと考えています」。

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子どもが学びやすく、職員も働きやすい環境づくり

今回取材にお邪魔した『GG International School 戸越校』は、物件探しから空間デザインのコーディネートまで、LiCが共同で取り組んできました。本文中ではご紹介しきれなかった部分では、本格的な和室が園の中に用意されている。これは「私たちは外国人を育てたいわけではなく、日本人としてのアイデンティティーも大事にしたい」という龍さんの想いから、日本語のスペースとしてつくられたもの。完成後も在園児の変化や職員のアイデアによって、積極的に改修やレイアウト変更をしながら、子どもたちが学びやすく、職員も働きやすい環境づくりを実施している。
空間づくりを通して子どもも職員も過ごしやすい園づくりにご興味のある方は、下記の無料相談からお問い合わせください。

LiCの乳幼児教育施設の組織開発無料相談
メール:info@learning-in-context.com
電話:03-6663-8960
担当者:植竹(うえたけ)

<Visited DATA>
訪問先:GG International School 戸越校
所在地:東京都品川区平塚1-6-25 朝光堂ビル 2F
Webサイト:https://ggis.jp/

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