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中島潤子~人と企業を「繋ぐ」天職~【私の職務経歴書】

こんにちは。いらっしゃいませ!LHH Branding & Marketingの木谷です。LHH Japanの”人”に焦点をあて、紹介していく【私の職務経歴書】シリーズ(不定期更新)。
今回はLHH転職エージェントの中で弁護士、企業法務、知財・特許領域の専門コンサルタントとして活躍されている中島潤子さんにお話を伺いました。

中島 潤子(Junko Nakajima)
LHH Consultant FL&HRGA紹介部 Legal &Compliance課 / 国家資格キャリアコンサルタント

約25年間、人材ビジネス業界に従事。2016年からリーガル領域(主に、日系・外資系の事業会社や法律事務所に特化した)専門のコンサルタントとして転職希望者、採用企業及び法律事務所をサポート。2020年よりLHHに参画。


ラジオを聞くのが趣味で、仕事前はラジオでテンションとモチベーションを上げるのが日課だそう。

これまで

中島:大学卒業以来25年近く 、人材業界で仕事をしています。新卒で入った会社では、求人広告媒体や転職フェアの営業を担当していましたが、その後人材紹介の世界へ。当時は、メディカル系と金融系以外の幅広いクライアントを担当させてもらいました。

ーーリーガル領域エージェントの専門家、という印象が強い中島さんですが、これまでは様々な業界を担当していたのですね。

中島:おかげさまで様々な業界知識が増えました。法務などのバックオフィス部門は、どの業界のどの企業でもあるので、業界構造や特徴をリアルに知ることができたことは今も役立っています。

ーーここから徐々にリーガル領域の専門性をつけていった…ということですか?

中島:それがそういうわけでもなくて…(笑)実はこの時期、働きながら社会人大学院に通ったりもしたのです。

ーー働きながら大学院に行かれた動機はどのようなものだったのでしょうか。

中島:今から20年近く前の話ですが、当時は昇進するのは男性ばかりで、結果を出していても出世という意味では女性はキャリアアップが難しいことと肌で感じていました。他の人と違う武器を手に入れなければと思い、前々から興味があった大学院に行くことにしたのです。
キャリアコンサルタント資格(当時は、事業部初めての自腹で資格取得)を取ったり、大学院で勉強したりする中で「育成」への想いも芽生え、そこからIT業界専門の教育研修系の会社へ転職をしました。

ーーキャリアコンサルタント資格も取得したり、大学院で学ばれた後に、一旦人材紹介からは離れたのですね。

中島:これは本筋から離れるかもしれませんが…私は当時から人材紹介の仕事が大好きで、「これこそ天職」と思っていました。時には、時間を忘れていくらでも仕事をしてしまうほどでした。
とはいえ、自分の人生を考えたときに一旦仕事は意識的にブレーキを踏み人材紹介以外の仕事をするのもいいのではないかと考え、以前から興味をもっていた、教育研修の仕事を選びました。育成の仕事をしたことも、今の仕事にとても役立っています。
人生に無駄なことなど、何一つないですね。

ーーブレーキというのは、自分のリソースを再配分する、という意味ですよね。共感する社会人は多いと思います。
そして「これこそ天職」と自信をもって言えるのは素敵です。

弁護士・法務専門の人材紹介をするきっかけとその魅力

中島:その後、結婚等もして、やはり大好きな人材紹介に戻りたいと2016年に人材紹介の世界に舞い戻ったのですが、それが弁護士専門の転職エージェントでした。

ーーなぜリーガル系に?

中島:人材紹介のイロハを教えてくれた元上司が、「人材紹介をやっていくなら、何か専門性を持った方が面白い」と言ってくれたのがずっと頭にあったのです。「専門性」をキーワードにしたときに、前職の関係で縁が深いITも思い浮かんだのですが、IT系の人材紹介となると私個人としてはブランクがありすぎる。弁護士であればマーケットは小さいですが、専門性が高いので競合はその分少ないし今からでも勝てるかもしれない、新しい挑戦をしてみたいと思ったのでその道に進みました。

ーー実際やってみていかがですか?

中島:今まで経験したどのマーケットよりも、この領域が一番面白いです。求職者様はその道(法律など)のプロフェッショナル。こちらが教えていただくことも多く、餅は餅屋というように「キャリアのことはキャリアコンサルタントに」という考えのもと、アドバイスをしっかり受け取ってくださる方が大半です。採用側も専門性の高さを評価してくださいます。配属先(法務部や法律事務所)の採用責任者様とお打合せの機会をいただくことも多く、プロフェッショナルとして信頼してくださっていることはありがたく、やりがいを感じます。

ーー弁護士の方も日々依頼人の方と信頼関係を基にお仕事されますね。仕事への向き合い方が転職活動にも出るということには納得です。
それも中島さんに豊富な知識や経験があるからこそと思います。

中島:面談では大切なお時間をいただくわけですから、何かしらを有益な情報を得ていただき、「中島と話して良かったな」と感じていただけるよう、いつも心がけています。

弁護士・法務の転職事情

ーー弁護士や法務の方の転職シーズンはいつ頃でしょうか。

中島:マーケットが小さいこともあり、極端な波はありません。しいて言うのであれば、12月から1月を節目と考え、その時期をターゲットとして転職活動を行う方は多いです。

ーー他の職種だとボーナス時期や年度の切り替え時期3月や4月がピークですが、時期が違うのですね。

中島:これは、司法試験合格者が受ける「司法修習」制度が関係しています。簡単に言うと司法試験を合格された方が法曹になるために、11月~翌年11月の一年間研修(司法修習)を受けます。それを経て、(会社や事務所によって異なりますが)12月や1月に就職します。そのため、我々でいう新年度(4月)の感覚が、弁護士にとっては12月や1月なのです。
法律事務所も、12月決算が多かったりするので、業績賞与をもらってから転職したいという方もいます。

ーー業界ならではの理由が存在するのですね。そこに合わせて支援してもらえるのは安心ですね。

中島:さらに私たちLHHのリーガル&コンプライアンスチームは、弁護士特有の業界用語を使ってヒアリングするよう心掛けています。求職者様やクライアントと共通言語で話すことで、スムーズに本質的な会話に入れるので、結果的に信頼関係を結びやすいと思います。このマーケットを長く経験しているメンバーも多く、これがリーガル領域に特化した当チームの強みだと思います。

ーーリーガル領域特化している転職エージェントは珍しいですね。
先ほど1年を通して常に情報収集をされる弁護士の方が多いとお伺いしましたが、それも業界の特長のように思えます。

中島:他業界の求職者様は転職活動が終わると、転職エージェントの登録を削除される方が一定数いらっしゃいますが、弁護士領域になると、そのような方が極端に少ないです。他領域もやっていたからこそ、実感しています。
ご自身のキャリアについて意識が高く、常にマーケット情報を求めている方が多く、エージェント歴が長くなればなるほど人脈がどんどん広がっていき、それが途切れることがあまりないということは特徴でもあり、面白みでもあります。

とあるポジションの情報を入手した時に、「○○様にお送りしよう!」と顔が浮かぶこともしばしば。仮にその方が情報を見て実際に転職活動をしなくても、定期的なコミュニケーションをとることも意識しています。私自身が求職者様にとって有益な情報を持っていることを発信しつつ、自身の市場価値を確認したり、キャリアの可能性に気付いていただくことは、エージェントとしての役割の一つだと考えています。

ーー市場の情報を把握しながら現職で働くことは、納得感を持ってキャリアを歩む意味でも大切ですね。

中島:中には7~8年情報交換をしながら、先日、遂に転職サポートさせていただいた方もいらっしゃいますし、中長期的な関係の中で、2回目の転職サポートをさせていただいた方もいらっしゃいます。

ーー情報交換を長期的に行いながら、必要なタイミングでサポートをしてもらえるのは、求職者様にとっても非常に心強いと思います。

中島:実際にそうおっしゃっていただくことも多いです。

これが天職。その想いとは

ーー冒頭、人材紹介を「天職」とおっしゃいましたが、言葉の裏側にはどのような想いがありますか。

中島:私は「人と人を繋ぐ伴走者でありたい」と思っていて、それが仕事として叶えられるので、「これは天職だ」と。
仕事だけではなく、プライベートでも様々なシーンで「この人とこの人が出会ったら、面白いのでは」と思ったら引き合わせることをしています。

ーーパッションと行動力ですね。「本能的」という言葉が似合いそうなくらいです。

中島:お節介魂は、本能かもしれません(笑)
関係性が築けている企業や法律事務所に人財を紹介する際は、「とりあえず会ってほしい」と交渉するのが得意。スキルが足りなくても社風が合う、このマッチングは企業と人財双方のためになると思ったら、「とりあえず会ってほしい」と企業や法律事務所に交渉して面接までこぎつけます。

ーーそれを可能にしているのが、中島さんのヒアリング力やマッチング力、これまでの実績とそれに基づく企業との信頼関係ではないでしょうか。

中島:私自身は自分のことを「触媒」だと考えています。私という「触媒」によって、私がいなければ交わらなかった人と人が出会って、お互いがより幸せになってほしい!、という気持ちで毎日仕事をしています。

ーー中島さんを通して1+1=2以上になっている、そんな化学変化が見えるような気がします。


本日は貴重なお話をいただきありがとうございました!

ライフワークとして、8年ほど前から行っている大学でのキャリア・デザイン講座のゲスト講師活動(年に数回)
テーマは『働き方と多様性』

編集後記

仕事を忘れるくらい、楽しくお話を聞いてしまいました。
信頼関係の土台は受容と自己開示といわれますが、頭で理解していても、実践することが難しいと感じます。その点、中島さんは自己開示が天才的にお上手で、率直に「これが自分だ」と開示してくださるため、こちらがインタビュアーであるにも関わらず、自分のことも話したくなるほどでした。

パワフルなプロフェッショナルでありながら、基本姿勢が相手を受容するスタンスの中島さんに暖かく背中を押される求職者様も多いのではないかと感じます。

弁護士、法務、特許知財領域で転職活動や情報収集をしている、採用活動をしている方は、まずは中島さんのLinkedInをフォローしてみるのはいかがでしょうか。リーガル系の市場情報や、中島さんのお人柄がわかる投稿を受け取ることができます!

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