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【第3回】楊家の姜葱醬〜香港家庭中華料理ろんちゃんねる

【姜葱醬】は、
薬膳や漢方が生活に根付いている「食在香港」の
`ちょい足し常備調味料‘です。
お味噌汁にそれぞれの家の味があるように、
姜葱醬も作る人によって作り方も味も全然違います。
今回は私の楊家の姜葱醬の作り方をお伝えいたします。

作り方はとっても簡単!
「刻んだネギと生姜にごまと塩をふりかけて、
熱したごま油をかけて混ぜるだけ」。

なのに、「ある」と「ない」では大違い!です。

中華料理だけでなく、
いろんなお料理にちょい足しするだけで、
薬膳的効果満載。
健康長寿はもちろん、免疫力UPにも大貢献してくれます。

楊家の姜葱醬

《材料》(出来上がりが350gとして)

青ねぎ 7〜8本(60g)
生姜 100g
天然海塩 ひとつまみ
白ごま  大さじ半分
ごま油 200ml (私が使っているのは、太白ごま油。熱を加えても煙が出にくく、料理の味を邪魔しないのにコクがでます)
※〈保存に必要なもの〉消毒したガラス瓶(ジャムを作るノリで)

ねぎと生姜と塩と胡麻とごま油

〈作り方〉

1.ねぎと生姜を刻んで、丼鉢にいれる
2.1.に、ごまと塩をいれる
3.小鍋やフライパンでごま油を熱する
4.油から煙がでてきたら火を止める(温度としては約140度)
5.2.に熱したごま油を回しかけしてから混ぜる
簡単にいうと、
「刻んだねぎと生姜に、ごまと塩をふりかけて、熱したごま油をかけて混ぜる」
です。

ごま油をかける時の音と香りが心地よいです
出来上がって冷めたらガラス瓶に入れて保存します
〈保存について〉冷蔵庫で約1週間の保存が可能です。冷凍庫では約1ヶ月の保存が可能です。

楊家の姜葱醬の薬膳的効果

ねぎ:
血行をよくして体を温め、肩こりや疲労の蓄積を防ぎ、神経を鎮め、体調を整える働きに加え、臭い消し、食欲増進効果もある。

生姜:
酸化防止、臭い消し、食欲増進、発汗、去痰、消炎、保温作用、風邪の初期症状、リウマチ、神経痛、冷え性などに。

天然海塩:
体の抵抗力や代謝を高める。

ごま:
肝臓・腎臓を補う。胃腸を丈夫し、体内を潤す。補血作用。筋肉や骨を丈夫にする。白髪、冷え性、乾燥肌、足腰が弱ってきた方、腰痛のある方に。

ごま油:
ごまの働きに加え、便秘、ニキビ、生理痛、年齢肌、荒れ肌に。


〈使い方は無限大です〉

白ごはんに載せて食べる。温野菜をつけて食べる。焼きそばに載せる。
ステーキの薬味として。納豆に混ぜる。
などなど、和洋中全てのお料理のお味を引き立てること間違いなし!

冷奴にかける
蒸したチキンに添える

中医医学博士 【楊建龍】
香港生まれ香港育ちの楊建龍(ろんちゃん)が、香港家庭で食べている中華料理を作ったり、街市を巡ったりします。
主婦業に慣れていて適当に料理を作れるひとにはもちろん、香港家庭中華料理に興味のあるひとにもおすすめです。

以下の本でもお料理作ってます!


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