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【まちづくり】SDGs的に、「こども食堂」に加えるとすれば?

こども食堂をご存知ですか。

食事を通して、こどもが幸せを感じることのできる、家庭以外の食卓のことです。

食べることに困っているこどもさん、誰かと一緒に食べたいこどもさんが利用者として想定される活動で、こどもたちのために行動する方のご厚意で成り立っています。


さて、今日も職場で、来年度予算要求のブラッシュアップを議論しました。SDGsを通して、課題解決を考えるというのは、いい手法だなと思います。今日は「こども食堂」をテーマに、SDGs的ブラッシュアップについてお話したいと思います。


ちなみに、こういう問題が中学入試で出ているそうです。

「ビニールを間違ってウミガメが食べて死んでしまわないようにするには、どうすればいいか?」

「あなたが食糧問題の国連職員なら、中学生対象にどのような働きかけをしますか?」

「古い電気製品を新しく買い換えることで貢献するSDGsはどんなことか?」とか。

すごくないですか?小学6年生さん。

この質問に作文で答えようとするのですから。


では、本日のテーマにもどります。

こども食堂に、どんなことを加えると、よりいいものになると思いますか?



正解はないので、私の思いつくことを10個。

①「調理体験」こどもが将来的に自立して調理できるようになることを目指し、こどもが食べたい家庭料理を自分で作れるようになること。メニューと作り方は、事前に公表しておいて調理に参加できる人は予習して調理に参加。ときに地域の料理人さんから学ぶプチ職業体験ができればステキ。

②「学習支援」こどもが勉強できるような場所も一緒に。テーブルがあればすぐ。食べるだけではなく学ぶことができるってステキ。宿題を持ち込めたら、忙しい保護者はほっとします。

③「デジタル技術講習」ホームページやスマホの使い方を、わかる人がわからない人に教えてあげること。こどもが操作を助けてあげる側になる、お互いの学び合いってステキ。例えばデジタル弱者の高齢者がこどもに助けてもらうのです。

④「フードドライブ・寄附制度」賞味期限が近くなったり、箱がつぶれたりした商品を集めるフードドライブを定着させることや、市のふるさと納税のメニューにして、市役所のしくみをつかってだれかの善意を活かすことってステキ。

⑤「だれでも食堂」こども食堂という題名が、対象者をこどもだけに絞っています。むしろ何歳までがこども?みたいに、行っていいのか悩んでしまう人がいるかもしれません。一人暮らしでさみしい高齢者や、誰かと会って話したいと思う人がだれでも気軽に立ち寄れるよう名前を変えちゃうってよくないですか?

⑥「学校の教室で運営」学校の夏休みや週末の教室で運営して、給食がない日に食べに来ることを目指します。本当に食べることに困っているこどもを想像します。普段行ったことのない場所は行きやすいでしょうか。給食のない日はどうしているのでしょうか。平日昼間の自分の居場所である学校に行って、とにかく毎日一食は食べられることを目指します。開催する大人の都合より、誰一人取り残されていない、こども目線がよくないですか?

⑦「誰かにごはんのプレゼント」お金に困っていない人は、お金を余分に払うことができることにして、募金箱の残高の見える化を図ります。持ち合わせが足りない人も申し訳なく思わず、利用できる仕組みがいいなと思います。

⑧「公開会計」お金のやりくりを、すべてオープンに。その方が寄附や信頼が集まりやすくてステキ。自虐的なほど公開してしまうと、堂々と「やりくりが大変です」と言って協力をお願いすることができるし、寄附する方も猜疑心なく信頼して託せます。

⑨「リサイクル活動」食べ物だけではなく、着る物も交換・修理又は安く買うことができるように、リサイクル事業者さんとかと組むってどうですか?回収と販売も、なんなら、リペア(修理)も一緒に。服だけではなく、制服、体操服、上履き、学習用品のリユース。自転車の修理もできればステキ。

⑩「農作業と収穫活動」食材を育て、収穫することもメニューに組み込みます。畑に入らせていただいて収穫体験。おいしさも自然への感謝も倍増しますね。

などなど。


「こども食堂」は、課題解決の可能性、無限大。

今の行動に何を加えるともっとよくなるか、そのためにはどんな方法があるのか、視界を広げ、別の課題から見直してみることがSDGsだと思います。

いくつかは実現したいなぁ…


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