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矢口れんと
2023年8月23日 07:46
青空に見限られた心はまだオレンジの香り消えないように薫き染めたA6用紙の世界に栞行間から洩れ入る光のかすかな熱で蒸発させた情念を多動症として生みなおすロッカーはリミッターを外せと歌った詩人は超感覚の世界を勝手に覗いた凡庸な病人のわたくしは比較的調子の良かった数日を一生にまで延長する夢を「夢」として見たら終わり限られていた 何かが 開かれてゆくかつて 情念だっ
2020年12月31日 10:37
戦友の姿が見えない ずっと傍にいたはず 僕が戦うべきでなかったものを 僕の代わりに 掴み 拐い 去っていったか 虚空へと 息吹と笑顔を感じている 歴史とは心のことだ**今年も大変お世話になりました!どうぞ良い年をお迎えくださいm(_ _)m #詩 #詩歌 #ポエム
2020年12月8日 17:00
「四行詩???」 心臓に腕 腎臓に目玉 などと書かれた メモの旅立ちを見送る窓辺 歳月に裁断される言葉たち 赤らんで ──歩み出す── 背を飾る花吹雪** #詩 #ポエム #詩歌 #文芸 #創作
2020年11月25日 14:54
「最後尾のダンス」 僕を見る僕、を見る僕、を見る僕── ──最後尾だね 名もない小惑星に立つ 僕から遠いところで僕らが 勝手気ままに踊っている サンバ、ロックに、あれはゾンビか 膝を抱えて眺めていると 独りでに口が尖ってしまうよ 誰にも知られず肩を揺らす 銀河に深く沈み込む振動 これは、いつまでもやまない音だ 僕だけずっと眠れないのか なあ、
2020年10月5日 10:35
*「恥じらいのあらわ」流行りのシャツに袖を通して裸になっていく少年少女夕闇にいちど溶け朝日に散りゆく逆光のシルエット粒子がたなびいて代弁したかの人の健勝とかの人への羨望を裸になれないわたしは恨めしそうに衣を脱ぎ去り草をまとって 朝露の羊水へ……空よ あなたに甘えるように仰向いた誰もわたしの背中を見ませんように* #詩 #詩歌 #ポエム #文芸
2020年3月29日 20:46
黒曜石の乳房が睨んだ 唐突に無数の手が伸び彼を囲んで 思い思いに金粉を塗れば 針葉樹を象った僕だけが取り残された あらゆる「触れられない」を集めて いちど限りの宵に酔うひと 美しくない、などと云うのは誰か 僕の声をした僕じゃない声 閑寂の方に耳をすますと 壁が 銀食器を敷き詰めた壁が闇に溶け出す 床が迫り上がり 天井は墜ち 両性
2019年12月25日 17:31
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