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コントが始まる 7話 感想

みんなが前に向かって歩いて行く中、春斗(菅田将暉)だけは何か闇のような場所に立ち止まっているように見えました。

瞬太(神木隆之介)もマクベス解散前のタイミングで愛車を売る決心したのは維持費がどうのと言ってたけれど、焼き鳥屋の社員になって経済力はあがるんだから惜別の儀式ですよね。
幕を下ろすためのけじめだと思います。

潤平(仲野太賀)は実家の酒屋に本気を見せる決心ををし、彼女の奈津美(芳根京子)とともに中浜里穂子(有村架純)の再就職の世話を始めます。

春斗が4人目のマクベスを洗車しながら号泣しても、潤平や瞬太はつられて泣いたりしません。

切り替えた者たちと切り替えられない者。

その感情の違いが見せつけられたと思います。


春斗は中浜里穂子に対しても、酔っぱらいの彼女に対してだけど就職アドバイスなど頼んだにも関わらず居留守を使います。


前回、春斗は一人夜空を見上げながら心の声で語りました。
「俺には何にもない。戦える武器も。人に誇れる肩書きも。次の目的地も。何にもないのは俺だけだ」

里穂子に対しても全国3位の華道部の部長だったと聞き、驚いていました。
単なるマクベスのオタクではなく成功体験があると知って、里穂子に対しても苦手意識はあるように思います。
なぜそんなふうに思うのかと言うと、春斗の表情です。

この表情にはかなり驚きました。

これは地方の最後のお笑いライブを見に来てくれた里穂子を駅まで送る時です。
かわら煎餅を手土産に持ってきた里穂子が、「最後まで(かわらず)応援しますという意味をこめました」と笑顔で潤平たちに語った時、春斗が彼女に向けた表情です。

(ずいぶんふっきってるなあー、こいつ)程度の表情ではありません。

嫌悪感とか、怒りや憎しみの一方手前くらいの人間嫌いのような闇を抱えた表情です。

春斗のこんな表情を長々と映しているので演技も演出も確信犯的だと思います。
何か意味を持たせています。

高校の元同級生で仕事を依頼してきた小林勇馬(浅香航大)にも春斗はこんな憎しみに近い表情をしていました。
里穂子にも同じだなんて、恋になるどころではありませんね。🙃

これまでにも潤平や里穂子が、春斗に見下されていると感じたことを話していました。
春斗はコンプレックスの強さを他人に見せたくなくて、逆に見下すようなネガティブな波動を常に送ってしまうところがあると思います。

人に踏み込ませない壁をつくるのです。

このドラマの愛すべき登場人物たちの中で春斗だけがよくわからない闇があります。

実は主人公の春斗だけが過去をあまり知らされていません。兄のことだけです。

これから春斗について描かれるのかわかりませんが、描かれないとしたら春斗の過剰なネガティブな視線は謎のまま終わってしまいます。

瞬太とつむぎ(古川琴音)のカップルはとても可愛かったです。

けれど本当に恋なの? と少し疑問。
そんなに急に切り替わらなくても、兄と妹のような存在で親しくしていてもいいじゃんと思ったのです。
「好きじゃなきゃミートソースつくんないわよ」なんてスナックのママにけしかけられていたけど、男女って恋じゃなきゃダメなのかな?
男女の友情や兄妹っぽい感情から親しくしても素敵な関係性だと思います。
スナックのママはつむぎが辞めそうと焦っていたので繋ぎ止めたい気持ちもありそうです😉
瞬太は本当に恋なんだろうか?

淋しくて揺らいでいる頼りない二人が、恋にしちゃった感じもあります。

でも可愛かったです♥

ソファーの色は黒とオレンジのどっちがいいか思い切って聞くつむぎと、自分の選択を押しつけたくない瞬太。

そんなのが淋しくて、少しは自分の新しい人生に関わってほしいと思って哀しくなるつむぎ。
その心情を理解し、ゲーム画面で答えを示す瞬太。

BLACK SOFA

スマホで返すつむぎ。

キスガロクモシタワ

いいなー、こういうの♥

一話から毎回ずっと感想を書いています。

次回もまた楽しみに見て感想を書きたいと思います。

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