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大豆田とわ子と三人の元夫 4話 感想

2話で3番目の夫、しんしん(岡田将生)のことを取り上げ、
3話で2番目の夫、鹿太郎(東京03 角田)のことを取り上げ、
4話で1番目の夫、はっさく(松田龍平)のことを取り上げるのだろうと思っていたら、
とわ子の親友のかごめ(市川実日子)とはっさくを同時に取り上げたので違和感たっぷりでしたが、ラストにその答えが提示され、なるほど❗それでこういう構成だったのかと謎が解けました😉
さすがに計算された構成の脚本ですね。❤

はっさくがずっと好きで今も好きな女性はかごめだったんですね❗

恐らく多くの視聴者は元三人の夫の想いの矢印はとわ子に今も向いていて、中でもカルテットで共演した松田龍平さん演じるはっさくとのハッピーエンドを期待していた方も多いのではないかと思います。
私は前に書いたように誰ともくっつかないと思っていましたが、全員がとわ子に矢印より、違う元夫がいて、彼(はっさく)の本当の気持ちをとわ子はまだ知らないというほうが興味がわきます。❤️

なぜはっさくがかごめを好きなことを、とわ子は知らないと思うのか、その理由を書きます。

かごめはアプローチしてきた指揮者の恋の矢印から逃げた理由を、とわ子に心情を吐露します。

「(指揮者を)好きだったし、好きになってくれたと思うし。でも恋愛はしたくないんだよ。恋が素敵なのは知っている。キラキラっとした瞬間があるのは知っている。ただただ恋愛は邪魔。私の人生にはいらないの。そういう考えが淋しいことは知ってるよ。私さ、たまに淋しい。ただただそれが私なんだよ」

かごめは意識して恋愛を避ける人なのでアセクシュアルではありません。
そうしようと決めた理由はかごめにしかわかりませんが、かごめは認めたくないでしょうが家庭に原因がありそうなことは匂わせていると思います。

ラストシーン。
はっさくが追いかけられて困っている親友の恋人、さら(石橋奈津美)のキスを拒否して言います。
「誰も好きにならないって決めてるから。好きな人がいるから好きになったらだめなんだよ。僕が好きになった人は恋はしないと決めている人だった」

そんな告白の後、とわ子がかごめの用事でそばを通りかかります。
とわ子がこれからはっさくはかごめを好きだと知ることになる暗示だと思います。

ドラマの中盤ではっさくはかごめにばったり会い、コロッケをおごってもらいます。

かごめ「田中くん、相変わらず元気無さそうだね」
はっさく「元気とは無縁だね」
かごめ「とわ子に紹介されて会った時、この人、本の間に挟まっている虫か?って思ったもん。いや、あの虫のほうが元気か」
はっさく「うん、あの虫は意外と元気だね。先にかごめちゃんに会ったんだよ。かごめちゃんに彼女、紹介してもらったの」
かごめ「そうだっけ、そういう順番だっけ?」
かごめは首をかしげます。
はっさくも同じように首をかしげます。

心理学で言うミラーリングで、はっさくは無意識に同じポーズになったと思います。
その後、とわ子にかごめのことを話す時も、首をかしげるポーズが出てしまうのです。❤️

かごめははっさくに「私に会ったこと、とわ子に内緒ね」と言います。
かごめのセリフの意図は親戚に追いかけまわされている事情があるのですが、注目したいのは内緒と言われたはっさくが「なんで?」と不思議がるのです。
かごめへの気持ちをとわ子に知られていると思っていたら、「何で?」と不思議にはならないと思います。

そして、はっさくは囲碁が好きでいつも手元に囲碁盤を置いています。
囲碁は駆け引きですから、本当はあっちの大石を取りたい狙いがあるのを隠して、他に狙いがあるように相手に思わせます。

一方、とわ子は1話で詐欺師?の船長(斎藤工)に騙されそうになるくらい、駆け引きや深読みが苦手です。
とわ子がそういうのが苦手だと見せるため、脚本家は1話であの唐突なエピソードを入れたのかもしれません。
囲碁好きの深読みが得意なはっさくが本気でかごめへの気持ちを隠したら、とわ子は見抜けないと思います。

ただはっさくの気持ちが自分にない。他の人にあるということは気づいて離婚したのだと思います。

なぜはっさくはかごめを好きだけど、恋はしないと決めているかごめを諦め、かごめの親友のとわ子と結婚したのかはこれから明かされるでしょう。
できちゃった結婚なら単純でわかりやすいけど、そうでないなら説得力のある脚本にするため脚本家のテクニックが問われます。
坂元裕二さんに期待したいと思います✨❤

1話でとわ子は工事現場の穴にはまったのをはっさくに助けてもらい、彼の家で膝枕してもらいながら
「嫌いな人がいない」と言うはっさくに
「優しいもんね。優しいって頭がいいってことでしょ。頭がいいってことは優しいってこと」と言います。
心が読めないはっさくに対して、とわ子の淋しかった気持ちが表れていると思います。

さて、さら(石橋静河)がはっさくを諦めず引っかき回して、秘めていたはっさくの心がとわ子たちに明らかになることは予想されますね。✨

さらは何であーんなに自信満々なんでしょう🙃
相手を落とすための戦術の一つでしょうか?

わざとだらしなくして嫌われようと試みるはっさくは面白かったです🤭 見破られていたけど。

さらがついにはっさくの親友に「俊朗くんには感謝してる。楽しかった」と別れを切り出そうとして俊朗に理由を聞かれた時、はっさくが「こんな子と付き合うのやめたほうがいいよ。しょうもないさ。こんな安い女。何がいいのかわかんねーわ」とさっと横入りして、さらにそれ以上言わせないようにしたのは気分がすっとしたし、さすがの頭の良さだと思います。
なるべく親友を傷つけないようにしたいし、自分も親友との仲を壊されたくないのでしょう。
でも、はっさくは人を嫌うことができないから隙を与えてしまうのでしょう。

1話、2話、3話の感想も書いています。

次回も楽しみに見て感想を書きたいと思います❤

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