note46目:『銀座小悪魔日記』を久々に読む
『銀座小悪魔日記』(著:蝶々)という本をご存じだろうか。
ある人に「日記を書いてみたら?」と勧められて書き始めた日記。
自分だけではとうてい続けることなどできなかったが、読んでくれる人がいたので一ヶ月くらい続けることができたのだ。
そしたら「軽妙でユーモアがある」と褒めてもらって気をよくし、ついにnoteで日記を公開し始めて早一ヶ月、なんでこんな文章書けるようになったのかとちょっと振り返ってみたのだった。
正直エッセイやブログを読む人間ではなかった。あんまり人の生活に興味がなかったし(すみません)、自分の生活でいっぱいいっぱいだったから時間もなかった。
だけど頭ぶん殴られるくらい衝撃を受け、血まなこになって読んだエッセイ(日記)がある。
それが『銀座小悪魔日記』だ。
すでにもう販売してなく、電子すら売っていないのが悔やまれるけど、なんとしてでももう一度読みたいとメルカリで購入しちゃったんすよ、わたくし。
どんな内容かをかいつまんでお伝えすると、銀座でOLしている女の子がめちゃくちゃモテライフを満喫し蝶々のようにあっちこっち男に飛び回っている日記なのだ。
このモテ具合が半端なく、私は読んでて何度もアゴがはずれそうになったよ。
世の中にこんなにモテる人がいるという驚愕、ほっといても男が寄ってくるという都市伝説が現実に存在していたという感激。
ツチノコって本当にいたんだ!
みたいな湧き上がる鼓動を感じたのだ。
マジで私の価値観を変えた(変えられた?)一冊だった。
あんなモテ方はマンガやドラマでしか知らなかったよ。
日本でこんなに自由奔放でエネルギッシュに生きている女性がいるなんて!!
そして彼女の書く文章がそれこそ「軽妙でユーモアがある」ものだったのだ。きっと私の日記が「軽妙でユーモアがある」のは、絶対に彼女の日記を貪り読んでいたからだと思う。
久々に読んでみたら、やっぱり大好きでもうひとつの日記『ふたつの蜜月』もメルカっちゃったよ。
こちらの本はシビアでシリアスな内容(本命と因縁の男の間で心揺れるお話)なんだけど、彼女が書くとどんな内容もライトになってしまうマジック。起きてる事実はヤバすぎるのに、読んでて気分が落ちたり不快感になることは一切ないのだ。まじですごい。
ひとえに彼女が自分の人生を引受けて、客観的視点を持っているからだと思う。
うーん。
紙本が難しいのはわかるけど、どうして電子で残してくれないんだろう。
現在ではいろいろ問題になりそうな内容ではあるけれど、後世に残すべき本だと私は思っている。
だって今読んでもすっごくおもしろいのだ。
ここまで赤裸々に書いてるエッセイって他にある?
修羅場すらリアタイで書いちゃうそのメンタルの強さ。
現実は小説より奇なり、って言葉が当てはまるような本なんすよ。
どうかお願い出版社様。
再度紙で販売するか、だめなら電子でもいいので販売してほしい。絶対私は買うからさ、ね、お願いしますよ。
そしてそして蝶々さま、小悪魔卒業され、ママになっておられるとのこと。
いつかはお目にかかりたい。
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