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「本を書く」の意義と意味の話。

初めて出会う人に
「出版のお手伝いをしています」と自己紹介すると、
「自分の本を出したいんです」
「出版してみたいです」という
答えが帰ってくることが多いです。

でも、たいてい、皆さんイメージが曖昧。

「へえ、何を書きたいんですか?」
「どんな本を出版したいのですか?」と聞くと、
中には
「自分の波乱万丈な半生を書いてみたい」
「友だちに『書いてみなよ〜』と言われたから」と
答える人がほぼ大多数。

そういう答えが帰ってくると、
私の場合はもう、思考がシャットアウトします(笑)

なぜなら
・他人の人生で起きたことから学ぶもの、得るものが
不明瞭
・ブログの延長で軽く考えているだけ

というのが見て取れるからです。

大事なことは
「同じ悩みを持つ読者に、どんな知識を提供できるのか」

という一言に尽きますね。

具体的には
・その人の人生において、何が『キーワード』になっているか
→お金、病気、子育てetc.
→それらをどう克服して今に至っているのか
=幸せな未来を描けるかどうか?

そこがボヤけていたら
お金を出してわざわざ読もうという気にならないですよね。
無料のブロクで書いていれば良いのだと思います。

そんなブログを時々覗いてみると
日常のあれやこれやを書き散らしている人も
多々見かけます。

中には「単なる愚痴のはけ口」みたいな
読むに堪えない記事も。

最近はブログよりも
登録者数の多いyoutuberが
出版するケースも多くなりました。

ブログはもう、正直オワコンと言われて久しいツールでもある。

本当に「自分の本を出したい」と願うなら、
自分の知識や経験を
見る人の役に立てるよう
徹底的に考え変換する、
いわば「他者目線」が絶対不可欠だと
個人的には思っています。

その好例として見つけたのが
こちらの一冊。

Kindle出版ですが、
発達障害から鬱を発症し、生活保護を受給。
そこから抜け出すまでの
記録体験記です。

※鬱は発達障害の二次障害でもある、というのは
まだまだ知られていないことですが
専門家の話によると、実際、とても多いそうです。

レビューを見ていると、
共感の声がズラッと並んでいますが、
この本のすごいところは

「あ、これ私のことかも」
と、思わせるところにあります。

「自分の体験を他者に活かす」ために
著者は出版したのだろうと思うのですよね。

というわけで
まとめ&アドバイス。

本を書きたいと思ったら、最初にすること

・これまでの自分の人生を
徹底的に可視化する

まずはココから始めてみてはいかがでしょうか。
テクニカル的な文章力云々は、正直二の次。

巷によくある出版塾においても
私のコンサルでも
最初に自分の履歴をじっくり作りますが

誰しも自分の人生を可視化した延長線上に
他者の感情を揺さぶるポイントが
必ずある。

ときには辛い作業かもしれませんが、
きっとあなたにも
出版することの意義と意味が見つかるはずです。

ちょっとしたお役に立てたら幸いです。

お読みいただき、ありがとうございました。










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