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夜風に砂が移ろう


しなるように

撫でるように


星無き夜に砂が絡む


男のように

女のように


絹の海を砂が游ぐ


確かめるように

繋ぎ止めるように



白む朝に砂が眠る


残り香と

続く時間を抱いて



砂と
見せられぬ泪の

静けき夜




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