Sustainabilityとビジネスー2030SDGsゲームを通して
2019.5.23 Lemi (上の写真は環境省のホームページより引用)
少し時間が経ってしまいましたが、5月17日に東京の京橋で行われたワークショップ『Sustainabilityを実現するビジネスキーを学ぶ@東京【2030SDGsゲーム体験あり】』(主催 橋本かおりさん、講師 廣水乃生さん)に参加させていただきました。
今回の記事は、そちらのレポになります。
Sustainability とビジネスは両立できるのか?
まず私はこのワークショップを受ける前から疑問に思っていました。サステイナビリティとビジネスは両立できるのかどうか。「サステイナビリティ」は「持続可能な」といった意味で、現在では環境問題を中心に色々な意味で使われています。
利益のために様々な代償を払っている現在の経済活性型社会からすると、「サステイナブルなビジネス」と言われても、なかなか想像できません。そもそも「経済活動」と「環境」って、共存できない敵同士のように思えてきてしまいます。私たちが発展、開発する度に環境が犠牲になっていく。そんなしくみに希望を持てずにいました。
ですが、今回のワークショップで、小さな希望の光を見出せた気がします。
キーワード🗝【SDGs・Sustainability(サステイナビリティ)】
「波に乗るか、波に潰されるか」
この言葉は、ワークショップの講師であった廣水さんが仰っていた言葉で、私が気に入った表現です。
上記で述べた「小さな希望の光」とは、「今がビジネスの転換期」であり、ビジネスの在り方が変わらざるを得ない状況になったことから、地球の環境問題対策に光が見えたということを意味しています。もちろん「ビジネス」→「サステイナブルなビジネス」への転換は、環境問題だけではなく、SDGsに定められた様々な問題の解決手段も含まれています。
現在、世界の動きがパリ協定やSDGsを始めとする問題解決の方へ向かっていて、ビジネスも否応なく変わらざるを得なくなってしまったようです。
「波に乗るか、波に潰されるか」という表現は、この世界の動きに乗れば大きなビジネスチャンスになるが、乗らなければ世界の流れに逆らうことになり生き残れないことを示唆しています。
キーワード🗝【パリ協定・脱炭素社会・ESG】
2030SDGs ゲーム
ワークショップの後半では、楽しくSDGsについて学べるゲームが用意されていました。
「2030SDGs」ゲームは、一般社団法人 イマココラボの代表理事、稲村健夫さんによって作られたものだそうです。
詳しいゲームの内容やルールは、イマココラボ さんのホームページからご確認頂けますので、是非チェックしてみてください。
簡潔に言うと、個人の「ゴール」を達成しつつ、自分たちの理想とする社会をどう作っていくかというゲームです。
何枚か配られる自分のカードにはミッションが書いてあり、それをこなしていくとゴールに近づける形です。
ちなみに私のゴールは「富を築く」ことだったので、どうしても自分のゴールにフォーカスしてしまい、気づいたら環境が犠牲になってしまっていました…。今の世界は、もしかしたらこうなってしまっているのかもしれない。なんて思いながら、経済を活性化させることと環境に配慮することの両立がいかに難しいか思い知らされました。
なぜかと言うと、自分には悪気があまりなかったからです。自分の目標を達成しよう、ゴールに到達しようと頑張るあまり、「気づいたら」、環境が犠牲になっていました。自分のゴールを追いかけることで、周りが見えていなかったようです。
そして後半、みんなで何が足りないのかをまず「認識」し、それをどう改善するか「話し合い」、「行動」に移していきます。
私たちの地球と同じように、ゲームにも制限時間があるので、急いでより良い世界になるように「協力プレー」が始まりました。
前半はあれだけ全員が「個人」のゴールを追いかけていた一方、後半では、前半に皆んなが作り上げた経済・環境・社会のバランスが取れていない世界を見て「どうにかしなきゃ」と思い、「協力」してより良い世界を作り上げました。
ゲームからの学び
ゲームから学んだことは、世界をより良くしていくための3つの大事なステップです。まずそれぞれが、世界がどうなっているかを「認識」すること、「話し合って」決めること、そして「行動」することです。
簡単そうに見えますが、現在の日本では、1つ目のステップである「認識」がまだ広まっていないように思います。「認識」は、世界をより良くするための「入り口」のようなものなので、とっても大切です。
さらに、権力や圧力を使って押し付けたりせずに、人同士や国同士で「話し合って決める」ということも、意外と難しいですよね。規模が大きくなればなるほど、利害関係が生じてしまい、話し合いがなかなか上手くいかない気がします。
そして「行動」も大事なステップですが、様々なしがらみがあり、それを振り切って行動するのも難しいかもしれません。
「認識」「話し合い」「行動」
簡単ではないかもしれませんが、ゲームを通じて思ったことは、これらが上手くいけば、希望が見えてくるかもしれないということですね。
全体的な感想
情報量がとても多く(まだ学生の私には処理しきれない程の情報量でした!(笑))、とっても濃い学びになりました。
個人的にとても良いなと思ったのは、ワークショップが「SDGsをどう達成するか」ではなく、「世界平和のためのプロセスとしてのSDGs」と位置付けられていたことでした。やはりゴールをサステイナビリティとビジネスの両立・SDGsに設定するのではなく、「世界平和」が最終的な目標であることになぜか安心しました。また、講師である廣水さんの「世界平和」のビジョン(理想)がとても魅力的であるのと同時に、どう変わっていくべきかの提案も無理がなく現実的なものでした。
キーワード🗝
設定したキーワードは、今回のワークショップで出てきた中でも私が大事であると感じたものです。気になる方はご自身で調べて頂くか、もっと詳しく聞きたい方は是非ワークショップにご参加ください。勧誘とか回し者ではなく、本当に濃い学びなので、おススメです。私自身、濃すぎて1回では消費しきれず、もう1回学びたいくらいです(笑)。
ちなみに、私が気になったキーワードは「パーマカルチャー」です。このワークショップに参加させて頂く少し前から気になっていたワードが今回また出てきたので、「次の学びはこれにしよう!」と思いました。すでに学びの場を確保したので、今からワクワクしています(笑)
皆さんも気になるワードがあったら、是非行動して足を運んでみてください。色々な発見があり、とっても楽しいです♪
最後に
「世界平和」だったり、「地球を良くしていくこと」を真剣に語る方とお話しすると、希望が湧いてきて、本当にワクワクします。そんなキラキラした学びの環境、雰囲気が印象的なワークショップでした。
ゲームはビジネス面や教育面などで幅広く使用されているそうで、ゲームができるイベントなども幾つかあるようです。
サステイナビリティとビジネス× 2030SDGs ゲームがセットになったこちらのワークショップ、気になる方はチェックしてみてください。下にリンクを貼っておきます
https://www.facebook.com/events/2278059115856086/
次回は6月8日(土)(10:00-16:30)大阪の梅田で開催予定だそうです。お近くの方は是非!