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Midjourneyで三国志の武将に自撮りさせる

その日、私はなんとなく思い付きでそのキーワードを入れた指示文をMidjourneyに与えました。

Three Kingdoms, Warlords, 3D, 12K, octane render, cinematic lighting, Photorealism --testp

Discordで見かけるMidjourneyの絵柄はヨーロッパの神話のキャラクターやアニメやゲームのキャラクターが多く、自分で書いた小説の挿絵にしたがる人が多かったりするのでファンタジー的な要素の多い絵をたくさん見かけます。その分アジア的な絵柄はあるようでない。

日本的な絵柄は「anime」や「kawaii」という要素ならば有効ですが伝統的な日本の絵柄はなかなか難しい。「北斎」と入れても出てくるのは波ばかりでそれ以外の絵柄を描かせることは不可能に近い。黒人の絵もうまく描けているのに。アジアは難しいのだろうか。ならば中国はどうなのだろうか?

それで入れてみたキーフレーズがThree Kingdomsです。日本語で言うなら三国志。

そして出てきた画像がこちらです。

うわぁ!
これは!!!絶対当たりなやつ!!!
すっごいのきた!!

と思いすぐに指示文を改めました。
まずは横長に!そしてキャラクターをもっと前面に出してこい!

Character design, Lu Bu, military commander, Romance of the Three Kingdoms, 3D, 12K, octane render, cinematic lighting, Photorealism, --ar 16:9 --testp

ここは「三国志(Three Kingdoms)」よりも「三国志演義(Romance of the Three Kingdoms)」でしょ!

そしたらコレ!

なぜ見切れる!!!
人物をもっと前にもってこい!!!!

Character design, Zhuge Liang, military commander, Romance of the Three Kingdoms, 3D, 12K, octane render, cinematic lighting, Photorealism, --ar 16:9 --testp

Zhuge Liangさんとは諸葛孔明さんのことです。でもこの顔私ちょっと孔明さんのイメージないです。それでやり直すと…

これも孔明さんのイメージじゃないです。しかも頭が切れてる。
やり直し!

遂には2人描いてきた。どっちの人を孔明だと思って描いたの???全然違うタイプの人の顔をどっかんどっかん描いてくるのどうなの???

人物の描写にはいろいろ問題がありそうな予感。



そこで孔明は諦めて今度は「関羽」を生成します。

うーん、美髯公と言えるのか…。髭少なすぎやしませんか…。

では張飛!

ただの風景画かと思いきや、右端にいる!!!真ん中に来いってばさ!

仕方ないから趙雲!

もっと精悍な王子様っぽい顔がいいんだけど!

呂布!

なんかイメージと全然違う!

だったら貂蝉!

韓国のアイドルみたい!


郭嘉!

青の派手髪!

荀彧!

ただのオッサン!!!

郭皇后!

絶世の美女だったんじゃ??


周瑜!

曹操!

これのどこが?!
呂布と同じ顔でしょ!全く描き分ける気がない!!

このAI絶対三国志を真面目に読んだことない。ちゃんと知らないのに雰囲気だけで描いてる。中国人の顔1つだと思ってるのかも。全部同じに見える細目顔!

ガッカリしたので別の切り口で指示を出してみました。

「戦場を描いて!」

戦闘シーンはそこそこですね。あんまり血みどろの表現はしないようです。

「アクションシーン」という単語を入れてみてもこんな奇麗さがあります。


それよりも私が今回気になったのがこちら。

Character design, Cao Cao, military commander, Romance of the Three Kingdoms, 3D, 12K, octane render, cinematic lighting, Photorealism, --ar 16:9 --testp

この男性はかの有名な曹操です。こんなに有名な人を顔半分でぶった切るだなんて!なんて酷いAIなの?!

ということで、構図とカメラアングルを調整して「Midjourneyに半顔にされない方法」を考えました。「フルボディ」って入れるとか、「立っている男性」というような表現にしたりするとか、「centered in frame」っていうとか、具体的なカメラアングルの指示を入れるとか、縦長の写真に設定するとかいろいろあるんです!

でもめんどくさいからこれはもう!!!

セルフィ―!!

私の中では「Selfie funny man, Romance of the Three Kingdoms, 3D, 12K, octane render, cinematic lighting, Photorealism, diverse, --ar 16:9 --testp」は最強の自撮り指示文です。面白いおっちゃんがいっぱい現れます。

「なぜ耳にスマホ引っ掛けてるの?」と、思ってやり直しさせると人が違ってた。

何個スマホ持ってる?

最初のおじさんの方が好きだな。みんなでこの遊びするの楽しそう。

これが「戦場で自撮りをする曹操、iPhoneで、三国志演義」+「画質の指定」という表現で生成したものです。戦国のiPhoneケースなんかカッコイイね。

selfie of Cao Cao at Battlefield, Shot with iPhone, Romance of the Three Kingdoms, 3D, 12K, octane render, cinematic lighting, Photorealism, diverse, --ar 16:9 --testp

これぞ自撮り顔!


このニヤニヤした感じの表情が自撮りっぽい。


「自撮り棒(selfie stick)」とかいれると腕を伸ばした写真になります。

カッコつけてる
この人どこかで見たことある顔…

この表情いい~!


大勢で自撮りをするときは「〇〇人」とか「グループで」といった表現をするとすぐに人が集まってきます。

「戦場に行く前に撮った最後の自撮り」

でも調子に乗っていると写真に写りたい人が大勢集まりすぎてわけわからんことに。

できるだけシンプルな表現を心がけるために「selfie of 〇〇〇〇〇」とか一番先頭に持ってきた方が自撮り感は増します。


「mirror selfie at the gym(ジムの鏡で自撮り)」やってみました。

ちょっと手がおかしいし武将の要素が飛んでいる


本当だったら、人物を中央に寄せたり端っこに寄せたりするときはこういう文字列を加えるべきだと思います。ただ入れてもほかのキーワードの力が強いと効果がないことが多くて失敗しがち。できるだけ文章の一番最初の部分にこれは自撮りだとわかるような言葉をハッキリ入れたほうが自撮りっぽい画像になります。

Landscape:横撮り
Andscape mode:風景形式
Portrait:縦撮り
Portrait mode:肖像形式
Extreme close-up angle:接写
Long shot angle:ロングショットアングル
Medium shot angle:オーバーショルダーアングル
Over the shoulder point of view:オーバーヘッドアングル
Overhead-angle:オーバーヘッドアングル
Selfie shot angle:セルフィ―
Shot from a birds eye camera angle:俯瞰
Two shot angle:ツーショットアングル
Wide shot angle:ワイドショットアングル

Symmetrical composition:シンメトリー構図
Vertical Symmetry:上下対称
Reflected Symmetry:反射対称
Radial Symmetry:放射対称
Golden ratio:黄金比
Low - Angle:ローアングル、アオリ
high angle:ハイアングル、俯瞰


そういえば、向きを縦長にしてもOKでした。

Romance of the Three Kingdoms warlord selfie photo , Yellow Turban Rebellion, --ar 9:16 --testp


これだけselfieという単語一つで前を向いてくれるのだから、画像を作っている最中に「正面を向いて欲しいのに違うほうを向いちゃって困る」という時は、自撮りさせるつもりがなくても「Selfie 」って入れるだけで全員こっち向いたりすることもあるので、後列の方におまじない程度に入れると成功するかもしれないです。

こんなふうにものすごいカメラ目線。


それでもたまにセルフィ―の指示を無視して見切れるやつもいます。


そんな時は最後の手段。
「An ID photo facing straight at the camera」と入れるのです…。
証明写真撮るときによそ見する人いないですもんね。

ちゃんと前向いてくれる。


とにかくMidjourney×三国志はめちゃくちゃ遊べそうです。




これ以外にもどうぞ。


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