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海外旅、鉄道、登山 生物学の隅っこに棲息中

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海外旅、鉄道、登山 生物学の隅っこに棲息中

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頒布同人誌まとめ

本記事は筆者がこれまでイベントなどで頒布した同人写真集の紹介記事になります。また今後サークル参加予定のイベントについても随時更新していきます。 参加予定イベント同人サークル「御室紀行」として申し込む予定のイベントです。以下に紹介する同人誌はこちらのイベントで頒布予定です。(ここに記載した全てのイベントに参加するかは未定です) 関西コミティア70 2024年5月12日インデックス大阪2号館 詳細決定次第更新します コミックマーケットC104 2024年8月11日∼12

    • 欧州最後の森林鉄道Mocăniţaを行く

      旅先を選択するときに「唯一の」とか「最後の」とかいう形容詞に弱い皆様こんにちわ 今回は2020年3月に訪れた欧州最後の現役森林鉄道ことMocăniţa森林鉄道についてのお話である。 新型コロナウイルスが中国から流出し、韓国、日本そしてイタリアへと感染が拡大していくさなかの2020年2∼3月、筆者はイスタンブールからキーウまで陸路で旅をしていた。国境で、ホテルで、列車内で、「俺は中国人じゃねぇ」と連呼しながら(当時は中国人の入国禁止が出始めていた)、ルーマニアまで辿り着いた。

      • 再びロシアへ

        ロシア欠乏症に罹患してる皆様へ 9か月ぶりにロシアに行って来ましたという自慢お話です (筆者はロシアによるウクライナ侵略を一切支持しておらず、ロシア軍は直ちにウクライナから撤兵すべきであるという立場にあることは最初に表明しておく) 前回2023年3月にロシアに渡航した折の記事はこちら ロシアから帰国して9カ月、前回渡航した折はモスクワやペテルブルグを堪能し、しばらくは来なくても大丈夫と思って出国したつもりだったのだが、悲しいかなそんな満足感は日々の雑事にかまけるうちに霧

        • ソウルで補身湯を食べる

          (本記事は通常日本の食文化では扱わない肉類を食べることに関する記事です。そのような食文化に対して忌避感を覚える方、あるいはそのような文化に対する攻撃材料を探しているような方はお帰りください。) 突然だが読者諸君、十二支に出てくる動物を食べつくしたいと思ったことはないかい? 私は常に思っている。人生の楽しみの3分の1くらいは食べることだと思っているので、美味しいものにかぎらずStrangeなものもどんどん食べてこその人生じゃないだろうか。 ということで十二支の動物を食すこと

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        頒布同人誌まとめ

          人民鉄路の顔 東風4型をお手軽に撮りに行こう

          読者諸君、東風4型ディーゼル機関車を知っているかい? 1974年製造開始、延べ製造数5000輌を大幅に超え、中国の津々浦々を走り抜けた傑作機を撮りに行きたくはないかい? 本記事はそんな東風4(DF4)をお手軽(要出典)に撮りに行きたいというフットワークの軽い海外鉄諸兄向けの記事である。 東風4型の生き残る地、それは浙江省金温鉄路 いかに5000輌以上の大所帯といえども、寄る年波には勝てず…(そして中国政府肝入りの巨額のインフラ投資による電化路線の伸長と車両の近代化には勝

          人民鉄路の顔 東風4型をお手軽に撮りに行こう

          破壊され、鹵獲され、展示される戦車たち

          2022年2月24日に開始されたロシアによるウクライナへの大規模侵攻。 当初から両国ともに積極的に自国の主張を発信していたが、その一環として相手国の鹵獲兵器を展示して戦意高揚をはかったり、自国への支援を呼び掛けていた。 2023年2∼3月、そのような鹵獲兵器を見学しにラトビア・リトアニア・ロシアの三国を訪れた。 (本記事中ではロシアによるウクライナへの侵攻に対しての是非については触れないが、筆者としては侵攻に断固反対でありロシアは今すぐに撤兵すべきであるという立場をここで

          破壊され、鹵獲され、展示される戦車たち

          ラトビア狭軌鉄道Bānītī

          ソ連崩壊後、EUに加盟し西側世界への傾斜を強めるラトビアでは様々なインフラが西側標準のものへの置き換えが進む。しかしそんなラトビアにも旧ソ連時代に建設されたまま、観光鉄道という形ながらいまだ現役の狭軌鉄道が存在する。 ソ連の残り香を求め、そんなラトビアの狭軌鉄道Bānītīを訪ねた。 (訪問日:2023年2月27日) この鉄道はラトビア東部の都市グルベネGulbeneとアルークスネAlūksnes間33㎞を結ぶ。かつてはアルークスネから先、エストニアとラトビアの国境の街ヴァ

          ラトビア狭軌鉄道Bānītī

          2023年ロシア渡航の手引き

          筆者は2023年3月10日から20日までの間、ロシアに渡航していた。昨年2月からのロシアによるウクライナ侵攻により非常に行きづらくなってしまったロシアであるが、現状観光のための渡航は可能である。筆者が確認できた範囲における情報を記事にしておくことで今後渡航する予定の方に役立てばと思う。なお本記事の情報は基本的に筆者がロシアに滞在していた時点での情報である。(最終更新:4月16日) ロシア渡航は危険か 2023年4月現在、外務省海外危険情報ではロシア全域にレベル3が発令され

          2023年ロシア渡航の手引き

          カシミール・ラダック 移動の記録

          2022年9月下旬~10月上旬にかけて、インド北部ジャンムー&カシミール連邦直轄領とラダック連邦直轄領を旅した。そのときの記録。 見どころや観光名所は素晴らしいガイドブックがあるのでそちらに譲るとして、本記事ではあまり日本語情報が多くない公共交通機関での都市間移動に絞ってコロナ後2022年秋時点での情報を残しておく。 (ネット環境があまりよくない地域も多いので荷物が許すのであれば紙のガイドブックを持っていくのがおススメ。) (私は上の本を持って行ったがこちらはもう新刊では

          カシミール・ラダック 移動の記録

          2022年2∼3月ジョージア・アルメニア・トルコ旅の記録

          本記事は筆者が2022年2~3月にジョージア・トビリシを起点として、アルメニアを経由し、トルコ・イスタンブールまでを旅した折の振り返りツイートをまとめたものになります。旅程などの詳細を本文にまとめたりはしていませんが、ツイートを掘り返すのも大変になってきましたので記録用にこちらに残しておきます。 以上が旅の振り返りツイートまとめになります。 この旅に関しては2022年8月13日に開催されましたコミックマーケットC100にて、写真集として同人誌にまとめましたのでよろしければそ

          2022年2∼3月ジョージア・アルメニア・トルコ旅の記録

          Stand with Ukraine in Tbilisi

          2022年2月24日 ロシアがウクライナに侵攻した。 私はちょうどその日の夜のエミレーツ航空便で日本を出国するところだった。 旅の準備もそっちのけでSNSで状況をひたすら追いかけた。 翌日ジョージアの首都トビリシに到着し、市内中心部のホテルで情勢を追いかけていると、窓の下で行進している人々を見かけた。 反ロシア感情の強いこの国では侵攻の翌日から国会議事堂前でウクライナ侵攻に対する抗議デモが結成されていたのである。 その日は長時間フライトの疲れもあり、そのまま上から眺めるだ

          Stand with Ukraine in Tbilisi

          ヴァン湖鉄道連絡船乗船記

          鉄道連絡船 青函連絡船や宇高連絡船など、日本では国鉄の解体とほぼ時期を同じくして姿を消した輸送手段である。しかし視線を海外に向けてみるとイタリア・メッシーナ海峡や中国・琼州海峡などを始めとしてまだまだ現役である。(本記事では鉄道車両をそのまま航送する船を鉄道連絡船として扱っている。なお列車の到着と合わせて発着する連絡船であれば南海フェリーなどが日本でも現役である) 筆者はそのような現役の鉄道連絡船のひとつである、トルコ・ヴァン湖を横断する連絡船を2022年3月25日に訪問

          ヴァン湖鉄道連絡船乗船記

          鉱山都市チアトゥラ、2022

          ジョージア中部チアトゥラ、かつては世界最大のマンガン鉱山を誇った街である。 また狭い土地に数万人の人口を抱え、斜面に張り付くように建てられた居住地を結ぶために数十ものロープウェイが市内を縦横に走っていたことも一部界隈では有名な街である。 しかしマンガン産出量の低下やソ連崩壊後の混乱の中でこの街は廃れ、ロープウェイの運行も止まったまま放置されていた。 そんな鉱山都市チアトゥラをコロナ下の2022年3月3日に訪れた。 Yandex Mapsを見る限り、現在でもチアトゥラの駅

          鉱山都市チアトゥラ、2022

          厳冬期のカラコルム・ハイウェイをちょっとだけ訪れた話③

          カラコルム・ハイウェイを南下しているお話の続き。 前回はこちらから 車は最終目的地のカラクリ湖に向けてさらに山道を進む。 標高は3300mを超えている。これまで私が到達した最高高度は槍ヶ岳山頂の3180mなので、いつの間にか更新してしまっている。 さすがにこの高度には集落はないが、ヤクの放牧が行われているのが遠目に見えるので、この地の住民の生活圏ではあるのだろう。 とはいえ12月である。放牧をするにももっと適した場所がありそうなものだが... 遠くには雪山、前景に

          厳冬期のカラコルム・ハイウェイをちょっとだけ訪れた話③

          厳冬期のカラコルム・ハイウェイをちょっとだけ訪れた話②

          厳冬期のカラコルム・ハイウェイにちょっとだけ行ったお話の続き。 前回はこちら 最後の検問を無事に抜け、いよいよ崑崙山脈の西の端、あるいはパミール高原の東の端に踏み込んでいく。 カシュガルから標高差2500mを3時間ほどで駆け上ってきたため、ほのかにこみかめのあたりが痛い。典型的な高山病の症状である。 途中トイレ休憩で立ち寄った駐車場は周囲に岩山しかなく、この地の自然の厳しさを物語っている。 さらにしばらくつづら折りの山道を駆け上っていくと、おもむろに車が止まり、運転

          厳冬期のカラコルム・ハイウェイをちょっとだけ訪れた話②

          厳冬期のカラコルム・ハイウェイをちょっとだけ訪れた話

          カラコルム・ハイウェイ(中国・パキスタン公路)は中国最西端の街・カシュガルから南下し、パミール高原やカラコルム山脈を越えてパキスタン北部を結ぶ街道である。 世界最高所の道路国境(標高4693m)やナンガパルバット峰(同8125m)をはじめとした世界屈指の高峰などが世界中から旅行者を集めるバックパッカーの聖地だ。しかしこの国境は5月から10月までしか開いておらず夏季限定のルートとしても有名である。これはそんなカラコルム・ハイウェイに厳冬期に(ちょっとだけ)訪れたお話。 新型

          厳冬期のカラコルム・ハイウェイをちょっとだけ訪れた話