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組織の弱体化方法

サボタージュマニュアルとは

サボタージュマニュアルとは、第二次世界大戦中にアメリカ戦略諜報局(OSS)が作成した、敵組織の活動を内部崩壊させるためのスパイ用のマニュアルです。

驚いたことに、このマニュアルには、組織の効率を低下させ、混乱を引き起こすための様々な方法が記されています。

組織の弱体化方法

サボタージュマニュアルによると、組織を弱体化するには、次の11項実施することが効果的です。

1.注意深さを促す
  何事にも早急な決断を避け、慎重に行動すべきと提言する
2.案件は委員会で検討
 何かを決定するときは会議を開き、なるべく5人以上集める。
3.指揮命令系統を厳格に守る。
  意思決定を早めるための「抜け道」を決して許さない
4.会社内での組織的位置付けにこだわる。
  より上層部の決断を仰がなくてよいのか?疑問点を常に指摘する
5.前回の会議で決まったことを蒸し返して再討議を促す
6.文書は細かな言葉尻にこだわる
7.重要でないものの完璧な仕上がりにこだわる。
8.重要な業務があっても会議を優先する
9.なるべくペーパーワークを増やす
10.業務の承認手続きをなるべく複雑にする。
 1 人で承認できる事項でも3 人の承認を必須にする
11.全ての規則を厳格に適用する

これが成功すると組織が機能しなくなり、メンバーの士気も落ちてしまいます。

また、サボタージュマニュアルによると、管理職や従業員は次のように振る舞うよう言っています。
管理職>
従業員のモラルと生産性を下げよ。効率の悪い従業員を優遇して待遇を充実させ、優秀な従業員に対しては不公平な理由で叱れ。

<従業員>
仕事は非効率に時間をかけて行え。ひとつの作業に必要な工数を増やし、効率良くできるツールを使わないで、効率の悪い方のツールを使え。

組織の弱体化を防ごう

サボタージュマニュアルと組織の弱体化方法を学んだと思います。

日本企業に勤めていると、違和感がないかもしれませんが、「官僚型組織」であったり、すでに「大企業病」に陥っている可能性があります。

「サボタージュ」=「仕事をサボる」と考えがちですが、
重要なポイントは、「職場にいるが、仕事の能率を下げ、経営者に損をさせる行為」が「サボタージュ」であると考えるべきかと思います。

つまり、弱体化している組織では、「意思決定の遅延」、「モラルの低下」、「非効率な作業」が行われている可能性があります。

職場にいて、下記を感じることがあるかもしれません。
   - この意思決定は、組織トップの判断が必要なのだろうか?
 - 意思決定に至るまでに大量の資料と、多くの時間会議をしている
 - 上司は「意味ないけど決まったから作業してほしい」と言う
 - 非効率なツールを使い続けている

このような雰囲気があるなら、一度考えて、この逆を、実行していくことが、組織が強くなっていくポイントとなります。
- 判断がいらないものは権限委譲する
- 意思決定は、データを元に行い資料を減らす
- 仕事の依頼は、目的をもって伝える(上司の伝え方)
- 最新のツールを活用する
サボタージュマニュアルを読んで、仕事をサボらずに組織の弱体化を防いでいきましょう!!

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