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「何度も同じ説明させるなよ」(# ゚Д゚)」とキレる前に試したい4つのコツ

いきなり不穏なタイトル。。

人材会社のコーディネーター、求人広告コピーライター、企業広報、経営戦略室を経て、今は小さな広報コンサルティング会社の代表をしている松田です。ときどきビジネス系メディアでも執筆しています。


今日は

・「社内報」を社員にちゃんと読んでもらいたい広報さん

・毎週出してる「お知らせ」の存在を社員に気づかせたい人事さん

・新しい「経費申請の方法」をそろそろ社員に理解してもらいたい経理さん 

などが、


図2


※今回もトップ画像は本題とは何の関係もない、ただ、ただ、くまちゃんが可愛い画像です。


■なぜ、社員は社内資料を読まないのか?


かつて企業広報だった私は、管理や経営企画部門の一員として「社長が年一の総会で話すスピーチ」から、「お客様からお菓子をいただきました」的な単なるお知らせまで、さまざまな資料や文書、Web記事を作って社内に共有しまくっていました。


図1


しょっぱなから、身も蓋もない話ですが、


読者(社内資料を読む人)は、膨大な種類の仕事を抱え、スケジュールに追われ、上司(部下)に不満を抱えながら(?)仕事をしています。


だから、そもそも

図1

んです。


広報担当の私でさえ、「経理部からのお知らせ」は華麗にスルーしていました。(ごめんなさい)


まず「読む気がない」ことを前提に、

「それでも読ませる」気持ちで挑みましょう!

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■なぜ、資料を作っても伝わらないのか?


資料を読む気がない人でも、年末調整や経費精算はしたいです。勤怠入力しないと人事に呼び出されるし、同期がインタビューされている広報誌は読みたいときもあります。


で、資料を手に取るけど


こっち(管理部)がやって欲しい行動(今期のミッションを理解するとか、期限内に書類を提出するとか)はしてくれません。


図1
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■「何度も同じ説明させるなよ」(# ゚Д゚)」とキレる前に試したい4つのコツ


やっぱり、何度も、何度もリマインドしたり、何回も、何回も別の社員に同じ説明を繰り返したりせず、資料一枚で全社員が(全員はムリとしてもほとんどの社員が)一発でバチッと理解して、やるべき行動をとって欲しいじゃないですか。


図1


15年ほどスタートアップ・中小企業で広報をしていた

私がたどり着いた4つのコツがこちらです。


図1


①社内資料のキモは情報の”置き場所”

社内資料を読ませるための最大のキモは、情報の置き場所です。全社員に期限内に提出して欲しい資料があるときや「月曜の朝はオフィスに入れません」のように、気づかなかった社員から猛クレームが来そうな内容は、


・オフィスの入り口

・コピー機の前の壁

・トイレのドア  ……など


「どんな人間でも必ず見る場所」「紙」にして張り出したりしていました。


お知らせの内容に応じて、そもそも対象社員が絶対に見る場所、見ざるを得ない場所を探しましょう。ちなみに、社員に各種お知らせを必ず読んでもらえるように、社内ポータルサイトを作る会社も多いです。が、慣れて来ると社員はポータルサイトを開きません。ポータルサイト自体を開かせるコツは④につづきます。



②こっち(管理部)が言いたいことではなく、相手(社員)が聞きたいことの順


情報が溢れるIT社会… みんな忙しい… 社内資料を読む気などない人々…

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そんな人たちに送る資料は、「相手が聞きたいこと」(=「本人がやらなきゃいけないこと」)から書きます


【一般的なビジネス社内文書】

例文→ 新年会のお知らせ (※外部リンク)

※↑は総務が言いたい順番に書いた文書


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を、アレンジすると・・・

【相手が聞きたいこと(本人がやらなきゃいけないこと)から書くと】

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「あ、これさえやればいいんだな」ということを最速で理解してもらいましょう。また、「情報はできるだけ少なく」が「情報社会の基本」です。



③社員を甘やかそう


「それぐらい自分で考えてよ」とか、「立場のある人間なんだからこういう情報も意識して」とか、「その資料は社内ポータルの〇〇にあるでしょ」とか。


図1


ここは管理部門の「プライド」と「良識」を捨てて、

とことん社員を甘やかしましょう。


先ほどの 例・新年会のお知らせ の資料であれば、全社員向けに一気に資料を共有しているようです。で、最後の方に小さく、所属長宛の依頼事項を記載しています。


図1


所属長宛に別途文書(↑の画像)を作って「相手が聞きたいこと」(本人がやらなきゃいけないこと)から書いて送ってあげてください。高確率で「参加者名簿」が届くはずです。


・出して欲しい申請書の置き場所…

・前回の総会で社長がした話は、社内報何号の何ページに書いてあるか…

・何回も説明した、新しい経費申請システムの利用方法…


あらゆる「期待」と「信用」を捨て、

こっち(管理部)で相手が必要とするあらゆる情報を用意してから

行動を促しましょう。


急がば回れ!! (´;ω;`)ウッ…


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④〇〇を使って、読み物としての面白さを追求しよう


現実問題、誰でも面白くない資料は読みたくないです。


かつて私が勤めていたIT企業では、

セキュリティ啓発や事故事例の社内共有に、萌え系アニメキャラを使っていました。(※システム部の人が描いてた)

エンジニアさんが読むように。

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もちろん、内容にもよるし、いきなり何の経験もない担当さんが漫画家やライターにはなれないです。


そんなときにおススメなのが、文書のなかに


・絵や画像

・キャラクター


をたくさん使うことです。


人は文字より画像を見ます

そして、画像のある情報の方が頭に残りやすいです。


規約を確認した上で「フリー素材」を活用すれば、意外と簡単に読み物としての面白さを演出できます。

(あなたは今、なぜこの記事にイラストがいっぱいあるのかに気づきましたね!?)


社内のお知らせ資料・社内ポータルがどんどん読まれなくなっている会社さんは、

必要情報を載せるだけでなく、

何度もリマインドするだけでなく、

読み物としての面白さの追求も忘れずにやってみてください。


以上、「何度も同じ説明させるなよ」(# ゚Д゚)」とキレる前に試したい4つのコツのお話しでした。


(読み返してみたら、結構、涙ぐましい努力だな、おい。。)


            ・・・


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