日本人の9割に英語は要らない?

成毛眞さんの「日本人の9割に英語は要らない」を読みました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00MB90AO4/

成毛さんは1991年から2000年にかけてマイクロソフト株式会社代表取締役社長を務められた人物。その経験から、日本人で本当に英語が必要なのは観光業や国際ビジネスを担う1割だけ、とのアイデアを説かれています。

英語を苦労して勉強するよりも、仕事に必要な技術知識などをしっかり身につけた方が良いという考えです。日本は国内市場が大きく、日本語で学べることが多いので、日本語でも生きていけるはずだと主張されています。

インド人は日本の大学では日本語で授業が行なわれていると知ると 、驚くのだという 。日本人の英語力の低さに驚いているのではない 。日本人が母国語で自然科学や社会科学といった高度な学問を学べることに驚くのである 。

イスラエルの公用語はヘブライ語(とアラビア語)です。ヘブライ語は、旧約聖書が書かれた古い言語で、昔は口語としては使われなくなっていました。イスラエルという国を建国する際に、ユダヤ人の国を作るのであればヘブライ語を使わなければならないと考えて、ヘブライ語を復活させたのです。

そのため、ヘブライ語は、世界中でイスラエルでしか(ユダヤ教徒にしか)話されていません。イスラエルは人口800万人の小さな国ですので、皆、海外と仕事をするために英語を身につけます。テルアビブで働いていたときの同僚は、ヘブライ語・アラビア語・英語・フランス語・ロシア語・スペイン語を話しました。私の友人の女性は現在老人ホームで暮らしていますが、ヘブライ語・英語・スペイン語・フランス語・イディッシュ語・ドイツ語を話し、アラビア語勉強中だそうです。別の友人(30代女性)はヘブライ語・英語・中国語2種(私には違いが分かりません…)を話します。言語は国際社会で生きるために不可欠なのです。

*友人たちの例をあげましたが、私自身はヘブライ語・英語・日本語・ドイツ語(少し)です。テルアビブでは、イスラエルで日本語を勉強する人たちが集まって日本語を話すイベントも開催されています!

成毛さんの仰る通り、ほとんどの日本人に英語は不要だと思います。日本には大きな国内市場と優れた教育基盤がありますので、英語が話せなくても生きていけるはずです。

ただ、イスラエルから日本を訪れる友人たちにとっては、英語が通じないというのは大きな障害になりますので、ぜひ少しでも英語を話していただければと思っています。そしてヘブライ語もぜひ!

レヒトラオート!

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