見出し画像

「読書してみたいけど、時間もお金もかけたくない…」なんて欲張りさんへ。『青空文庫』のススメ。

皆さん、ついに「読書の秋」がやってきましたね!

今回は、「読書が趣味です」なんて言ってみたいけど、なかなか時間が取れなかったり、読書に使うお金がなかったりして、読書を始めることを躊躇っている全ての人たちに向けて、「青空文庫」というサービスをオススメしたいと思います!

「青空文庫」には、スマホで無料で読むことのできる名作が沢山あるんです。

まず青空文庫とは何かという簡単な説明をした後に、私の個人的にオススメしたい作品を、物語の長さ別に3つご紹介させていただきます。
超個人的なオススメなので、私の大好物である重めの暗いお話が多くなってしまいますが、あしからず。

この記事が、読書を始めようとしている方たちの何かのキッカケになればと思います。

では、いってみましょう!

はじめに 青空文庫とは?

青空文庫は、誰にでもアクセスできる自由な電子本を、図書館のようにインターネット上に集めようとする活動です。
 著作権の消滅した作品と、「自由に読んでもらってかまわない」とされたものを、テキストとXHTML(一部はHTML)形式に電子化した上で揃えています。
(引用:青空文庫ホームページ)

青空文庫とはつまり、
・時代の流れにより著作権が消滅した作品
・著作権フリーな作品

などを、電子化してまとめたサービスなんです。

そのため、夏目漱石や太宰治などの歴史的な有名文豪の作品が沢山あり、良質な作品に無料で触れることができるので、学びにも繋がります。

青空文庫は、ネットもしくはアプリから楽しむことができまが、私のオススメは断然アプリです。
理由はスマホなどの端末にダウンロードすれば、好きな時に好きな場所で読むことができるからです!

コチラからアプリをダウンロードして、是非良質な文学に触れてみてくださいね。

では、青空文庫の紹介が終わったところで、私の個人的にオススメな作品を3つ、長さ別で紹介させていただきます!

1.【全15ページ】セメント樽の中の手紙

画像1

▼どんなお話・・・?
主人公は勤務先である女工からのっ過去の手紙を見つける。
そこに書かれていた内容はあまりにショック過ぎるものだった。

青空文庫デビュー戦として、まずは「セメント樽の中の手紙/葉山嘉樹」から読んでみてはいかがでしょうか?
最初に読む作品としてはかなり重めな作品ですが、スマホ版で15ページとなんともお手軽な短さで、ものの数分で読むことができます。

内容としては、ふわっと鳥肌がたつくらいの軽いホラーです。

後味はあまりよくないタイプの作品ですが、私はこのサクッと読めるホラーの魅力にすっかり虜になり、この後も青空文庫でショートホラーを読み漁ることになりました・・・。

それくらい昔の時代の短編には短時間で人を喜ばせるインパクトと不思議な魅力があるので、オススメです。

2.【全43ページ】瓶詰地獄

画像2

▼どんなお話・・・?
無人島にある男女が漂流してしまう。
二人は助かるのか?そしてもし助かっても、
元通りの世の中で生きていくことはできるのか。

お次は少しページ数が増えて43ページです。
しかしこれもすぐ読み終えてしまうと思いますよ。

冒頭部分は、時代を感じる漢字のオンパレードなのですが、難しいと感じた方は読みやすくなる本編まで飛ばしてしまってもさほど問題ありません。
是非面白いところをしっかり読んでいただきたいです。

こちらの作品は、無人島にある兄弟が取り残されてしまうというお話です。
窮地に立たされた時の人間の、知性ある人としての葛藤、本能に頼ろうとする動物としての葛藤・・・
短い読み切りなのに、考えさせられることが多く詰まった作品です。

作者の夢野久作さんは、知る人ぞ知る独特の世界観を持つ小説家ですが、青空文庫には他にも彼の作品で、8ページ読み切りなどの極短の作品もあります。

何かの空き時間や、電車に乗っている時間などに、読んでみてはいかがでしょうか。
隙間時間を文学で埋め尽くしちゃいましょう。

3.【全81ページ】舞姫

画像3

▼どんなお話・・・?
医学を学ぶためドイツ留学した主人公・豊太郎と、
現地で出会った貧しい踊り子・エリスとの恋ははたして報われるのか。


最後はあの有名な、森鴎外の舞姫を紹介しようと思います。
コチラの作品はは誰もが知っている名作ですね。
こんな名作も、意外と短時間で、しかも無料で読めてしまう、青空文庫の偉大さと言ったら・・・

舞姫自体は、学生時代に教科書で一部読んだことがあるという人も多いのではないでしょうか。

私は、学生時代に読んだ「舞姫」と、大人になってから読む「舞姫」で、主人公に抱く印象がだいぶ変わりました。
そしてこのギャップがまた新鮮だと思うんです。
時代背景や、恋愛の難しさをリアルに考えられるようになった今だからこそ、読み返したい作品です。

このような教科書に載るような有名文学の良いところのひとつは、上記のような少し変わった楽しみ方もできるということですよね。
この振り返りも、スマートフォンを81ページめくるだけでできてしまうんですね。
少しのスキマ時間で、あなたも読書家デビューしませんか?


◆―――――◆―――――◆―――――◆―――――◆


いかがでしたか?
この他にも、青空文庫には沢山の短編、素敵な名作がたくさん用意されています。

今年の秋は、文学芸術に触れて、ワンランク上の秋にしちゃいましょう!

他にも本紹介などの記事を、こちらのマガジンにて随時更新予定ですので、覗いていっていただけたら嬉しいです!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事が参加している募集

推薦図書

読書感想文

よろしければサポートよろしくお願いいたいします!