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イラスト・デザインが「パッとしない」人、集合!

「作品できた!…ってあれ?他の人の作品に比べてなんかパッとしないんですケド。」

「上手い人の真似をしても、参考のイラストやデザインをじっくり見つめても、ぱっとしない理由が見つからんっ!!!」

デザインやイラストに興味を持って独学でやってみたはいいいけれど、このような悩みを持っている人も多いのではないでしょうか?

学生しながらデザイナー活動をしている私もそうです(苦笑)。

そんな時は先人たちが見つけてきた、「画面全体を綺麗に見せる法則」を学ぶのが一番。
欲をいうのであればちゃんと実績のある方に学びたい…。
そう、あの有名な「ライオンキング」や「美女と野獣」、「アラジン」などのデザイナーをやってきた人とかに…。

はい。あります。
その方が全知識を詰め込んでくれた教科書、あります。

それがこちら、先ほどあげたディズニー映画のデザインを手がけてきた映像業界のレジェンド、ハンス・P・バッハー氏による『Vision ヴィジョン ストオーリーを伝える:色、光、構図』。


まさにクリエイティブ界の万能薬とも言えるこの本。

思った通りのストーリーを伝え、見る人の心を一瞬で奪う作品を作るイラストレーター、デザイナーの脳内を覗いてみましょう!

01. この本を読めば作品の上達方法がわかる!?

01上達方法

この本には、他のデザイン参考書やイラスト参考書とは違う点が2つあります。

それは、、、

・事例たくさん!しかも細かい!
・分析方法が解いてある=独学できる!

という点。


まず一つ目の、「事例がたくさん」という部分ですが、ここで少し考えてみてほしいんです。

恐ろしい家がある風景を描きたいとき、どういった工夫ができると思いますか?

全体を暗くしてみたり、紫などの色を入れてみたり、、、色々な工夫ができるかと思いますが、この本では、この後挙げるいくつかのチェックポイントごとに説明がされているんです!

例えば、家とその周りの木の配置はどうすれば不安感を与えられる?ライティングはどうすれば恐ろしくなる?などといった、雰囲気を伝える上で気にしたい点が超簡略化された画像と共に説明されています。

しかも、その内容は「恐ろしい」という雰囲気の中でもミステリアスやドラマチック、不気味、不安?など、細かい雰囲気を伝えるにはどういう方法が効果的なのかが書かれているというもの(この「恐ろしい」の例はこの本の中のライティングの例です)。

「なんかパッとしない」という人は、この引き出しが少ないんです。
この本には、その引き出しが山ほど、しかも詳しく載っています。

そう、作品がパッとしない理由は見る人の心に響かないから(響かせる方法、やその引き出しを知らないから)。
つまり、この本の言葉を借りると、「伝えようとする内容と、その伝え方が一致しないから」なんです。

この本を読んで、雰囲気やストーリーの表現方法の引き出しを増やしちゃいましょう!


次に「イラストやデザインの分析方法が書いてある」という点についてです。
初めにこんな悩み持ってる人もいるのではと話しました。

「上手い人の真似をしても、参考のイラストやデザインをじっくり見つめても、ぱっとしない理由が見つからんっ!!!」

この問題、解決できちゃいます。

その理由を書く前に、この本の構成をお伝えしましょう。

目次を超簡単に書くと…

・画像の心理学(≒はじめに)
・ラインについて
・シェイプ(ものの形)について
・明度について
・…

このように、画面を作る要素ごとに解説がされている、という構成になっています。

そしてその中身を見てみると、ただラインやシェイプの解説がされているだけではなく、良いと思った参考画像を見つけた場合に、「その画像のどこを見ればいいのか」ということまで書いてあるんです!!

例えばラインについてだと、具体例の画像を載せながら、

主な方向、分割、動きに意識をむけ、複雑なシーンを本質だけに絞り込もう。この単純かの練習を繰り返すと、知覚が鋭くなり、身の回りにあるラインや隠れた動きに敏感になる。

という感じで、どこに注目するべきかを書いてくれています。

また、シェイプであれば、

室内で座っているときも、シルエットやトーン(明度)の際によって分割された空間のシェイプのタイプを見てみよう。〜(割愛)〜シェイプの幅がもっとずっと広かったらどうだろうか?〜(割愛)〜もっと暗かったり、シルエットやサイズがもっと均等だったらどうだろうか?このようなことを自問しながら、街を歩いたり、絵画を鑑賞したり、人々を観察しよう。

のように、具体的な行動を示してくれています。

このように、この本はデザインやイラストを独学する人に最適な本なんです!

02. そもそも、”画像”ってどんな要素でできてるの?

02画像の要素

この本を読むメリットをお伝えしたところで、内容についても少しご紹介。

この記事を読んでいる人は少しでもデザインやイラストに触れたことがある人だと思いますが、良いデザインやイラストを見つけた時にどの部分をチェックしていけば良いのか、つまり画像を作る要素には何があるのかを考えたことはありますか?

なんとこの本にはその答えが記載してあるんです!


さて、画像を作り上げている要素とは…?

・ライン
・シルエット
・明度
・色
・テクスチャ
・奥行
・動き


などなど!
本来は全部で15個の要素がありますが、言葉だけで伝わるものをピックアップしてご紹介しました。

良いイラストやデザインを見つけたらこれらのポイントに注目して、何が良いのか、そして自分とはどう違うのかを分析してみてください!

03. 読んじゃいけない!?この本の効果的な使い方!

03本の読み方

この本でデザインやイラストの見るべきポイントや分析方法、そこから伝わる感情などがわかりましたが、どうやって使うのが効果的なのでしょうか??

私は、この本は読むのではなく、『使う』というのが効果的なのではと考えています!

つまりどういうことかというと、

「辞書みたいに使う場面になったら本を開く!」という使い方です!

この本にはデザインの引き出しがたくさん載っています。
そのため、「こんな表現したいのに、うまくそれが表せない!」という時にこの本を開くことで「こういうライティングにしたらいいのか!」「こういうラインの流れを作るといいのか!」などといった新しい発見ができ、その場で即アウトプットすることもできます。

もちろん、一ページ目から地道に読んでいっても頭に入るので、ぜひ自分好みの使い方をしてみてください!

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さて・・・ハンス・P・バッハー氏著、『Vision ヴィジョン ストオーリーを伝える:色、光、構図』の紹介はいかがでしたか?

この記事を通して、少しでも「パッとしない」が解決する手助けができていたら幸いです!

文字も図もかなりの量があるので、全てインプットするのは時間がかかるかもしれません。
何度か読み直したり、上であげた辞書的な使い方をして、コツコツとインプット&アウトプットしていくことで必ずスキルアップすることができます!

気になったら、ぜひ調べてみてくださいね!

こちらのマガジンで、他にも本を紹介する記事を執筆中です。
ぜひご覧ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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