【本紹介】料理でおいしく「時間旅行」ができる!?
みなさんこんにちは!
相も変わらず卒論がやばいライター、mozです。
ちなみに締め切りは来月です。
なぜか11月に入ってからの方が秋らしい天気が続いていますね。
これはまだ秋と言えるはず…ということで、今回は「読書の秋」と「食欲の秋」の両方にちなんだ記事にしていこうと思います。
私は今、卒論研究として中世ヨーロッパの食文化の歴史について研究中。
今回は、その参考文献として使った「歴史上の料理」について書かれている本の中でも特に面白かった2冊をご紹介します。
参考文献で使った本といっても、フルカラー・写真付きのレシピ本で、難しくなく、視覚的にも楽しめるものなんです!
料理を通して、みなさんも一緒に中世ヨーロッパを味わってみませんか?
01:『歴メシ!』
まず初めにご紹介するのは、歴史料理研究家の遠藤雅司さんという方による、「歴メシ!世界の歴史料理をおいしく食べる」という本。
帯には「料理は、タイムマシン。」「世界史の「偉人の食卓」をおいしく再現してみた!」など、なんとも魅力的な文言が…。
こちらは、古代メソポタミアや古代ローマ、レオナルド・ダ・ヴィンチのいた16世紀のイタリアからマリー・アントワネットが生きた18世紀のフランスまで、様々な時代・地域の料理を再現したレシピが紹介されている、一風変わったレシピ本なんです。
しかし中を見てみると、普通のレシピ本と変わらない、おしゃれでおいしそうな料理の写真がたくさん。
この文章を書きながら読み返していても、ちょっとよだれが出てきそうです…(さっき食べたばかりなんですが…)。
レシピの合間には、各時代の料理にまつわるコラムも載っていて、楽しみながらも勉強になる内容となっています。
「歴史上の人物」というと、私たちとはあまりにも生きた時代や経歴が違いすぎて、違う世界の人のように感じられたり、同じ人間とは思えなかったりしてしまいがちですが、やっぱり彼らもかつてこの世界に生きていた人間。
どんな人も食べなければ生きていくことはできませんから、「食べること」は、彼らと私たちの大きな共通点だと思うんです。
そういった彼らの生活のことを考えると、ちょっと親近感を覚えてきませんか?
02:『中世ヨーロッパのレシピ』
お次は、コストマリー事務局さんの「中世ヨーロッパのレシピ」。
タイトルの通り、中世ヨーロッパで食べられていた料理のレシピがまとめられています。
先ほどから「中世」というワードを連発しておりますが、「中世って具体的にいつ頃のことなんだ…?」と思う方もいますよね。
厳密に定義することはできませんが、ヨーロッパにおける「中世」は、ざっくり5世紀頃〜15世紀くらいのことを指します。
そんな時代に食べられていた料理って、一体どんなものなんだ…!?
という疑問に答えてくれるのが、こちらの本。
レシピの他に、中世ヨーロッパでよく使われた調味料なども紹介されています。
この本を読んでいると驚くのは、意外とスイーツのレシピが多いということ。
真似して作ってみたくなるようなものばかり…。
中世というと、私は個人的に「暗い時代だったし、料理もなんとなくおいしくなさそう…(失礼)」と思っていたのですが、甘くておいしそうなお菓子もたくさんあったようです。
ただし、このようなスイーツや、肉や香辛料をふんだんに使った料理は、当時は位の高い王族や貴族だけが食べることができた贅沢なもの。
庶民はもっと質素な食生活をしていたとのことです。
とはいえ、そんなに昔の料理を実際に味わうことができるのは、なんというか…ロマンを感じますよね!
そしてもっと驚くべきは、中世ヨーロッパの料理で使われていた食材は現代の食材でも代用でき、同じような味を再現できるということ。
実際に作って食べてみれば、きっと心は中世ヨーロッパの貴族…!
かなり豪華な時間旅行になりそうな予感です!
03:おわりに
「食べること」や「料理」は、歴史上の人物たちとの距離を、時代を超えてちょっと近づけてくれるもの。
学校で勉強する歴史は、どうしても苦手意識を持たれがちですが、こんなふうに、ほんの少しだけ角度を変えて見てみるだけで一気に身近な存在になります。
この記事や、ここで紹介した本を通して、歴史の魅力に少しでも気づいてもらえたら嬉しいです!
LEADでは、他にも歴史をもっと身近に感じられるようになる記事を公開中。
こちらのマガジンにまとめてありますので、ぜひ併せてお楽しみください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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