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なにをやっても、様になる。

散歩のついでに、「お地蔵様巡りスタンプラリー」をしている。

頂いたスタンプラリー用の台紙には、地図のイラストとスタンプの場所が書いてある。

「子育て地蔵」に「振り袖地蔵」。
「首切り地蔵」なんて名前のつけられたものもあり、興味がでる。

実際、お地蔵様の横に立て札があり、「伝説」と題して言い伝えや物語が書かれていた。
すべてが綺麗に掃除されているわけではなく、それがまた雰囲気があり良い。
なんとなく共通するのは、お地蔵様が苦しみや想いを背負ってくれる、そう書かれたものが多いようだった。

だから、昔話で見聞きしたままの控えめな姿と、なんとなく笑った表情を思い浮かべるのだろう。物語の中でだって、お地蔵様がメインのものなんて少ないはずだ。でも、桃太郎や金太郎が活躍中の傍らには、今と変わらないお地蔵様が、控えめに笑っていたはずなのだ。

神様や仏様より、平等に近いのはお地蔵様なんだろう。
そんなことを考えながら、クーラーのきいた図書館で休憩する。

これも同じ石だ。
石の中で気を休めている。
この硬さと音の反響と、とりあえずは動かないということが安心する。
ヒンヤリとした石の柱に、後頭部をつけて寄りかかる。

いつでも訪れても良い場所は、大事にしたい。


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