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冬のつもりが、いつの間にか。

白い雪が降りてくる空は、取り残された薄紫色に覆われている。まだまだ冬が、冬ですよと主張してくる。
こんな時期に豆をぶつけられる鬼の気持ちを察すると、居たたまれない。
だから、あんなに血色の悪い真っ青だったり、霜焼けで痒そうな全身真っ赤なんだろうか。素足で上着も着ないで家の外に追い出すなんて、誰が考えたのか。急に現れた、恵方巻という謎の文化が随分と平和的に思える。

子供の頃は、節分にはピーナツとチョコを実家に撒いていた。でも、鬼のお面は自分で被りたかったから、お面を着けたままで撒いていた気がする。
節分は、別にプレゼントがもらえるわけでもないし、露店に買い物に行けるわけでもないイベントだけど、随分と市民権があるのが不思議だ。
子供心にも、面倒くさいとは別に思わなかった。楽しいとも思わなかったけど。そんな行事忘れてもいい気がするのに、どうしてだろう。もしかすると、「七夕」のほうが危うい気さえしてくる。願いが叶うし、装飾も綺麗なのになにか個人で楽しむ人は少いのじゃないだろうか。
次は、七夕に食べる物が考えられて、商業展開されるのかな? だとしたらなんだろうと検索してみたら、七夕の食べ物は「そうめん」だそうです。知ってましたか?

大人になった今ならわかる、「そうめん」の旨さ。でも、イベント感は弱い。今日はそうめんだ! わ~い。とは、なりづらいかな。
子供の頃は薬味とか、どうでもよかったし。汁の味じゃんって思ってたし。
うどん、蕎麦には、天麩羅やお揚げが、ラーメンにはチャーシューがあるように、なにか目玉のトッピングでもないと戦えない。キュウリやトマトなら、冷やし中華が持っていく。まあ、個人の好みですが。
う〜ん、そうめん。
これじゃ、冷やしうどんにも勝てないかもしれないな。

去年、ネット記事だったか動画だったか忘れてしまいましたが、そうめんの「揖保乃糸」が美味しいとか、実はランクがあって凄く高級なのもある、みたいなのを目にした気がするけど、どうだろ。そのときは、食べてみたくなったけど。

話があっちこっちに行っちゃいましたね。年明けから不穏な始まりですが、とりあえず鬼には泣いてもらって、楽しい七夕が来ることを願いましょう。

最後に、七夕っぽい新潟のお菓子を御紹介します。
栗山米菓の「星たべよ」です。

「星たべよ」って、ネーミングが昔から好きです。素敵な印象とイタズラ心が同居してる感じがします。
機会があれば、是非。


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