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「お父さんのことはほとんど記憶に残ってない。覚えているのは……」。フィリピン・英語講師の幼い頃の記憶

私は、毎朝オンライン英会話レッスンを受けています。講師は、フィリピン・セブ島のオフィスで働く21歳の男性。先日、ちょっとした雑談の合間に彼の父親の話になりました。彼の父親は、彼が6歳の時にガンでなくなりました。彼が語った父親との記憶についてメモしておきます。

「一緒に写真を撮ったことはないんだ」

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――お父さんのことについて、覚えていることはある?

講師:ほとんどない。お父さんが亡くなった時、僕は6歳だったからね。

――一番記憶に残っていることは?

講師:なんだろう。僕ら家族は海のそばに住んでいたんだよ。近くに港があってね。お父さんとは毎日、早朝に浜辺に行った。貝を拾ってたのかな。そのあと小さなお店にチョコレートを買いに行って、ホットチョコレートにして飲んだ。おかゆのようなごはんとホットチョコレート。それを朝食べてたかな。

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お父さんと一緒に写真を撮ったことはないよ。フィリピンでは、当時はまだ写真を撮ることが一般的ではなかったからね。一緒に写真を撮りたかったんだけどね。

お父さんに、成長した今の自分の姿を見せたいよ。たぶん誇りに思ってくれると思うんだ。

お父さんに会えなくて寂しいよ。悲しい物語だ。じゃあ、また明日レッスンでね!


彼の父親が亡くなった時、彼は6歳。妹は3歳と0歳か1歳くらい。彼よりももっと父親の記憶は残っていないんだろうなと思います。ある日の、ほんの2、3分の会話の中で彼が話したことです。

※話を聞いたときは聞き取れなかったのですが、たぶん先生はフィリピンで4月に行われるキリストの復活祭ホーリーウィークのことを話していて、先生が食べたのは「ビニグニット」というタロイモともち米、バナナなどを煮たスーツか、「ルガオ」というおかゆをお父さんと一緒に買いに行ったんじゃないかと思います。来週聞いてみようと思います。




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