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野村克也さんをしのぶ会が、在席された6球団が共同で主催して、神宮球場で開催されたそうです。

日本シリーズを制覇した高津監督、プロ野球界に新しい風を吹かせいている新庄BIGBOSSや楽天のマー君など多くの方が参列されたそうです。

人望がない

野村さんは、自分自身は人望がないとおっしゃっていたようですが、しのぶ会には球界を代表する多くの方が駆け付けられたようです。

監督時代のイメージとして、厳しい言葉を常に選手にかけていた印象はありませんか?
特にボヤキとして。

でも、球界を代表するような人たちが大きく駆け付けた状況をみると、本当は尊敬されたり、慕われていた方なんだなと感じました。
でなければ、多くの方が参列されないと思います。

ボヤキ

ボヤキという言葉を聞くとあまり良いイメージは浮かばないのではないでしょうか?

選手からすると、監督から自分のことでボヤかれていると、良い思いはしないと思います。
最高のパフォーマンスが出来るように日々必死になって取り組んでいる選手にとっては、なおさらだと思います。

ただ、そのボヤキをどう受け止めるのかは、選手次第。
ボヤかれた選手は、反発するのか、自省するのか、落ち込むのか…
色々な受け止め方があると思います。

プロ野球の世界は、実力社会です。
つまり、日々自分の力を磨き、最大限のパフォーマンスを出し続けることが求められます。

逆を言えば、自分の力を信じ、本気で力を伸ばす努力をしなければ生き残っていくことは難しいのではないかと思います。

そのような世界の中で、野村さんのボヤキは選手たちに大きな影響を与えていたのではないでしょうか。

ボヤキの効果

私なりに考えたボヤキの大きな効果としては、2つあります。

1つ目は、「成長を促す」
 ボヤキの中にヒントを入れて間接的に伝えることにより、選手自身が考えて行動する為の成長を与えていたのではないかと思います。

 会社でもそうだと思いますが、言われた仕事だけをこなすメンバーは、時間が経っても成長することはありません。成長するメンバーは、自分自身で考えて行動できるメンバーです。

 プロ野球の中で生き抜くことを必死に考えている選手にとっては、厳しい言葉であるものの自分自身を客観的に振り返ったり、気づかなかったことを気づかせてもらえる良い機会になり、成長に繋げていったのではないかと思います。

 逆に監督やコーチにどのようにすればよいのかを聞いていた選手にとっては、ボヤかれないための回避策が優先され、自身の課題を解消して成長に繋げる行動がとれず、潜在能力を開花させることが出来なかったのではないでしょうか。
 これは、会社でも同様のことが起きていると思います。

2つ目は、「生き残る人財を見極める」

野村さんのボヤキに対しては、選手個々の反応があったことだと思います。

ボヤキに対し、「なにくそ」と思って自分で考えて成長に繋げたり、
ボヤキの中にあるヒントに気づいて技術向上や戦略思考の方法を身につけたりした選手が、
大きな花を咲かせたのだと思います。

一方で、ボヤキに対する反応だけをしていた選手は、自分の持っている能力を完全に出し切るまでいかなかったのではないでしょうか。
失敗を恐れて委縮したり、ボヤキ自体を他責にしていたり。

ボヤキを聞いた後のそれぞれの選手の状況を見ていると、生き残る人財とそうでない人財の見極めが出来ていたのではないかと思います。

きっと、そこが「野村再生工場」に繋がっていたのでしょう。

ボヤキを真似る

管理職・リーダーも、叱るだけではなく、メンバー自身に考えさせるためにボヤいてみるのも一つのやり方としてあると思います。

ただし、その際には、想いが正しく伝わるようにメンバーの性格や状態を意識し、伝えていくことが大切です。

そのためには、普段からメンバーの様子を見ておくことも大切です。

管理職・リーダーは、メンバーの力をどのようにすれば引き出せるのかを常に考えて、最適なアプローチをしていくことが大切です。

「好かれるリーダー」ではなく、「成長させてくれたリーダー」となることが大切です。

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