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はじめてプロスポーツ選手の著書を読んでみたら、新たな金脈が見つかった。

 最近、こんな本を読みました。



 この本はサッカー現日本代表のMFであり、ポルトガルの1部リーグであるプリメイラ・リーガの名門スポルティングCPに所属している守田英正選手がカタールW杯の直前に上梓した『「ずる賢さ」という技術 日本人に足りないメンタリティ』という書籍です。

 めざとくKindleのセールを監視していた自分は幻冬舎さんの大型セールで前々から気になっていたこの守田選手の著書を発見し、購入していました。それを最近ようやく読み終えたのですが、その内容の濃さに圧倒され、軽い衝撃を受けたので簡単にご紹介できればと思います。

 自分が守田選手に興味を持ったのは、ゲーム実況者の『すぎる』さんという方の影響が大きいです(この世で1番エゴサがしにくい活動名でお馴染みのすぎるさんですが、『ナポリの男たち』というグループで活動も行われていてこちらの方はXのトレンドなどで1度や2度目にしたことがある方も多いと思われます)。

 すぎるさんはちょくちょくサッカーの日本代表の試合を五輪やW杯を中心に、サッカー初心者にも優しい裏実況を濃すぎる関西弁と良すぎるリアクションを武器に配信してくれています。自分は今までサッカーの試合を1度も観たことはなかったのですが、すぎるさんの配信見たさに東京五輪辺りからちょくちょく日本代表の試合を見始めました。



 自分が守田選手に興味を持った最大の理由は現日本代表で1番何を考えているか分からなかったからです。もちろん表紙が格好良かったからとかタイトルに惹かれたからとか他にも様々な要因があるのですが、シンプルに現日本代表の頭脳である守田選手が何を考えているのかを知りたかった部分が大きいです。

 何かにわかサッカーファンによるイメージだけで書いてますが、サッカーにおけるMFって頭が良くて司令塔のような役割の選手がバンバンFWにパスを出す印象があって、現日本代表でその役割をインテリヤクザコワモテのお兄さんのような風貌のこの守田選手が行っているという事実が何か凄い良いな〜って思ったという側面もあります。


 それで早速この本を読んだ感想なのですが、自分は初めてスポーツ選手の書いた本を読んだのですが、アスリートの著書全部が全部こんなに面白いというわけではないんですよね??

 世界で活躍するスポーツ選手なんて身の回りにいない人間すぎて書かれている文章のほとんどが新鮮で、1ページ目から興味を惹かれる内容が最後まで続き、現在所属しているサッカークラブの戦術をそこまで勝手に語って良いんかいというくらい自らのサッカー人生をあけすけに書かれている密度の濃い1冊でした(自分は戦術のことは何となくでしか分かりませんでしたが、専門的な内容はそこまで長く書かれているわけではないのでサッカー初心者でも読み流せる範疇で収まっています)。

 全てのこぼれ球に全力で喰らい付いていかなくてはダメだとか、ファールの度に痛がる演技をするのがダサいみたいなある種の日本人のサッカーに対する固定概念を簡単に崩してくれる一冊になっていると思います。

 1番興味深かった点が、学生時代に「勉強してない」と言って裏で勉強している人間の心理がこと細やかに書かれている部分で、アレマジでどうせ裏で勉強してるのバレてるんだからヘイト溜めるだけなのに何の意味があってそんなことをやっているのか自分は全く分からなかったのですが、この本がその長年の疑問に終止符を打ってくれました。

 自分は漫画やアニメなどで、たまたま正義側にいるだけで環境によっては正義にも悪にも簡単に染まってしまうみたいなキャラクターがけっこう好きだったりするのですが、守田選手の思考はまさにそんな感じの内容で、そういう部分も相まってメチャクチャ面白かったです。


 で、長々と書いておいて結局タイトルの新たな金脈というのは一体何なのかと言うと、意外とアスリートの著書の紹介に絞って発信しているコンテンツってないよなーということです。詳しくは調べていないのでもしかしたら存在するのかもしれませんが、スポーツ選手の書籍に特化したYouTubeやブログをやってみるのもアクセス数を伸ばすための戦略になるんじゃないかなーと守田選手のこの本を読んでそう思いました。

 え? そんなに言うなら自分でやってみれば良いじゃないかって? 最近ようやくサッカーに興味を持ったくらいでスポーツにまるで興味のない自分に無数に存在する書籍を読ませるのは拷問でしかないので勘弁してください!!!!!

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