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6ヶ月の育児休業を長文で振り返る

今年は我が家に長女(仮名:プリンちゃん)が誕生しました。誕生のタイミングで取得した6ヶ月間の育児休業も、もうすぐ終わります。

この記事では、6ヶ月間の育児休業を乱文乱筆で振り返ってみました。

まとめとしては、ありふれた感想ですが「頭がおかしくなりそうな時期もあったけど、振り返れば取得してよかった!」という想いです。

ちなみに、育児休業を取得するまでの顛末は、以前別の記事にまとめております。


誕生〜1ヶ月

こんな状況下での出産ということで、私たちがお世話になっていた産院では「立ち会い出産」は不可でした。それどころか、普段の産院への付き添いもすることができず、私が行けたのはいつも産院の駐車場まで。

出産の直後に、妻から「生まれたよ」というLINEのメッセージを受け、少し落ち着いてから妻とLINEでビデオ通話。その後、完全に隔離されたガラス越しにプリンちゃんと初対面しました。

LINEには色々お世話になりましたが、妻とプリンちゃんが退院して、プリンちゃんを抱っこした時に初めて「生まれた」という実感を持つことができました。

色々なものが「バーチャル」「リモート」になった昨今ですが、リアルな感覚というものの愛しさを感じた瞬間でもありました。

激しい上の子の「赤ちゃん返り」

とにかく長男(仮名:おにぎりくん)の赤ちゃん返りが激しかったです。

赤ちゃん返りというと、そこそこ成長した子どもが「ハイハイする」「バブーってなっちゃう」みたいなイメージがあったんです。

ところが、我が家の場合は思春期の男子高校生のように「全てが気に食わない」みたいな感じで、しょっちゅうひっくり返って泣いていました。

あまりに手に負えなくて、地域の子育て相談ダイヤルへ電話してみたりもしたんですが、効果はなく。

と思ったら、2ヶ月もしたら落ち着いてきたので「何だったのか」という感じです。

生まれたばかりのプリンちゃんは、「ここは空気を読んでおくか」という感じで、比較的おとなしい日々でした。

「完母」と「完ミ」

上のおにぎりくんは、妻の体調もあり「完ミ」での育児になりました。私も哺乳瓶の消毒だったり、ミルクをあげたりしたものでした。

ところが、プリンちゃんの時には妻の体調が安定していた事もあり「完母」での育児となりました。

「完ミ」の方は、とにかく必要なもの・やらないといけないことが多い一方、「完母」の方は妻の体調や食事に気を遣う必要があるなど、どちらもどちらとて、大変な側面はあります。

「完ミ」の時は、「完母なら、お出かけの荷物が少なくて、良さそうだな…」と思ったものですが、何かと「ないものねだり」してしまうものなんですね。

1~2ヶ月

おにぎりくんは、ようやくプリンちゃんのいる生活に慣れてきたのか、徐々に笑顔の瞬間も増えてきました。

そのプリンちゃんはお宮参りの写真だけ撮りに行きました。初めての場所で「場所見知り」をするのかと思いきや、まさかの爆睡。写真は寝顔ばかりになりました。

ノミの心臓の父とは違い、肝の座った子です。

私の母との時間

妻の出産直前からヘルプで我が家に来ていた、私の母が実家へ帰って行ったのもこの頃です。

実家を出てからというもの、ここまでの長い時間を母と一緒に過ごすこともなかったので、これはこれで貴重な時間を過ごすことができました。

母との会話では「私が小さい頃は、おにぎりくんやプリンちゃんより、もうちょっとしっかりしてたよね?」と良く聞いていました。苦笑いしている母を見ながら「ああ、こりゃ同じくらい苦労かけていたんだなあ」と思うのでした。

2~3ヶ月

職場からは忘れられた?

職場からたびたび「この作業、どうしたらいいですか?」という連絡が来ていましたが、この頃から届かなくなりました。

「自分がいないと仕事が回らない」なんて気は少しもなかったつもりなんですが、どこかで「自分がいないと仕事が回らないでいてほしい」と思ったのかもしれません。兎にも角にも、仕事の引き継ぎをしっかりやっておいて良かったです。

ワクチンの副反応に苦しむ

私がモデルナのワクチン2回目を受けたのも、この頃でした。ガッツリ副反応が出てしまい、妻にはずいぶん負担をかけました。

出産まもない時期で、プリンちゃんのお世話だけでも大変なのに、まだ小さいおにぎりくんのお世話もあり…。そんな中私はグッタリ寝ているしかできませんでした。

その後、妻も2回目のワクチンを受けたわけですが、副反応はそれほどといったように見えました。もし痩せ我慢させていたとしたら、すまない気持ちでいっぱいです。

3~4ヶ月

この頃から、プリンちゃんが「にっこり」しだすようになりました。本当に赤ちゃんの笑顔には癒されますね。

メンタル的にやられはじめる

自分が軽くオカシクなりだしたのも、この頃。どうしても子育てや家事に「成果」を求めてしまうんです。

  • プリンちゃんが泣き止まない → 成果が出ない

  • おにぎりくんが服を汚してしまう → 成果が出ない

と、ただでさえ殆どない自己肯定感が、猛烈にすり減ってしまいました。最も、自己肯定感は6ヶ月たった今も、対して回復していません。あ、いや元々存在していたんですかねえ。

やっぱり、仕事をすることで気分転換になっている部分も、私はあったんだろうなと思います。

vかといって、育休を切り上げて職場に戻ろうとは思わなかったですけどね。やはり子どもの笑顔は、何にも変えがたい喜びがあります。

おにぎりくん、幼稚園へ通う

おにぎりくんは、幼稚園のプレに行くようになりました。

基本的には、私が幼稚園へ送っていき、妻が迎えにいく、というスタイルにしていました。

が、とにかく幼稚園へ登園するまでが大変。幼稚園の門の前まで行くと「ここは!なんて場所に連れてきたんだ!」という具合に、おにぎりくんが逃げ帰ろうとするんですね。

なんとかなだめつつ園内に連れて行くも、おにぎりくんは大泣き。他の子がスタスタと幼稚園の中へ入って行く中、幼稚園の先生に毎回抱えられながら園の中に入って行くおにぎりくんの姿を眺めていました。

登園するときは大暴れなんですが、園内では楽しく過ごしているようで、お迎えに行くとテンションが高いです。登園時の大暴れはなんだったんだ。

そして、近い年齢の子たちの影響を受けたのか、自分でご飯を食べるようになったり、ジャンプをするようになったり、目に見えて成長が加速していきました。

毎日一緒に過ごしていて、変わらないように見えても、子どもの成長は「突然」なんだなあ、と感じた瞬間でした。

4~5ヶ月

プリンちゃん、初の長距離移動

初めて一家4人で、私の実家へ新幹線で帰省しました。

正直私は「こんな状況下で、衛生状態に気をつけて長距離移動するのも、正直しんどいなあ。う〜ん。」と思っていたんです。

一方で、平日の長期間実家に帰省できるのも、育児休業中の今しかないということで、帰省を決断しました。

結局、世間の状況としてはドンピシャで一番落ち着いていた頃に、長距離移動できたわけです。本当に運がいい。

とはいえ、電車に乗って30分で、おにぎりくんがすっかり電車の座席に飽きてしまった時には、どうしようかと思ったものです。結局、私はおにぎりくんと一緒にずっと電車のデッキでやり過ごしていました。

「抱っこ」されなくなった、おにぎりくん

それまで抱っこ紐で「抱っこ」しないと寝なかったおにぎりくんですが、この頃くらいから自分で寝付けるようになってきました。

この頃から、プリンちゃんのお世話に抱っこ紐を使うようになっていましたので、これは正直助かりました。抱っこ紐を一人一つずつ用意するのも、さすがに金銭的に大変ですので。

実際のところは「もう、自分は抱っこされる時期じゃないのか」という、おにぎりくんの諦めの気持ちだった、かもしれませんが。

シビアな「育児休業給付金」

地域によって差があるかもしれませんが、実は初回の育児休業給付金が振り込まれたのが、育児休業を取得し初めて「5ヶ月目」のことでした。

私の住んでいる地域では、

  1. 3ヶ月の「育児休業を取得している実績」を確認

  2. 4ヶ月目に手続き

  3. 5ヶ月目で初回の給付金振り込み

という流れでした。いや、もうほとんど6ヶ月の育児休業終わってるがな。

一応6ヶ月間の収入が0でも大丈夫なように、銀行にはお金を残しておいていました。とはいえ、出産直後は何かとお金がかかるもの。本当に「羽がはえたように」銀行口座からお金がなくなっていく様を見るのは、精神的にキツいものがありました。

5~6ヶ月

最大の試練「一家揃って風邪」

家族揃って風邪をひきました。

初めは、おにぎりくんがやけに鼻水を垂らしているところから始まりました。

「寒くなったし、しょうがないのかな」と思っていたら、みるみる発熱。狭い我が家ではあるのですが、おにぎりくんを隔離して生活することになりました。

妻はプリンちゃんのお世話があるので、私がおにぎりくんと一緒に隔離されることに。が、おにぎりくんには「咳エチケット」なんて概念は微塵もありません。一緒にいた私は、あっさり風邪に。

まもなく妻も風邪になり、最後の砦が決壊したことで、プリンちゃんも風邪になってしまいました。

全員鼻風邪だったので、鼻セレブを大量消費することで、何とかかんとか乗り切りました。これがインフルエンザだったら…、と思うと今でも恐ろしいです。

また、大人の方はなかなか風邪がスッキリ治らないのに、子どもはケロッと回復してしまうんですね。元気な子供に、弱った大人。この時期のお世話はなかなかハードなものがありました。

おにぎりくんの急成長

月齢の割には、はっきりとした言葉を喋る事もなかった、おにぎりくん。妻も相当心配していて、地域の相談会にも頻繁に通っていました。

が、プリンちゃんの出産もあり、こんな社会状況もあり、なかなか相談会に行く事もできずに日々を過ごしていました。

そんなこんなで日々を過ごしていたわけですが、この時期から突然言葉数が急速に増えてきました。

「アンパンマン」「バイキンマン」「みかん」

新しい単語を教えてくれるたびに、大きな驚きと、妻が悩んでいた日々を少し懐かしくすらさせてしまう気持ちになります。

おにぎりくんは、残念ながら私の物覚えの悪さをタップリと受け継いでしまったようですが、「大器晩成」という言葉を信じて、向き合っていこうと思います。

といっている私は、お猪口くらいのサイズにまとまってしまいましたが。

まとめ:6ヶ月いろいろありました

長距離移動をしたり、風邪をひいてしまったり、赤ちゃん返りをしたり、ハードなイベントはたくさんあった6ヶ月間でした。

一方で、子どもの笑顔であったり、子どもの成長をよろこぶ妻の顔であったり、うれしい瞬間を家族と共有でき、お金ではかえがたい貴重な時間を過ごすことができました。

私はたまたま機会に恵まれて、育児休業を取得できました。が、現状色々な家庭の事情があるわけで、「全ての男性が育児休業を取得すべき!」と声高にいうつもりはありません。金銭的にも、精神的にも、覚悟が求められることだと思いますので。

ただ、「育児休業を取得したい男性が、全員取得できるような世の中であってほしい」とは強く願っています。

そして、一人で子育てされている方も、チームで子育てされている方も、みんなが讃えられるチャンピオンなんだとも、思っています。

何かと暗い話題の多い昨今ではあるんですが、育児休業を取得する方・取得中の方、そんな方々の参考に少しでもなれば、幸いです。


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