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就職で大事なのは業種?職種?食品会社を辞めて気づいたこと

それは「意外となんとかなった」ということと、業種よりは「職種」に重きを置いて、今のところは良かったということです。

各企業の就職活動も活発になる今日この頃。
仕事の「業種」「職種」についての私の考えをつらつらと書いてみたいと思います。

やりたい業種、やりたい職種、人によってさまざま希望があると思います。私の観測範囲上、という極めて狭い範囲の印象ではあるものの、「業種」に強いこだわりがある人は比較的少ないのかなと思っています。「どんな職種でもいいから、とにかくIT業界に勤めたい」という人は、私はあまり聞いたことないです。

就職の希望というと、「保険業界で営業がしたい」みたいに「業務」と「職種」はセット、というケースが多いかなと思います。

また「職種」に強いこだわりがある方、「何業界でもいいからエンジニアがしたい」「とにかく営業がしてみたい」という人も、一定の割合でいる印象があります。

私は以前食品会社で研究職をしていました。食品会社にしたのは何となくイメージが良かったからで、どうしても食品会社で働きたかったわけではありませんでした。

せっかく大学院まで行ったのだから研究職に就きたい、その中で自分を選んでくれたのが食品会社だった、というのが実際のところです。

先ほどの区分で言うと後者の、「職種」にこだわりがあるタイプが私でした。

そんな私でしたが、転職活動中は「業種」「職種」両方とも変えてしまうことにはやはり抵抗があり、「食品会社の研究職」と言うところからどうしても離れられずにいました。それは、私自身の執着もありましたが、お世話になった転職エージェントさんの立場からしても「内定を獲得するために、手っ取り早いカテゴリー」だったとも言えるのかと思います。

私も多くのエージェントさんも「食品会社の研究職」と言う枠組みから抜け出せずにいた中、機転の効いたエージェントさんのおかげで、化学メーカーという異業種の研究職に転職することができました。業種を変えることに、最初は戸惑いがありました。しかし不安の中飛び込んでみた異業種も、現状ではなんとかやっていけています。より良い研究環境を求めての転職で、今のところはより良い環境で仕事ができるようになり、この転職は良かったと思っています。

「異業種・同職種」の今回の転職活動について、人に説明するときに「仕事道具は同じで、中身が変わった。調理器具は同じで、作る料理が変わったようなものだよ」と言っています。「料理人」であることは同じ、作る料理が和食から中華料理に変わったようなイメージですね。

自分としても成果物は変わったけれど、プロセスは近いものがあるので、違和感なく仕事できています。とはいえ成果物である「青椒肉絲」「回鍋肉」がどう言う料理かよくわかっていないので、その部分は勉強する必要があるのも事実です。新しい世界というのは戸惑いはあるものの、0→1の成長ってかなりのスピードなので、自分自身の成長が楽しくあったりもしています。

転職活動の中では、業界は変えずに、研究職を諦める選択肢も当然考えていました。20-30代の若い方なら、そのような転職活動も大いにありかなと思います。まだまだ人生は長いので。私のような40代の転職活動の場合、かつては「求人がない」と言われたこともあったようですが、求人はあります、確実に。

一方で40代ともなると「ポテンシャル」よりも「一定のスキル」を求められることは事実で、「年齢で差別・区別することなく、異職種でもポテンシャルだけをみて採用する」なんて世界にはなっていないようです。まあ、逆に私もそんなこと求められても、できる気がしませんが。

一番不幸なのは、業種も職種もマッチしない就職だと思います。とはいえ「業界」は妥協して「業種」で就職したものの、配置転換で別の部署に異動させられた場合、このケースは起こりえます。例えば「食品会社にそれほど興味はないけど、研究できるから就職した。でも営業職に配置転換された。食品会社にも営業にも、たいして熱意はないのに…」みたいなパターンですね。

「自分の希望しない仕事でも、やってみれば自分のスキルアップになる」という方もいますが、それは「希望しない仕事も、たまたま自分にあった」人が生き残っているからに過ぎなくて、その裏には希望の仕事をすることができずに退場していく人たちがたくさんいるのです。

人事異動なんていうのは、「本人のスキルアップのため」なんていうのは詭弁で、結局は誰かの都合がいいからでしかないので、「自分自身のためにならない」と思ったら、マッチしない仕事を無理に続けることは、本当に自分自身のためにならないと思います。


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