ヘリオライト _ 詩
眼鏡をかけても誰かの本心なんて見えない
本の結末を予想するみたいに
軽い気持ちで付箋を挟んで、目を閉じて
結局はいつも考え過ぎて疑うばかりで
明るい未来を想像しよう
楽しい時間で埋め尽くそう
頑張ってるから無理はやめよう
欲しいのはそんな言葉じゃない
この胸のヘリオライト、止まることなく脈打って
閉ざした扉の外、どうか光輝いて
その胸のヘリオライト、そっと感じてみたくなる
裾から溢れる太陽の帯、どうか誰かを照らして
鉱脈に続く数多の血流、さりげない奇跡
振り返らずも肌身に染みる、確固たる軌跡
了