Trip|フィンランドでカフェ散歩 〈07. TeeMaa〉
ヘルシンキでは今、コーヒーだけでなく「お茶」が密かなブーム。
そこで今回は、新しいティールームが続々とオープンする中で、特に人気のスポットをご紹介します。
お店の名前は「TeeMaa(テーマー)」。ヘルシンキの中心地、カンッピ駅から徒歩8分のアクセスしやすい場所にあります。
店名は、直訳すると「お茶の世界」でしょうか。余談ですが「Maa」は「世界・国・田舎・土・地面」など、10個以上の異なる意味を持っていて、インターネット上で話題になるほどの不思議なフィンランド語なのです。
お店に入ると、ドアに下がったベルがチリーンと風鈴のような音を鳴らし、なんだか日本に帰ったような気分になります。
入り口付近のスペースには、ズラーっと美しく並ぶ持ち帰り用のお茶たちが。わたしも家のお茶のストックが切れる度に訪れ、購入しています。
こちらは店内のインテリアも魅力的。
デンマークのインテリアブランドが手掛けた和風なランプシェードや一枚板のテーブル、日本から輸入した色とりどりの茶器、高い天井から下がった柔らかいリネンのカーテンなど。アジアと北欧のテイストが美しく調和し、とても居心地の良い空間を創り出しています。
TeeMaaは、日本のようなクオリティの高いデザートが食べられるフィンランドではとても貴重なカフェです。わたしが今回注文したのは、台湾紅茶と抹茶ミルクレープ。
そして、豊富なお茶のセレクションから選んだのは、最近のお気に入り「Ruby 18」。こちらは、今まで味わった中で最も感動したお茶のひとつで、まるい甘さがなめらかに口の中に広がり、一口一口しあわせを噛み締めることができるのです。
いつも笑顔がすてきな店員さんに「良いチョイスね、最高に合う組み合わせだと思うわ!」と褒めていただいた通り、どちらも思わず笑顔がこぼれるほどの美味しさでした。
うれしいことがあって、自分をほめてあげたい時。
悲しいことがあって、自分をなぐさめてあげたい時。
正反対のようで、不思議と行きたい場所は同じだったりしませんか?
わたしにとってTeeMaaは、そんなときに自分を連れて行ってあげたい場所です。きっとそれは、居心地の良い空間でいただくお茶とデザートの繊細な美味しさが、わたしの心の奥底までじんわりと染み入るからだと思っています。
https://lalafinland.com/
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