見出し画像

Products|日常を静かな美しさで包む、Saija Halkoのセラミック

今、表参道店では、フィンランドを拠点に活動する陶芸家でありデザイナー、Saija Halko(サイヤ・ハルコ)のセラミック作品をご紹介しています。

彼女の作品は、モダンでありながら優しく柔和。凛とした美しさを放ちます。そんな独特な存在感を持つ、彼女の作品の源を探ってみました。


ハンドメイドへのこだわり

画像1

フィンランドのアアルト大学で、セラミックやガラスデザインの他、プロダクトデザイン、空間デザインと幅広く学んだ経験を持つサイヤさん。彼女の作風は、素材やデザインに対する深い知識と高い技術を基に生み出されています。

「大学で多くのデザインを学び、様々なアートに触れる中で、私は特に素材の特性を活かしたものづくりに強い関心と愛着を持ちました。特に陶磁器は、土の種類や配合、釉薬の塗り方、施す技法によって、表現のバリエーションは無限大。その多様性が今も私を夢中にさせています。(サイヤさん)」

画像2

素材を引き立てるシンプルで洗練されたフォルムとカラーリング、心地よい触り心地を実現するマットな質感、丁寧に塗られた釉薬。彼女の作品からは、陶磁器に対する敬意と情熱が感じられます。だからこそ、大量生産はせずに、自身で出来る範囲の小規模生産にこだわります。

「手作業で、素材と向き合いながら丁寧にひとつひとつ制作することが私のポリシー。陶芸家を志すきっかけも、手作業の可能性に大きな魅力を感じたからなんです。」

画像3

「今後も総合的に陶芸に取り組んでいきながら、これからは釉薬と粘土の新しい組み合わせ方を開発してみたいと考えています。」

彼女の陶芸への探究心はこれからも尽きることはありません。


作品を通して自分自身を表現する

画像7

サイヤさんのインスタグラムでは、作品の他、フィンランドの様々な自然の様子を写した写真も多く見られます。

「場所、気分、色、光、影。私を取り巻く全ての環境から、常に作品のインスピレーションを得ています。私にとって陶磁器は、自分自身を表現するかけがえのない場所なのです。」

画像7

「また、デザイン、アート、クラフトに対する興味や好奇心が作品にも反映されています。私は特に、古い歴史的なハンドメイドオブジェに人道的な魅力や共感を感じていて、そういう気持ちも作品に表現したいと思っています。」 

画像8

サイヤさんの作品の魅力は、素材や技術にひたむきに向き合う姿勢に加え、日々の豊かな感性から生まれてくるのですね。


画像6

日本にも大きな関心を持っているというサイヤさん。今回の展示販売に際して、メッセージをいただきました。

「私は日本に行ったことがないけれど、日本のデザインや文化から多くのインスピレーションを得てきました。日本のデザインは、すべてがとても美しく調和していると思います。多くの日本の手工芸品に見る、熟練した職人技、素材の使い方、デザインに常に大きな関心を寄せています。」

「私の作品が、こうして日本で紹介されることをとても嬉しく思います。私の作る器は、使うこと・触れることで美しさが引き出されるもの。私の作品が、日本のみなさまの暮らしに喜びをもたらすことを心から願っています。」


※表参道店では、秋の「kahvitauko(カハヴィタウコ)」提案に合わせてセレクトした、カップ・クリーマー・シュガーポット・フラワーベースを展示販売しています。在庫状況等はお電話(03-6803-8210)にてお問い合わせくださいませ。

この記事が参加している募集

私のコーヒー時間