Recipe|ハーブで美味しい北欧料理 〈12.オイルサーディンの香草パン粉揚げ〉
フィンランド料理に欠かせないハーブ。自然を身近に感じるライフスタイルを発信するMitsou(みつ)さんに、ハーブを使った北欧レシピを毎月教えていただきます。
過ごしやすく、とても気持ちのいい季節。思わず外に出歩きたくなりますね。北欧では、5月になるととても日が長くなり、ヘルシンキにおいては日没が21時を回ります。実際には21時を過ぎても明るくて、夏の訪れを実感します。そしてこの時期になると、6月から始まる夏休みがフィンランドの人々の一大関心事に。フィンランドでは働く大人でも4週間、子供たちは2ヶ月以上の長い夏休みを取ります。過ごし方は様々ですが、やはり人気なのはサウナ小屋を備えた湖畔のサマーコテージでのんびりと過ごすこと。
朝起きたら、家族みんなでコテージの庭で朝ごはん。お腹が満たされた後は、目の前の湖にボートで漕ぎ出して魚釣り。お昼にはコテージに戻って、釣った魚を調理したり、ランチを食べたり。午後はお昼寝をしてもいいし、森の散策をしてもいい。夕方(といってもまだまだ明るいです)になったら、サウナで温まって、湖にダイブ!
そんなフィンランドの人々のゆったりとした夏の過ごし方、憧れますよね。実は日本にもそんな過ごし方ができる場所が多くあるんです。上の写真は日本国内のとある湖畔。アウトドアが好きな私はテントを張って2泊しましたが、湖畔にペンションがある施設なら、快適に屋根の下で過ごすこともできます。
今月のレシピは、そんなサマーコテージで楽しみたいお料理をご紹介。フィンランドでもよく見かけるオイルサーディン缶を使います。イワシの身だけではなく漬けてある油も使うレシピなので、自然を汚さずにゴミも最小限に抑えられる、地球に優しいメニューです。
キャンプはもちろん、ご自宅で調理してお庭やベランダで食べるだけでも開放的な気分を味わえます。爽やかなローズマリーを効かせたオイルサーディンの香草パン粉揚げ。フィンランドでも主食として食べられているじゃがいもと一緒にどうぞ召し上がれ!
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●オイルサーディンの香草パン粉揚げ
【材料】 2人分
オイルサーディン 1缶
新じゃがいも 7~8個
小さめのトマト 6個
ニンニク 1片
マヨネーズ 大さじ2
パン粉 1カップ
オリーブオイル 大さじ3
ローズマリー 数枝
バルサミコ酢 小さじ2
ハーブソルト(なければ普通の塩)少々
【作り方】
1:じゃがいもはよく洗い、皮付きのまま茹でて中まで火を通す。トマトはフライパンに並べ、蓋をして弱火でじっくりとローストする。ニンニクは輪切りにして、真ん中の芯を取り除く。
2:
オイルサーディンの身を取り出し、キッチンペーパーで油を抑える。マヨネーズを塗ってパン粉をまぶす(缶詰の汁は残しておく)。
3:
フライパンに、ニンニク、ローズマリー、オリーブオイル、オイルサーディン缶の汁をいれ弱火にかける。
4:
香りが立ってきたらサーディンを入れ、揚げ焼きにする。パン粉が色付いたらサーディンを取り出す。(オイルの量が多い時はペーパータオル等に吸わせて量を減らし、)フライパンにバルサミコ酢とハーブソルトをいれ煮詰める。
5:
盛り付けたサーディンに、煮詰めたソースを回しかけて飾り用のローズマリー、じゃがいも、トマトと合わせたら完成。
撮影したキャンプでは、オイルサーディンの香草パン粉揚げと一緒に、新鮮なサーモンとディルをたっぷり使ったロヒケイット(サーモンスープ)を作りました。自然を感じながら、野外で味わうフィンランド料理。とても美味しかったです!
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《読者のみなさまへアンケート》
今回で「ハーブで美味しい北欧料理」は最終回を迎えました。新たなシリーズを再開するにあたり、これまでのレシピコラムのご感想や、今後のご要望などをお聞かせ頂けましたら嬉しいです。
◆伝統的なフィンランド料理を紹介してほしい◆日本の食材でも作れるフィンランドレシピが知りたい◆ハーブやスパイスを使ったレシピを知りたい◆自然の中でも楽しめるアウトドアレシピを知りたい◆ハーブの育て方・活用法などを紹介してほしい、等々
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