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【言語の話】一度に何言語も勉強するってどんな感じ?②

 こんにちは!がんばるももたろうです🍑今日の関東は、地獄のような暑さでした(白目)暑さには本当に弱いので、家の中でも熱中症に気をつけたいところです。
 今回は、前回に引き続き #マルチリンガル  をテーマに綴っていきます。複数の言語を同時に学んでみた感想などを具体的に書いてみようと思います。
[↓前回の記事はこちらから↓]


頭の中グチャクチャにならないの?

 他の大学に通っている友達や、私が英語以外の言語も勉強していることを初めて知った人に、百発百中(98発くらいかも)聞かれるのがこの質問です。結論から言うと、なってます!!!!!!(迫真)私は今何を話してるんだ?(困惑)となることが何度かあります。

 東京外国語大学、やはり名前に「外国語」と入っているだけあって、時間割の多くを言語科目が占めています(人によりけりですが)。通学の電車の中で英語史のテストの勉強をして、学校に着いたらイタリア語のテスト、そのまま続けて中国語のテストという日が7月にありました。いやーーあの日はほんとに頭を切り替えるのが大変だった^^;

 私の中に言語モードのスイッチがどこかにあって、その切り替えがしっかりできている時は、混同せずに話したり書いたりできます。(読む・聞くは、そのスイッチを意識的に切り替えなくても比較的できる)しかしその切り替えが上手くいかないと、単語が出てこなかったり、新しい単語を自分で創ってしまったりします。

 トンデモエピソードとして私がよく話すのが、「21事件」です。(勝手に今命名しました)イタリア語の授業の後に、英語の授業に向かったももたろう。その日は英語のプレゼンをする日でした。事前にスクリプトを用意していたので、スラスラ進んでいきました。

    しかし突然目の前に現れた“21”。「あれ、これは何て読むんだっけ。”venti”?(イタリア語の20)いやそれは違う。イタリア語だ。そして1は”uno”(イタリア語の1)じゃなくて”one”だ。あ!そうだ!!」

 ”venti-one!”

 違う。惜しいけど違う。私がイタリア語を勉強していることを知ってる、ネイティブの先生は苦笑い。この他にも、”Yes!”と答えるべきところで“Sì!”と答えてしまったり、(これは外大生あるあるらしい)色んなエピソードがあります。来学期からは気をつけたいですね(白目)


Cがやばい!!

 稚拙な見出しですが本当に!Cが大変なんです。多言語学習において大変だと思うポイントはいくつかあって、

・先述のエピソードのような「数字」に関すること
・細かい文法の違い(当否疑問文への答え方など)
・発音の違い

 この他にも様々ありますが、ここでのトピックは一番下の「発音」に関してです。発音の難しさは、その音を出すのが難しい(イタリア語の巻き舌とか)ことにもありますが、「違う音を表しているが同じ文字」の扱いもなかなかの難易度です。

 とりわけ、今学習している言語(英語・イタリア語・中国語・ラテン語・エスペラント)の中で私を苦しめているのが“C”です。同じCでも、それぞれどんな音を示しているのか並べてみましょう。ここでは、アルファベットとしての発音を①、単語の中で実際に発音される場合の音を②とします。(IPA記号で表記)(カッコ内はそれぞれ、わかりやすい単語で例を挙げたものです)

・英語:①[siː]②[k](cook),[s](sea)
・イタリア語:①[tʃ]②[tʃ](chioccolato🍫),[k](Pinocchio(ピノキオ))
・中国語:(①[ʦʰ])②[ʦʰ](cān(参)日本語のツの音)
・ラテン語:(①[k])②[k](Cicero(キケロー))
・エスペラント:①[tsoː]②[ts](cunamo(津波)日本語のツの音)

 おわかりいただけただろうか。。。まさに「Cがやばい!!」一つの文字で6こも7こも読み方が分かれているんです。これが私の中では結構なカベになっています。中国語を始める前は、「漢字だし大丈夫でしょ♪」と思っていたのですが、中国語には漢字を発音する為の表記として、ピンインというものがあって、それにラテン文字(俗にいうアルファベット)を使うんですね。いやーー盲点だった^^;


それでもなんとかやっていってるわけ

 これまで、トンデモエピソードと共に多言語学習の大変さを語ってきたわけですが、それでも「なんとか」今までやってこれた、そしてこれからもどんどん増やしていこうと思える理由を、自分なりに考えてみようと思います。

 まず、文法に関しては本当に本当に本当に受験生時代に「英文法」を頑張ったことが助けになっていると思います。受験生時代はもういわゆる「受験英語」とひたすら対峙する毎日で、お堅い長文を理解するために奮闘していました。そのために、やはり確かな文法力が必要で、「ん。これは、他動詞。よし、目的語はどこや。あ、まだここは不完全文だから何処かに先行詞があるはずや。」と「品詞お捌きマン」(絶妙なダサさ)になっていました。

 今は「言語は魂が大事や!パッションとテンションで伝わる!!煩わしい文法はその次や!」の風潮が結構ありますよね(?)(誇張しすぎ)確かに、コミュニケーションを取る上で、”Hi! What’s up?”と言われて、「やばい。『勉強してたところなんだよ。』って言いたいのに、これは現在形?過去形?あれ?」となっていてはスムーズに進みません。

 ただ、やはり正確に自分の思っていることを伝えたり、相手の書いたこと・言ったことを理解するためには「正しい文法」の習得が必要不可欠で、円滑なコミュニケーションはその上になりたつものだと思っています。

 私は、受験生時代に培ったガチガチの(?)英文法の知識のおかげで、イタリア語やその他の新しい言語を、殊文法に関しては比較的スムーズに学習できているなと思います。もちろん、その言語にしかない文法を理解するのはとても難しいですが、「主語」「動詞」「時を表す句」など、言語としての共通性があるので、それを応用することで、理解の一助にしています。

 また、新しく学ぶ言語を選ぶ上で気にかけているのが「その言語の由来」です。今話されている言語のほとんどは、その元になる言語を持っていて、そこから徐々に派生して今の形になっています。違う言語でもなんとなく似ている単語があったりするのが、その元になる言語が同じだからというケースが多くあります。

 私がラテン語を選んだ理由は、イタリア語の元になっている言語だからです。イタリア語は、フランス語やスペイン語などと共に「ロマンス諸語」と呼ばれるグループに属していて、それの親的存在がラテン語なのです。

 そのため、文法的に似ているところがとても多く、他の言語を学んでいる人と比べると「比較的」とっつきやすかった。というのが理由の一つです。(言語の派生に関してはまた別の記事で詳しく扱おうと思います♪)

 なので、マルチリンガルのススメとしては「正しい文法知識を以て依拠できる言語をまず作る」と結論付けます。私の場合はそれが、中学校から学んできた英語だった訳であって、仮に何かのきっかけでアラビア語がとても得意だったら、それに似た言語を新たに学んでいたと思います。イタリア語を選んだのもある意味巡り合わせなので、新たな言語との出会いは大切にしていきたいですね☺️


 ここまで読んでくださってありがとうございます。(号泣大感謝)これからは、英文法の話や、この記事を書いている途中で「もっとここは広げたいな」と思ったことを中心に書いていこうと思います。乞うご期待ください(自分でハードルを上げるスタイル)




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