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小説:博多女子は和牛Aランク
小説:恋沼より『博多女子はモテる【仮】』
桜の絨毯
青々と咲く菖蒲を近くの公園で見てた。
菖蒲の花は凜として憧れいる女性起業家のようだ。
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私なんて・・・何もできない。
私なんて・・・会社の先輩に振られたし。
私なんて症候群を絶賛放映中の世界をあやかはいきていた。
落ち込んだあやかは足下をみて少しだけ口角をあげた。
あやか『さくらの絨毯だ』
桜は足下一面に咲きほこっている。
私もまださくらの絨毯にはなれるかもと思えて、
会社に戻っていった。
私というお花は散りも無残で、
『もう恋はしない』
と自己啓発セミナーへ行っていた。
女という花は散りまた新たなる男性という虫を見つけて咲く。
ブーブーとスマホ。
まさと私
まさ『今日会える?』
あやか『いいよ。仕事18時に終わるから、19時に日本橋ね』
まさに会う前に口紅を買いに行こう。
京橋から日本橋まで足早に歩く。
東京の空はとても狭く感じた。
人生のモテ期が3度あるという。
絶賛、私は絶望のさなかだった。
だが、支えてくれる男友達は多い。
仕事が始まる前は朝活をジョンとしている。
仕事帰りは男友達と食事をする。
![](https://assets.st-note.com/img/1673497641485-TmFNJCSmOQ.jpg?width=1200)
まさは奥さんのいる友人。
自己啓発セミナーで出会った人。
まさ『あやかはさ、ジョンとつきあっているの?』
私『・・・いや』
まさ『どうみてもあいつはお前のことが好きでしょ?』
私『告白されていないし、好きとか言われてないよ』
まさ『次あたり告白されるんじゃないの?』
私『来週はね、私たちは湘南に行くよ』
まさ『絶対告白されるって』
私『どうだろうね・・・』
まさは地下鉄で帰るので改札口まで送っていった。
まさと私は他の人からみたら恋人にみえるのだろうか?
まさは私の口紅には気づいたのだろうか?
きっと人生初のモテ期にいるのだ。
モテるのは人生でない経験だったから、
幸せではあった。
ふられた先輩の友達と食事をする。
自己啓発セミナーで知り合ったジョンと食事する。
コンパで知り合った教授と食事をする。
株の投資で有名な方からのお声を頂き食事をする。
待ち望んだモテ期だったのに。
ただ、虚しかった。
ただ私の気持ちがのっていないだけだった。
狩猟という恋愛は自分から動くタイプの私が待っている。
つまらなさを感じている。
まさは奥様の大学へ行く費用をだしたり、
優しい旦那様だ。
まさが私のことを好きになればいいのにと思いながら、
思いはそっと秘めることにした。
まさに
『今日は相談にのってくれてありがとう』
と送った。
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秋葉原のシェアハウスに戻り、
居間で缶ビールをプシュッとあける。
あやか『ただいま』
元アイドルの女の子、明治大学の俳優さん。
バックパッカーの女の子や男の子。
留学生と居間で寛ぐ。
もえ『ねぇ、日本橋の人はどうなったの?』
みんながビールとお菓子を片手に集まる。
ヒョンミ、かな、りか、タケルと恋愛会議をする。
24歳から30歳、国籍は様々で恋愛アドバイスが今夜もはじまる。
あやか『ちょっと、聴いてよ!それがさぁ・・・』
みんなは待ってましたとばかり、
あやかを囲む。
漫画を読んでいた男の子達もイスを移動してやってきた。
結婚適齢期31歳の私はシェアハウスで第2の青春を楽しんでいた。
【続】
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