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【東京ゲームショウ2023】アメリカの会社に就職した話

初めての東京ゲームショウから帰って来た!
メチャクチャに楽しくて、いまだに興奮冷めやらぬ緊急事態である!
もう何が楽しいって、これまでネット上だけ、オンラインだけの存在だった人たちと実際に会ってお話ができたり、いろんな素晴らしいゲーム開発者さんたちと直接お話ができるというのが最高に刺激的で楽しかった!


東京ゲームショウ2023

東京ゲームショウに参加した理由

今回はせっかくなので、「なぜ今ごろ東京ゲームショウ(以下「TGS」とする)に参加することになったのか」というところから話していきたいと思う。
今年のTGSに参加することになった理由というのは、実は「お仕事」のためだった。具体的には、アメリカに拠点を置くゲームパブリッシャーHooded Horseの一員として参加していたのだ。

Hooded Horseは、主にシミュレーションやストラテジーゲームなどのパブリッシングを手掛けており、世界をターゲットにしたマーケティングやローカリゼーションを得意としている。
同社が取り扱っているゲームをいくつか例に挙げてみよう。

『Old World』
人気4Xシリーズの一作『Civilization IV』の元リードデザイナーSoren Johnson氏による歴史系4Xストラテジー。

『Manor Lords』
圧倒的なヴィジュアルやシティビルダーと大規模戦闘要素を併せ持つゲーム性で超期待の作品。現在全世界Steamウィッシュリスト登録数第3位の中世ストラテジー。

『Against the Storm』
「シティビルダーの最も面白い部分は序盤である」というアイデアを形にし、Steamで「圧倒的に好評」というレビュー評価を記録し続けているシティビルダー・ローグライト。

『Falling Frontier』
艦船の設計や索敵、そして戦略的ロジスティクスが重要となるSFリアルタイムストラテジー。

同社は、2021年に『Old World』をEpic Games Storeでリリースしてから現在9月までの間に、取り扱いタイトル数を27本にまで増やしている現在急成長中の新しいゲームパブリッシャーなのだ!

アメリカのパブリッシャーで働き始めるまでの話

実は、このHooded Horseというパブリッシャー、これまで市場の小ささを理由に日本語ローカライズされてこなかったようなインディーシミュレーションやストラテジーゲームを積極的に日本語ローカライズサポートをして販売している(現在27タイトルの内、26タイトルが日本語に対応している。例外的に1タイトルだけ、技術的な理由により現在は日本語ローカライズが発表されていない)。

そんなパブリッシャー、応援しない理由がない!

というわけで、僕は人材募集もしていなかった同社に履歴書を送りつけた。

「へんじがない。ただの しかばね のようだ」

ダメか! ならばDMだ! DM!
Twitterを通してDMを送り、ついにCEOから返事をいただいた。
「今ちょっと忙しいから、2週間後に連絡するよ!」
……2週間後、連絡は来なかった

よし! 追いDMだ! 追いDM!

そんなこんなで履歴書を送りつけてから、1ヶ月ほど経った頃、なかば無理やりCEOとのオンライン面接にこぎ着いた。

「これまでシミュレーションやストラテジーゲームは日本語にローカライズされることあまりなく、突然御社のような流れ星が現れたんです!こんな機会を見逃せるわけないではありませんか!」的なことを言いながら、できることとやりたいことを熱く語った。
そして、その熱意が無事に認められ、働かせていただけることになったのだ。以来Hooded Horseで、さまざまなお仕事をさせていただいている。

こうした背景があり、今回のTGSにはHooded Horseの一員として参加し、たくさんのゲーム開発者さんたちとお話をしたり、Hooded Horseのパブリッシングタイトル『Breachway』や『Fata Deum』といったゲームのブースをお手伝いすることになったのだ。

デッキ構築型SFローグライト『Breachway』

開発者たちが最高に面白くて良い人たちばかりだった話

──2023年9月20日17時45分、幕張メッセ会場に二人の男が現れた。
来た。彼らが『Breachway』の開発者に違いない。そこには、ベビーフェイスのイケメンと身長2mほどのムキムキ髭大男がいた。ゲームの展示会関係者とは思えない軍服コスチュームに身を包んだ海坊z……大男だ。

左:作曲家のマーカス、右:開発リードのヴィクター

『Breachway』は、ルーマニアを拠点とするEdgeflow Studioが開発中のデッキ構築型SFローグライトゲーム。一見『Slay the Spire』と『FTL』が融合したかのようなゲームだが、そのスタイライズされた宇宙船のデザインなどからは考えられないほどの奥深い戦略性が息を潜めている。本作のメカニズムが理解できれば、このゲームの虜になることは間違いない。

"乗組員を集めて船を武装し、銀河系を探索するデッキ構築型スペース・ローグライク。宇宙船の装備によってデッキが決まる。装備を組み合わせていくつもの強力なカードシナジーを発見し、戦術的な宇宙戦で敵を撃破せよ。"

『Breachway』Steamストアページより

ぜひとも、この記事を読んでいる諸君には、
本作をウィッシュリスト登録していただきたい!

そして何より!
そんな本作を手掛ける開発者たちは、信じられないほど面白くて良い人たちだった!現地にやってきていたのは、ルーマニアからやってきた3人の主要開発者たちとフィンランドからやってきた1人の作曲家。TGS期間中の4日間で彼らと過ごせた時間はとても有意義なものだった。ゲーム業界に入るに至った話、音楽の話、生活の話、政治の話、文化の話等々。短期間にも関わらず、とても深くて面白い話をゲラゲラ笑いながらお話することができた。
話の内容については、いずれ動画などで小出しにしながら触れていくこともあるかもしれない。

今年の東京ゲームショウを素晴らしい思い出にしくれたのは、確実に彼らのおかげだと思っている。

残念な話:機材の都合で……

そして残念ながら、『Fata Deum』は機材の都合でデモ版を公開することができず、現地ブースではトレイラーを流すことしかできなかった(開発者らも現地参加できず)。本作は、神としてプレイし、信者を増やしながら文明を育てていくというシミュレーション・ストラテジーゲームだ。
こちらもぜひともウィッシュリスト登録していただきたい作品だ!

まとめ

とりあえず、初めての東京ゲームショウは最高に楽しかったので記録用に久しぶりにnoteを更新することにした。ほかにも現地では、たくさんの面白い新作ゲームに触れたり、ゲーム開発者さんたちとお話ができたので、また気が向いたらそういった話も記事にするかもしれない。

最後にスキ♡・フォローよろしくお願いします♪

LamNotと開発チーム


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