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エッセイ 「3D的デザイン生活」

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今回は閑話休題です。
ゆるりとご覧頂けますと幸いです。

仕事柄、機械設計に携わってます。

小生のルーツを遡ると
祖父が"桶屋"を営んでおり、
亡き父も桶を作っていたのを、
子供ながらに"ものづくり"の
現場を見て育ちました。

そんなこともあり、
中学生の時には、工業の世界で
身を立てようと
高校卒業後、18歳から現在まで
今の会社(部品メーカー)
でお世話になってます。

転機が訪れたのは、39歳の時

油まみれになって
製造現場で機械と向き合い、
生産に追われて働いている
職人の道を歩んでいる小生でしたが

何の因果か、技術開発セクションの
部署へと異動となりました。

大卒の理論派の連中ばかりの中
当時の小生は、パソコンさえも
ロクに操作が出来ず、

指一本づつでしかキーボードを
押すことが出来ないくらい
デスクワークとは無縁の
"ネアンデルタール人"
な状態でした。

それでも周囲の助けもあり、
製図CADを覚え、部品設計や
商品開発に携わり、
おかげさまで特許もいくつか
取らせていただけました。




そして、3DCADの導入は
小生の経験値を大きく変えました。

左:実物  右:3Dモデル

小生の製作した
ギアの同軸度測定器


製図と言えば、学生時代は方眼紙に
鉛筆、T定規、コンパスなどを
用いていたのが、今では立体で
位置関係の把握も容易になり、
すごく便利です。

3Dソフトは当時としては、一台¥180万のミドルエンドのスペックを会社が購入してくれて、
かれこれ10年程度経ちます。

現在はサブスクで¥5万/年間の
低額スペックの物でも
遜色ない性能となりました。

また、3DCAD導入を薦めて
頂いたのは、
当時一緒に開発をしていた
工業デザイナーのO氏との
出会いがキッカケでした。

ご高齢ということもあり、引退されたものの、
退社後5年ぶりに再会した折、
3Dプリンターを薦めて頂きました。

齢70歳にもかかわらず
進化を遂げたO氏は
3Dプリンターで製作した
スロット・カーのモデルを持参して
見せてくれました。

いやはや…
すごくないですか?

なんと3Dプリンターは
¥30,000台のダヴィンチnano
 
そして、日本で唯一
スロット・カーを3Dプリンターで
創る第一人者として
雑誌にも掲載されたと言うことでした。


溝呂木さまの発刊された雑誌に掲載

美しいスロット・カーの世界

人間、いつまでも進化し続ける
ものなんですね!
いやはや感服しきりでした。

そんな感動の一日を提供してくれて感謝しております。

小生の会社にも、3Dプリンター
3Dスキャナーを導入しようと
かたく心に誓うのであった。

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提供元:D4worksnet

長文お読み下さりありがとうございました。

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