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詩集

55
心のまゝに紡いだ言葉の断片 言の葉を磨き上げ羅列をして並べています。 詩のようなものをまとめています。
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2021年8月の記事一覧

詩 「視点」

詩 「視点」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

視点とは___

どこから見ているか、
対象を見るときの
立脚点である。

美しい空と
湖の間にある
地平線をぼんやりと
眺めていた。

緯度35.1°
地軸23.4°
傾きを考えてみる。

「物事を斜めに見る」
のは良くない意味を含むなぁと、
我ながら少し可笑しく
思いながら___

視点を変えること
それは感じる力、
または観点を養える。

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詩 「形なきもの」

詩 「形なきもの」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

日は暮れて
その姿は見えなくても
暖かみを感じるよ

風は吹いて
その姿は見えなくても
この頬に感じるよ

この世界は
見えざる力によって
循環しているのだから

路傍の片隅で
人知れず咲き誇る
可憐なタンポポ

その根には
岩をも砕く
強靭な力が宿っている

みえないもの
形ないもの

あなたのがんばりは
みえていなくっても

形ないものだか

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詩 「ビードロ」

詩 「ビードロ」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

人は老いてゆく
全ては移ろい変わってゆく

宇宙の中心に自身があり
自分の中心に心がある

純真さとは
重力のように
離れて過ぎてはならない
素直さの核(Core)なのだ

哀しみは
心を青く染め

よろこびは
心に輝きを放つ

青春とは
素直であるがまま故に
"こわれもの"の危うさを孕み
美しく儚い
青く透き通るビードロのよう

それは生涯

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詩 「茜さす情景」

詩 「茜さす情景」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

許されぬ恋をしていた

出逢った時から惹かれ合い
いつしかお互いを
求め合っていた

西の空に日が沈み始めるころ
スカイツリーから地上を望むと
街並みの灯が点滅し始める

眼前に広がるパノラマが
地上のプラネタリウムのように映る
夕暮れは刻々と茜色に空を染めていく

言葉は要らなかった___

ふたり重ねた手の温もりから
お互いを感じとれた

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詩 「Gravity」

詩 「Gravity」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

限りなく広い宇宙の中で
出逢う奇蹟があるならば
憧れの君は 遥か彼方に在る
ひときわ輝く 一等星

僕はと言えば
十億光年の孤独と共に
彷徨い続ける
星屑のよう

その輝きに惹かれ
その温もりを感じたい
ほんのわずかな引力があればいい

見えざる力の導きに身を委ね
君の周りで軌道を描く
光の環になりたい

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

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詩 「天上の織音」

詩 「天上の織音」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

月を見る 君を想ふ
都会の喧騒から離れ
古の里に辿り着く

月明かりは山々を照らす
あたりはしんと静まりかえっている

澄んだ夜空を見上げると
自然と心が洗われていくように
躰から日常の毒が抜けてゆく

突然 つむじ風が吹いた
轟々と音を鳴らし
土埃が風に舞い散る
木々は不穏にざわめきだす

その刹那 大地の彼方から
龍が天に舞い昇るのを見た

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詩 「満ちる。」

詩 「満ちる。」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

胸に手を当てて 目を閉じてみる

純真さとは
自分自身に偽りのないこと

時に批判や揶揄の矢面に晒され
不器用な生き方に映るかも知れない

己を偽り続ける生き方に
何の意味があるだろうか
そこに残るのは空虚でしかない

虚飾を捨て ありのままに
あなたはあなたのままでいい

幸福感で心を満たせる人になりたい

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

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詩 「潮騒」

詩 「潮騒」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

誰も居ない海に行こう

潮騒に耳を澄まして
肩の荷を下ろしましょう

ため息をついたなら
綺麗な潮風を沢山吸いこんで

自信が持てない時は
波打ち際のまっさらな砂の上を
歩いてごらん

その歩みの一歩づつがいとおしく
目に映ることでしょう

誰かのことを想い 
流した涙の粒は
波がさらって海へと還りゆく

嫉妬や哀しみが渦巻いているのなら
透き通る

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詩 「JUNK」

詩 「JUNK」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

時はまぼろし
煌びやかなショーウィンドウ
生み出され磨かれ飾り立てられ
賑わう人の目に留まる

時は過ぎゆく
古びたジャンクション置き場
錆びついて捨てられ忘れ去られ
想い出だけが止まってる

さようなら 過ぎ去りし日々よ
壁に貼られたコラージュのように
一つひとつの想い出を重ねて

なぜだろう? 人は生きる上で
心にいとおしいガラクタを抱え

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詩 「はつ恋」

詩 「はつ恋」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

お昼下がりのカフェテラス
シャイな二人
交わす言葉は少なくて

ソーダ水を見つめ合う
あなたとわたし

透き通るグラス越し
ふと 見つめ合う瞬間に
はにかむ笑顔 心は弾む

はつ恋は
甘酸っぱいソーダの味

グラスいっぱいに広がって
二匹のイルカは泳ぎだす

それはきっと 
ふたりだけにしか見えない
恋の魔法なのかしら

光のプリズムのように
色とりど

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