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子どものころに戻っちゃお。

小さい頃は大きくなったら、ケンタウロスになりたかった。パカランパカラン歩いて、4本足で茂みを越えたりしたかった。
こんにちは。来輝です。


昔読んでた本を読み返すと、幼稚園の情景とか、寝る前に絵本を読み聞かせているママの声とか、小学校の図書室の匂いとか、いろいろぶわぁってカムバックしてくる。本のページの中に、想い出や気持ちやあの時の空気が閉じ込められてるみたいに。

ちっさい時は「バムとケロ」が好きで。隅から隅まで、いっぱい細かく描かれてる世界の虜でした。今でも、本を開いた時の匂いを覚えてる。ケロちゃんのパンケーキパンも持ってたことは誇り。
残念ながら、2,3歳のころに住んでいたイタリアに置いてきてしまったんだけど。読みたいなぁ。家族が出来たら、買おう。「バムとケロ」洗脳をしてしまおう。

小学校に入ったあとは、「岩波少年文庫」にとってもお世話になりまして。図書室で読み漁り、本屋さんでも買ってもらって、ほぼ一日一冊ペース。親の方針というか、家訓が「本なら良し。本を読め。」って感じなので、本だけは支給してもらえた。(そのお陰といいますか、そのせいといいますか、ゲームとは無関係な人生を送ってきたので、みんながゲームについて盛り上がってる時に疎外感を感じる人です)

岩波少年文庫からのおすすめは、エリザベス・エンライトの「指ぬきの夏」と「土曜日はお楽しみ」。ガーネットとモナとミランダにとてつもなく、憧れた。当時はみんなが大人っぽく見えてたけど、今の私は彼女たちの年齢をもうゆうに超えてしまった。
エンライトの作品はみずみずしさと細やかな表現が特徴だと思う。暮らしている世界は違うのに、なんだか共感できてしまう。キラキラ眩しいのに、遠いところで起こっている話には感じなくて、なんだか身近に感じる。何回も何回も読み返した作品たちです。

大草原の小さな家」シリーズにもハマりました。私のお気に入りなのはもちろんのこと、ママもおばあちゃまも大ファン。グレイビーとか、ベークドビーンズとか、サワードウとか、子どもの私にはほぼ呪文。頭の中で勝手に想像して、あー美味しそうだな、あー食べてみたいなって思いながら、読んでた。レシピ本も出ているんですよね。
とうさんチャールズの瞳がキラキラっと輝く感じとか、かあさんキャロラインの暮らしの工夫や、とうさんをたしなめる感じとか、鮮明な記憶がありすぎて、あの2人に私も育ててもらった気がする。ずっと私の心の中にいてくれるんだろうな。
おばあちゃまは、アルマンゾ推し。

小学校の卒業間近にのめり込んだのは、学校の図書室でたまたま出会った「英国情報局秘密組織チェラブ」シリーズ。ものすんごく面白い。いわゆる「子どものスパイ」のお話。でもね、予想を上回るくらいハイレベルでリアルなんです。私にもスカウトが来たらいいのにって本気で思った。(多分すぐ泣く)
読み始めたのはいいんだけど、このシリーズはハードカバーで10巻もある。卒業式が刻一刻と近づいてくる中、私は必ず卒業までに10巻を読み終えるという地味なミッションを自分に課しまして。「絶対読み切れない」って友達に言われて悔しい、負けず嫌いの私。誰と競争しているんだかって感じだったけど、授業は頑張って聞いて、休み時間はチェラブの世界に入り浸り、卒業数日前に読み終わった記憶がある。私の青春時代。


みんなそれぞれ、想い出の本が1冊か2冊ほどあると思います。ちょっと記憶を掘り起こして、子どもの視点に戻ってみてはいかがでしょ。いつもとは違う世界に出会えてしまうかも。


タンタン」も好きだったなぁ。
Have a lovely day :)
Laica





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