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#3.依存する事を恐れない

最近の恋愛指南書は「自律せよ」「自分を幸せにするのは自分だけ」「相手に期待をしない。相手をコントロールしない」という考えのみを主張し”過ぎて”いる傾向があると言われているらしい。

かく言う私もそんな恋愛指南書を読み漁った一人だ。

上記の主張は全て正しい。ただ、それのみが正しいという訳ではない。特に、頑張り屋さんの長女さんタイプの女性にとっては、この、考えを真面目に捉える事は危険だと思っている。

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人に依存する事も時には必要だし、何より依存する事は ”悪”ではないのだから。

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私はずっと「自分が頑張る」「人に頼らない」「人に迷惑をかけてはならない」という根底に植え付けられた正義感で生きていたから、上記主張は自分の好みのやりかただったし、それが最適解だと思っていた。

今の夫と結婚してから関係がうまくいかなかった時こそ「頼ってはいけない」「自分で自分を幸せにする」を全うしていた。

結果、とても状況は悪化した。

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当時の事を夫と振り返ると、当時夫は私にこういう事を感じていたらしい。

・この人を幸せにして”あげる”必要がない

・この人を幸せにしてあげられるのは僕ではないのかもしれない

・この人の幸せは僕と一緒にいる事ではないかもしれない

そう、徹底的に自己を自己で満たす事に一生懸命になりすぎるあまり、彼の出る幕、活躍する場を全て奪ってしまっていたそうだ。

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自分で自分を幸せにするのも大切なのと同等に、人に頼ってみる、甘えてみるのも大切(必要な場合)。

きっと、人に頼る事が苦手な人は、過去に頼っても願いが受け入れられなかった経験や、頑張らなければいけない状況渦におかれた人なんだろう。そんな状況をサバイブしていつしか甘える方法を忘れてしまった人だろう。

そんなあなただからこそ、せっかく誰かと一緒にいるならば、その誰かと一緒に生きる選択を是非して欲しいと思う。

頼った事を受け入れられなかったならば「まぁそんな事もあるよな」と思えば良いだけで、頼る事を我慢しないで欲しい。

最初は自分の願いや頼る言葉を口にする事が本当に難しいと思うけど、「自分には頼る事ができる権利を持っている」という自己イメージを持つ事ができれば、これもだんだんハードルは低くなってくるはずだ。

私は昔、夫に「牛乳を買って帰ってきて欲しい」とさえも言えなかった。

でも、今は夫に料理を作ってもらい、洗濯をしてもらい、旅行に連れて行ってもらい、食事の予約をしてもらい、素直に自分の気持ちをぶつける事ができている。

それは全て、自分にその権利があるという事に気付く事ができたから。

誰しも人間、一人ではない。

誰しも人間、一人で頑張らなくても良い。

誰しも人間、人に頼る権利をもっている。

少なくとも育ててくれた人がいるから命がこの現在にまで繋がっているし、出会ってきた様々な人の顔を思い出しながら、与えられた事、与えた事、一つ一つ思い出してみると、

ふつふつと自信がわくのではないかな。

一人で頑張らなくても良くて、人に依存する事は決して悪ではない。

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