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象徴と体験(サッカーが人生の目的になっていないか?)

過度なストイックの先にあったもの

俺は焦っていた。

プロにならなきゃ。もっと練習しなきゃ。
休んでる暇なんかない。

もっとサッカーに集中しなきゃ。

お金がない。おしゃれなんかやってる場合じゃない、服を売ろう。
贅沢品は全て売ろう。
女の子と遊んでる暇はない。時間もお金もない。だから恋愛なんてしない。
友達はいらない。余計な飲み会、ご飯とかに行ってる場合じゃない。

とにかく節約だ!食事に関しても、味はどうでもいい。栄養さえあれば…

あえて孤独になろう。頼れるのは自分だけ。他者に依存しない。

サッカーと向き合う。
そうすれば、雑音は耳に入ってこない…


焦って焦って自分を追い込み続け、サッカーに人生の全てを投下した。

その先にあったのは、

キラキラした「プロサッカー選手」ではなく、

怪我。

絶望。

孤独。

渇き。

そんな自分に気づき、変わる(取り戻す)きっかけになった話。

サッカーだけでなく、自分の人生を俯瞰的に見れるようになった話。

それが、「象徴と体験」の話。

象徴と体験


「象徴と体験」の話は、「象徴」と「体験」が自分にとって何なのかを理解するところからはじまる。


「象徴」は、例えば「お金」や「結婚」「プロサッカー選手」など。

「体験」は「象徴」から得たいもの。

「お金」という「象徴」の奥には、「安心感を得られる」、「心の余裕を保てる」、「好きなことができる」…といった「体験」がある。

「結婚」という「象徴」の奥には、「愛情が満たせる」「好きな人を独占できる」「幸せを感じられる」「人に甘えられる」などの「体験」がある。

俺の場合、「プロサッカー選手」という「象徴」を追い求めている。

では、その場合の「体験」は何か?

自分で考えてみると、次のようなものが「体験」だった。

  • 人に夢、希望や勇気を与えられる

  • 人を感動させられる

  • 人から認めてもらえる

  • 自分に自信が持てる

  • 自分が好きになれる

この、「象徴と体験」を考えることで、「何が欲しい」をより明確化できる。

「プロサッカー選手」という夢(象徴)はあるが、他の方法でも、自分の欲しい物(体験)を手に入れられる。

例えば次のように、「体験」を得るために、「プロサッカー選手になる」以外にも方法はある。

  • 記事を書く(noteでもブログでも良い)

  • 動画や音声コンテンツを作る

  • 人と話す(話し相手に元気や勇気を与える)

  • 人を助けるサービスを作る、提供する

こう考えるだけで、気持ちはずっと楽になる。

俺は、「プロサッカー選手にならなきゃ」と常に焦っていた。いつの間にか、サッカーが人生の目的になっていた。

焦りまくり、休養を怠り、怪我をしてしまう。そんな俺に必要だった考え方。

それは、

”サッカーは人生を豊かにするための手段にすぎない”

”人生を豊かにするための手段は、サッカー以外にも無数にある”

ということ。

そう考えると、肩の力を抜け、自分や人生をより俯瞰的に捉えられるようになる。

もちろん、サッカー中心の生活をする。

けどその中で、適度にならやっていいこともある。

  • 友達と遊んでもいい

  • 美味しいもの食べてもいい

  • 女の子と遊んでもいい

うわ、人生って楽しい!

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