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革を愛し革に魅せられ50年。名古屋で革製品を取り扱うお店「ラ・フローレンス」を営んでい…

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革を愛し革に魅せられ50年。名古屋で革製品を取り扱うお店「ラ・フローレンス」を営んでいます。 2024年入学からは本塗り本革仕様のオリジナルランドセルの販売もスタートします♪ このnoteでは革への想いや商品への想いを書き綴っています。 革との素敵な出会いがありますように...

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■ランドセルの詳細&お問合わせ■

お子様の体の成長に合わせて形状を変化させ、 お子様と共に成長するランドセルです。 なぜ革なの? 革って重くないの? そんな疑問にお応えし、 少しでも多くの方に革の持つ温もりやパワーを 感じていただければ♪ そんな想いでお店を営んでおります。 ランドセルのお問い合わせは下記画像をタップ もしくは、URLからよろしくお願いいたします。 https://forms.gle/ymyZXvzf6MEYL45K6 ■ラフローレンス オリジナルランドセル ポイント①「FIT

    • ◤028_モノを作って売るだけの時代は終わった!◢

      前回までお伝えしてきた【Reduce】 この製品が完成したことで気付かされたことがあります。 それが《モノを作って売る時代は終わった》ということ。 作るストーリーを共有し、 面白さに共感することで作る側となり、 使う側の創費者となることで 「モノ」と新たな人生を過ごす。 昭和、平成は《情報》や《知識》が大きくモノを言う時代だったのに対し、令和は《嗅覚》《触覚》《第六感》が大切だと思うのです。 だからこそ、出来あがった製品だけでなく、材料である革自体に触れられるお店を作

      • ◤027_Reduceの凄さ◢

        ついにお披露目することができた【Reduce】シリーズ。 今日はこのReduceの凄さについてお伝えできればと思います。 ①表と裏で違う表情 片面にポケットをつけてもらったのですが、これによって表と裏で全く違う表情の製品と なりました。1 本のカバンでカジュアルとエレガントの両方を使い分けることができます。 ②革の個体差 【Reduce】に使用している革には、当然ですが個体差があります。 そんな個体差を思う存分“活かし”、革の個性が輝く作品として一本ずつ丁寧に作ってい

        • ◤026_Reduceついに完成!◢

          ついに完成しました! ここ数回に渡ってお伝えしてきました【Reduce】がついに店頭に並びました。 当初は、余った革を使ってキャメルとブラックの2色展開の予定で進めていたのですが、なんと、1本ずつ別々の製品ができあがりました! 正真正銘 一つとして同じものはありません。 余った革をもう一度製品として世に出す、 と思っていた私の考えをはるかに超える製品たちができあがりました♪ 《数量限定》をイメージされるかもしれませんが、これは少し違っていて、意図して限定にしたのでは

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        ■ランドセルの詳細&お問合わせ■

          ◤025_Reduceの裏側◢

          今日はReduceコレクションの裏側を少しだけお見せしちゃいます。 前回登場した《K》さん。 打ち合わせを進める中で私が感動したことがあります。 それが、こちらの写真です。 《K》さんから送られてきた“余った革材”なんですが、手書きで数字が書き込まれています。 これ、なんの数字か分かりますか? 余った革の量や状態を見て、その革で製品がいくつ作れるかを計算したものなんです。 しかもこのReduceコレクション、当初はキャメル1色展開の予定だったんですが、 《K》さ

          ◤025_Reduceの裏側◢

          ◤024_素晴らしい職人さん!◢

          前回お伝えした素晴らしい職人さんのお話です。 関西に拠点を置く、とあるメーカーで革職人の《K》さん。 今や日本だけでなく世界中から注目を浴びる超一流の革職人で、デザインから製作まで手がけています。 なんと今回、その《K》さんにご協力いただき【Reduce】コレクションを開発しています。 私のReduceへの想いは前回までにお伝えしましたが、今回はこの《K》さんからいただいたお手紙の全文を紹介させてください。 以下、原文そのままです。 いかがですか? 革への感謝とリス

          ◤024_素晴らしい職人さん!◢

          ◤023_Reduce!◢

          前回(No.022)に引き続きReduceについて。 余った素材と向き合い、良いものを作る。 価値ある材料を価値あるものとして再び世の中に送り出すこと。 これが私の考えるReduceです。 革は天然素材のため、形や大きさにはどうしても《不ぞろい》があります。 また、染めの工程でも一定の量以上を染める必要があるため必ず《余り》が出てしまいます。 どうしても避けることのできない《不ぞろい》や《余り》に対しては、 特価用にしてしまう 一つのデザインに無理やり押し込めて

          ◤023_Reduce!◢

          ◤022_3Rについて考える◢

          3Rとは・・・ Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の3つのRの総称です。 広く使われるようになったこれらの言葉ですが、今日は私なりの解釈を書いてみます。 ■ Recycle(リサイクル) そのままもう一回使うこと。 例えば、使わなくなったものを必要な誰かに譲って、もう一度使うこと。 古着などがイメージしやすいですね。 ■ Reuse(リユース) 使用価値を変えて再利用すること。 例えば、ランドセルの革を財布として作り替え

          ◤022_3Rについて考える◢

          ◤021_Less is Moreという考え方◢

          Simple is Best とはよく言いますが、シンプルの前には、 Less is More という考えがあると思っています。 直訳すると『少ない方が良い』という意味。 削ぎ落として、 残ったエッセンスを活かす! その結果、 できあがるものがシンプルなのです。 これらは、職人の技やランドセルづくりの技にも共通しています。 【基本的に大事なことは何か?】 このクエスチョンに立ち返って、モノづくりを進めると、良いものができると信じています。 時代が変わっても、 変

          ◤021_Less is Moreという考え方◢

          ◤020_キラリと光る職人技◢

          “革職人”と一口に言っても、 専門分野によって複数の職人さんがいるのをご存知でしょうか? 革屋さん(原料の革を選んで染める人) 革を裁断(型抜き)する人 革を縫製する人 それぞれにプロの技があります! ①下地の素材選び そもそもカバンの目的に合った素材を選べなければ、良いカバンは誕生しません。 ②裁ちの目スジ 原料を選んでも、革にはスジがあります。 同じ革であっても、どのサイズ、方向で裁断(型抜き)をするかで仕上がりがガラッと変わります。 ③縫い・返し 革のクセ

          ◤020_キラリと光る職人技◢

          ◤019_時代が変わっても変わらないもの◢

          カバン表面のデザイン、色などは私たちも日々変えていきますが、こだわりを持って《変えないもの》もあります。 それが、基本に忠実なものづくり、職人さんの技、などです。 今から約40年前・・・ 仕事用のカバンでは書類を持ち歩くだろう、と言うことで、A4の茶封筒のサイズに合わせて作ったカバンは、なんと今でも同じ職人さんが同じ方法で作っています! 色や表面のデザインは変化しますが、 核の部分は変わらない。 だから、 同じ職人さんが長く作り続けられる。 同じ職人さんが作り続けると

          ◤019_時代が変わっても変わらないもの◢

          ◤018_ハンドバッグが教えてくれたこと◢

          カバンの用途や目的によって、 求められるものは変わってくる。 これは常に考えていることですが、 一番私を悩ませたのは 《ハンドバッグ》でした。 ハンドバッグのメインユーザーは女性ですが、 時代の流れや流行に敏感なのも女性。 時代が変わっても本質は変わらない、 良い商品は変わらない。 と思いながらも、 同じものを作り続けていると 売れなくなってしまうのがハンドバッグ。 いやぁ、悩みました。 悩んだ末にたどり着いたのは、 カバンの本質は変えずに、 見た目だけを変える

          ◤018_ハンドバッグが教えてくれたこと◢

          ◤017_良質なモノづくりとは?◢

          モノづくりには“職人さん”が欠かせません。 おかげさまで、今では複数の職人さんと良好なお付き合いさせていただいていますが、その昔、私は職人さんなら何でも作れると思っていました。 でも、それは大きな勘違いだった... 今日はそんなお話です。 【①職人さんの個性】 職人さんにも得手不得手があり、こだわりや作りたい商品が違います。 職人さんの想いや意図と大きく異なる商品を発注してしまったら、お互いにとって良くない結果になってしまいます。 【②商品の個性】 カバンとハンド

          ◤017_良質なモノづくりとは?◢

          ◤016_ AIの世界にないものとは...?◢

          ふっと湧いたヒラメきをイメージして、 リアルの世界に誕生させること。 なのかな? なんて感じています。 やりたいことが好きなこと! 好なことなら続けられ、見えてくる何かがある! 自分がやり続ける事で、自分らしいモノができる。 そんな思いでカバン屋をやっています。 目まぐるしく変わっていく世の中に対して、 《柔軟に変えていくもの》と こだわりを持ち《変えないもの》 この2つのバランスを常に考えていきたいですね。

          ◤016_ AIの世界にないものとは...?◢

          ◤015_ランドセルの心臓部の話◢

          さてさて、本日はランドセル企画についてです。 前回の投稿(No.014)では、 バックパッカー時代の思い出について書きましたが、ご覧いただけましたか? 長く旅をするとカバンは相棒になります。 そんな相棒には様々なことに気づかされ、教えられました。 その中でも“背負うカバン”において大切なこと、それが・・・ 《重心の位置》です! 今回私たちが手がけるランドセルでも大切にしているこだわりポイントです。 そんな、ランドセルを背負った時の、重心の位置を左右する重要なパーツ

          ◤015_ランドセルの心臓部の話◢

          ◤014_バックパッカーをして気づいた大切なこと◢

          私は若かりし頃、バックパッカーとして足掛け4年ほど、世界を旅していました。 今日はその時のエピソードと、当時の経験から今のカバン作りに活きていることをお伝えしていきますね。 バックパッカーで大変なことは、 なんと言っても・・・荷物の重さ! 約15kgの荷物を担いで毎日移動するんですから、それはそれは、重い!! でも、重いからこそ、 “どんなカバンだと楽に移動できるか”もよく体感することができました。 みなさんは《キスリング》という登山用のリュックをご存知でしょうか?

          ◤014_バックパッカーをして気づいた大切なこと◢