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葬送のフリーレン

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『葬送のフリーレン』は、現在(いま)とても熱いマンガの一つだと思ってます。表面的には淡々と進んでいる雰囲気の時が多いですが、魂が熱く、奥が深い。原作マンガ、アニメいずれかを問わず…
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#フェルン

「葬送のフリーレン」118話ネタバレ感想:壮大な恋物語

この物語は究極の「すれ違いの恋の物語」とも言えるし、「時を超えて気持ちを通い合わせる恋の物語」とも言える。 第118話「フィアラトール」のネタバレ感想です。 未読の方はご注意ください。 魔族の幻影に飲み込まれ、まさかの(ヒンフリ・ファン狂喜の)状態になったヒンメルとフリーレン。 そのあとの展開に深く感動したので、勇者ヒンメルの境地を想像してみた。 出会い フリーレンと初めて出会ったのは、暗い夜の森。花畑を出す魔法を見せたときに、とても綺麗だと思った。(6巻) 大人

【深読みフリーレン】人はいつか必ず死ぬのに、なぜ生きるのか

アニメ『葬送のフリーレン』が好きです。 【※注意】がっつりネタバレです アニメの2話目。 戦災で両親を亡くした少女フェルンは自死しようとしていました。 そこに、勇者ヒンメル・戦士アイゼン・魔法使いフリーレンと一緒に魔王討伐の旅をした僧侶ハイターが現れ、こう言います。 フェルンは両親との思い出を思い出し、踏みとどまりました。 その後フェルンは独学で魔法の修行をはじめ、魔法使いとして一人前になることを目指します。 フリーレンは勇者ヒンメルが天国へ旅立ったあと、魔法収

「葬送のフリーレン」(アニメ)が好き。これは冒とくではなく妄想なのです…

アニメ、最近観てます。 基本的には小説が私にとって最強のインプット媒体なのですが、 常にはまる小説に出会えているわけではないのでアニメで補填してます。 絵や音などがあるとまた別の楽しみもありますしね。 漫画も好きなのですが、電子書籍を読まないので家の本をあまり増やしたくないとなると手を出しづらいものがあります。 さて「葬送のフリーレン」。 私が見ているのはアニメです。 漫画は1巻を図書館でめくったぐらい。 なのでアニメの先の展開は一切知りません。 3月に1期(?)が終わっ

フリーレン 感想 一話・二話

殴り書きです、申し訳ない 1話 最初のエーラ流星のシーン 音楽が消えて、歓声も消えて、どんどんヒンメルたちだけの空間になっていく感じが良い 作品通してだけど、いちいちやり取りが軽いのがめちゃ良い バグパイプかわかんないけど笛系の楽器とか弦楽器使ったトラディショナル?エスニック?な音楽 ファンタジーとしての世界観を補強してくれてる 最初の「人とエルフの差異」「時間間隔のズレ」が、フリーレンの涙につながるんですよね… ヒンメルの葬式 ゴスペル、かな キリスト教的、西洋

『葬送のフリーレン』を観終えて感じた人生の孤独と人との出会いが変えるもの

こんにちは。すうちです。 連休に入り、今年は遠出した方も多いかもしれませんが、私は前半に少し旅行した以外は比較的のんびり過ごしています。 noteでたまに映画やアニメの感想も投稿してますが、今回は『葬送のフリーレン』シーズン1を観たピンポイントな感想です。 ーーー はじめにあらすじ 視聴前は勇者が魔王との戦いに勝利した後の世界と知って「設定が斬新」という興味と同時に「平和な世界で何が描かれるのか?」という疑問もありました。 しかし、実際に観始めた所、思ってたイメー

葬送のフリーレンはフェルンとシュタルクの玄孫を子守したっていい

葬送のフリーレンが良作なのは言うまでもない話ですが、僕は個人的に気になっている事があるのです。 同物語が、その設定によって、たぶん「そうなる」であろうと予想される場面が、ちょっと気になっているんですよね。 フリーレンが目撃するものフリーレンはエルフなので、人間やその他の劇中の種族とはタイムスケールが違うんだけれど、厭世的な生活から世の表舞台に出てきたことで、彼女は自分よりも命の短い人間たちの生死を目撃することになっていますよね。 それで何が起きるのかというと、フリーレン

「葬送のフリーレン」の感想文

こんにちは。今回は、アニメの「葬送のフリーレン」の感想を書いていこうと思います。(セリフを引用していますが、全て記憶を頼りにしているのでところどころ間違っているかもしれません。) 2本目は読書感想文ではなく、アニメの感想になってしまいました。笑 ちなみに、マンガは読めていないので、アニメを見た限りでの感想になります。 このアニメは、いろんなテーマが散りばめられているので、この記事では僕の心に残ったテーマ一つに限って書いていこうと思います。 それは、「遊びとは何か?」と

死者に思いを伝える魔法~『葬送のフリーレン』考察~

誰しも、また会いたいと思う人がいるだろう。 あるいは、これからきっと、そういう人が現れるだろう。 というのは、誰しもが死を経験するからだ。 私たちが経験する死とは、すなわち、親しい人との別れである。 そもそも、死は三種類しかない。 ①自分が死ぬこと。 ②親しい他者が死ぬこと。 ③親しくない他者が死ぬこと。 この三つである。(脚注1) この中で自分が死ぬことは経験できない。 もし経験した人がいるなら、その人は今この記事を読んでいない。 また、親しくない他者が死ぬことは、

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葬送のフリーレンを大人の目線で語る

アニメ『葬送のフリーレン』のシーズン1(全28話)が終わりました。 大人ゴコロに突き刺さる作品として、最後まで視聴したのですが・・・ フリーレン関連のメディア記事があまりに低次元で頭を抱えています。 ネット民の声を紹介するという、職務を放棄した姿勢にも驚かされますが、記事の内容も「圧巻のバトル」とか「神作画」とか、いったいどこを見てるんだ?と言いたくなる幼稚さです。 ネット民の声というのも「フェルンかわいい」とか「アウラ様サイコー!」といったレベルでゲンナリします。 アニメ

【ネタバレちょいあり】フリーレンが神アニメすぎる件について

フリーレンが神アニメすぎる。 これはいろんな人が言っていることだと思う。 そう、まさにそう。 完璧すぎるアニメなのだ。 正直私は、アニメを語りつくせるほどのアニメオタクではない。 だから、オタクの方々からすると、「何を言ってるんだ!にわかがぁ!」という感じかもしれない。 ただ、あまりアニメに精通していないからこそ語れることもあると思う。 前回の記事では、 ①冒険後という設定 ②ストーリーが美しく温かい(だが臭くない) ③キャラクターが良いやつばかり を書いた。 今回は別の視点

葬送のフリーレン シリーズ1が間も無く終了する前に見えたこと

こんにちは。 残りもあと1話になりました。 もちろん漫画はその後の話も書かれているので ひとまずアニメとしては 1シーズン(話は28話まであるので2シーズン分見れたのだけど) 終了!で その後をまた待つことになりますね。 今回の27話も終了まじかですが 私の視点で書いてみたいと思います。 なんとタイトルは 人間の時代 どんな内容なのかと思っていましたが そうきたか。 最初は最近あまり出番のないシュタルクが出てきて フェルンのご機嫌とりに付き合うことに

子は親を救う~『葬送のフリーレン』考察~

子は親を救う。 もっと言えば、すでに救っている。 なぜなら、子は死と愛の弁証法だから・・・ どうしてこんなことを言い出すのかと言えば、それは『葬送のフリーレン』を考察していて、もしかしたらそんなことが言えるのかもしれないと気づいたからだ。 『葬送のフリーレン』では、フェルンが子、ハイターが親である。フェルンは、育て親であるハイターを救ったと言える。 ハイターがフェルンを救ったのだということは誰でも分かるだろう。しかし同時に、フェルンもハイターを救ったのだという、この

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フリーレンのフェルン:複雑な魔法使いの性格を解き明かす

アニメのキャラクターには、一見しただけでは気づかない深みがよくあります。そして、"フリーレン:魔法使いの彼方"のフェルンは、その明確な例です。彼女の性格は、一方で周囲への成熟した母性と、他方で独特の感受性と脆弱性を示す、魅力的な対照を描き出しています。この投稿では、フェルンの心理分析に深く潜り込み、彼女の過去と彼女の行動に影響を与える関係が、今日見る魔法使いをどのように形作っているかを探ります。フェルンの複雑な世界を通じて、彼女を特別な存在にしているものを発見するこの旅に、ぜ

「葬送のフリーレン」にハマる

つい最近、録画して、観ないでたまっていたアニメを観た。 すると、私の好みにマッチして、すっかりハマってしまった。 その作品について紹介したい。 私のオタク事情自称オタクの私は、もちろんアニメも大好きだ。 しかし漫画はあまり読まない。 嫌いなわけではないのだが、怠惰なところと、予算がないのが一番の理由か。 そんなこともあり、過去に「鬼滅の刃」や「進撃の巨人」などがブームになるも、アニメのTV放送を見逃したら、なかなか自分からお金を払ってまで観たりはしなかった。 当