世界の普通から

ヨーロッパ・中東・アジアに移住しながら生きる会社員です。世界の変な人たちと日々かかわる…

世界の普通から

ヨーロッパ・中東・アジアに移住しながら生きる会社員です。世界の変な人たちと日々かかわる体験から、生き方、働き方、日本などについて思うことを書きます。 世界の “普通” は全然フツーじゃない。それを知れば、ずっと生きやすくなる。

マガジン

  • Dear noter

    1人の noterさん宛てにダイレクトメッセージを贈る。 多数ではなく、たった 1人のことを想いながら綴る超個人的な私信です。 特定の noterさんと深く知り合いたい。そんな想いから、1 対 1 というコミュニケーションの原点に立ち返ってみました。

  • 異文化

    私の異文化体験。おもに、西洋と東洋のメンタリティの違いについて考察。異文化セミナーの内容共有もあります。日本のカルチャーに違和感を持つ方にも読んでいただきたい記事たちです。

  • 自由研究

    言葉とは。教養とは。大衆とは。美とは。そんなこじらせ系の語りから昭和のエンタメまで。ドラッカーやメルケルから、みうらじゅんやレベッカまで。 一見マジメそうなテーマをふざけて語る。あるいは、一見ふざけたテーマをマジメに語る。

  • 生き方

    しんどい生き方をしてきました。私の人生はこれでいいのか?私は幸せなのか?の自問自答。もっとラクに、自由に生きたい。生きることにしんどさや迷いのある方に読んでいただきたい記事たちです。

  • ゆうの学びなおし

    「世界の普通から」アカウントを使わせてもらって、「ゆう」が言いたいことを言う。 ゆう。女。三十路。大学生。 大人たちは眠たいことばっか言っててウンザリよ。あたしは学びなおして、真の言論を取り戻したい。目覚めよ、真の大人たち!

最近の記事

労働の自由。結婚の自由

ホモ・ネーモさんは、アンチワーク哲学を掲げて「まとも書房」という個人出版を立ち上げている noterさんです。 このプロジェクト&コミュニティに私も微力ながら参加しています。 彼の考えに本質的な部分で賛同しているからです。 なので、このアンチワークという考えを支持する記事はいくらでも書けるのですが、そこはホモ・ネーモさん本人の記事や著書を読んでいただいたほうがいいでしょう。 そこで、本稿は敢えてアンチワークの問題点を提起してみることにします。 「本当は働きたくない」と思っ

    • 私が愛したドイツ人

      心を揺さぶられる映画だった。 多くの観客にとっては退屈な映画かもしれない。 80歳を過ぎたユダヤ人が昔の恩人に会うため、アルゼンチンからポーランドまで旅をするお話である。 ホロコーストがモチーフになっているが、この映画の主題はそこではない。 彼が旅の途中で出会う 3人の女性のモチベーションこそが主題である。 スペイン人のホテルウーマン。 ドイツ人の文化人類学者。 ポーランド人のナース。 私は、30代前半という多感な時期にドイツの会社で働いた。 当時、ドイツ人同僚たちと本音

      • うまく書ける人は、うまく話せる

        先日、とある noterさんとオンラインで飲みながら、「書く」と「話す」は違うスキルなのか?って話になったんですよ。 彼は、書く能力に長けていて書く内容も文章力も優れているのですが、話すのは苦手と自覚しているらしいのです。 同じ言語を使っているのに、うまく書けてうまく話せないのはなぜか? あるいは、書く言語と話す言語は別物なのでしょうか? まずは、同じはずだ、という立場をとりました。 同じ日本語なのだから、違うはずがない。 うまく書ける人は、うまく話せるはずだ。 そこに違

        • 日本語の劣化が気になる

          これほど noteを読んだり書いたりしているくらいなので、私には活字中毒の疑いがあります。 YouTube も観ますが、明らかに私は動画よりもテキスト派です。 せっかちなんでしょうね。動画は話し手の冗長なしゃべりが苦手。 ウェブ上のテキストについて、ずっと言いたかったことを吐き出したいと思いました。 いつ頃からだろう。日本人の書く文章が誤字脱字だらけになったのは。 5年前か、あるいはここ 2~3年ほどで急激に顕著になった気がします。 とくに目立つのは漢字変換ミスです。漢字変

        労働の自由。結婚の自由

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          19本
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          23本

        記事

          旅映画を観て、旅をしない人生を思う

          スイスは夏時間になりました。日本との時差は 7時間です。 ここ最近、仕事がヒマなのをいいことに、映画を観まくっていましてね。 観た映画はどれも主人公が旅をするお話です。 ロードムービーというジャンルらしいですが、そのチープな言い方がどうも好きになれません。 映像が辿る土地の風物や風景を楽しむとか、旅気分を味わうみたいな語感にイマイチ共感できないからでしょうか。 まあたしかに、それも映画の見どころのひとつなのはわかりますが、主題は絶対そこじゃないでしょ、と言いたくなるんですね

          旅映画を観て、旅をしない人生を思う

          大学生の合コン観戦

          ゆうです。 あたしの noteを読んでくれてる方はお察しだと思いますが、あたしはモテません。 大学というせまーい世界に棲息していて、交遊範囲も限られてて、ネット上の交流もオクテ。そんな社交性かなーり低め人間なので、モテなくて当然、と自分を納得させてます。 あたしの師匠(社会学教授)はおっしゃいます。 「社会学を志す徒がモテに無関心では困りますね」 あの・・・意味わかんないんですけど。 「上野千鶴子ってモテたんですか?」 わざと横柄に言ってみた。 師匠、苦笑いして、

          大学生の合コン観戦

          葬送のフリーレンを大人の目線で語る

          アニメ『葬送のフリーレン』のシーズン1(全28話)が終わりました。 大人ゴコロに突き刺さる作品として、最後まで視聴したのですが・・・ フリーレン関連のメディア記事があまりに低次元で頭を抱えています。 ネット民の声を紹介するという、職務を放棄した姿勢にも驚かされますが、記事の内容も「圧巻のバトル」とか「神作画」とか、いったいどこを見てるんだ?と言いたくなる幼稚さです。 ネット民の声というのも「フェルンかわいい」とか「アウラ様サイコー!」といったレベルでゲンナリします。 アニメ

          葬送のフリーレンを大人の目線で語る

          noterと生涯の友になれるか

          noteを始めて 3年近くになります。 私が noteを続けてきたのは人と交流するためです。 note株式会社には申し訳ないですが、コンテンツを売買する気はありませんし、承認欲求を満たしたい気持ちもありません。 noteで自分の考えや恥部を曝け出しているのは、私という人間を知ってもらうことで交流のきっかけになれば、と願ってのことです。 noterさんとどこまで個人的に知り合えるか。 私にとって noteは実験的な場でもありました。 基本的に文章のみの(しかもリアルタイムで

          noterと生涯の友になれるか

          上を目指す女性社員への提言

          最近は出世したくない若者が増えているそうで、それを私は良い傾向と捉えています。自分の気持ちに正直に生きる人が増えてきた結果だと考えるからです。 一方で、 それなりの学歴で、それなりの会社に入った人が、それなりに出世したい、と考えるのはごく自然である、とも思います。 それは男性も女性も同じ。 ☟ の noteを読みました。 女性のキャリア形成が困難なのは、女性の能力が劣っているからではなく、また男女差別があるからでもない。 それは Greedy job のせいである。 ヨー

          上を目指す女性社員への提言

          韓国に嫉妬する

          いろんな国に住んでいると、世界で日本がどう位置づけられているかがよくわかるものです。 私は日本人ですから、様々な国の人たちが日本という国をどう感じているかに関心があります。 その次くらいに関心があるのは、韓国でしてね。 日本と韓国。 歴史的に数々の因縁があり、現在も様々な分野でライバル関係にある両国。 私は、学生時代に在日韓国人の内縁妻がいたこともあり、韓国と韓国人全般に対して親近感をもっているほうだと思っています。 といっても、いわゆる「韓流びいき」ではありません。 『

          韓国に嫉妬する

          働く者たちへの提言

          私は noteで、わりと多岐にわたるトピックを扱っているつもりです。 そのなかでも主張強めなのは「日本」「生き方」「働き方」にカテゴライズした記事でしょう。 日本人の生き方と働き方に関心をもっているわけです。 とくに関心が高いのは労働のこと。 私は、50余年のうち半分以上を仕事に捧げてきましたが、あと数年でそんな生き方にもピリオドを打つ予定です。 働く人の事情や仕事に対する考え方は様々です。 すべての人に届けられるメッセージなどありません。 そこで、いくつかのグループに分

          働く者たちへの提言

          トップは孤独なのだ

          2ヵ月ぶりに本業の話をします。 といっても、新任 VP の Sinem(シネム)に助言するだけのお仕事ですが。 前回の記事 ☟ VP (Vice President) になって 2年目のシネムは、Managerクラス以上の部下を集めて、約半日のミーティングを行うことにしました。 彼女が統括するファイナンス部門の組織図は以下のとおり。 シネムの直属である Director 3名、その部下である Manager 9名、そしてよくわからないポジションの私。合わせて 14名が参

          トップは孤独なのだ

          死にたい若者の気持ち、わかりますか?

          ゆうです。 みなさん。「希死念慮」という言葉を聞いたことがありますか? 簡単に言えば、「死にたい」とか「消えてしまいたい」と感じる気持ちのことなんだけど、最近の調査によると 18~29歳でこの希死念慮をもっている人の割合は 40% とも 60% とも言われているらしいのです。 あたしはこの年齢層にギリ入らないけど、大学で関わってる人たちはこの年頃が多いわけで、彼ら彼女らのかったるい気分をモロに感じています。 希死念慮は、自殺願望とは違うみたい。 自殺願望は、イジメとか失恋

          死にたい若者の気持ち、わかりますか?

          待つ女。行けない男

          「女って、待つ生き物なんだよね」 彼女の口からそんな言葉が出て、おや?と思った。 とある映画を観た感想を話し合っていたときのことである。 その女性は、高い知性の持ち主だった。 そんな女性がありふれたことを言ったように思えたのだ。 「待つ生き物・・・。それはどのような意味ですか?」 「言葉どおりの意味だよ」 映画に出てきた女のとった行動を差しているのは間違いない。 その女は、ある男が自分に夢中であることを知りながら、それに気づいていないかのように振る舞っていた。その男を憎

          待つ女。行けない男

          おじさんによるおじさん考

          おじさんがおじさんを批判するのってダメでしょうか。 私は年齢的にも外見的にも、れっきとしたおじさんだと自覚していますが、絶対にああはなりたくない「おじさん観」というものがありましてね。 それはひとことで言うと、虚勢を張る構えのようなものです。 私が見てきたおじさんというのは、8割方が会社員です。 会社員の基本的な構えって、 「できるだけ自分を大きく見せたい」 「私はひとかどの得意分野をもつ人材だ」 「とにかく私は精一杯がんばっている」 じゃないですか。 卑屈さとプライド

          おじさんによるおじさん考

          たまにはお金の話を

          おすそわけや友人間の物の貸し借りといった、お金を使わない取引が減り、家事代行や有料コミュニティといった、お金を使う取引が増えたこと。 これを「市場経済化」といいます。 それによってお金の重要性が増すのは当然の帰結ですね。 もちろんお金は万能ではないけれど、お金を出せばなんとかなることが増えたわけです。 お金がないと何もできない世の中になったとも言えます。 では、私たちはますますお金を欲しがるようになったのでしょうか? お金の重要性が増したのだから、そうなるのが必然でしょう

          たまにはお金の話を