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葬送のフリーレン

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『葬送のフリーレン』は、現在(いま)とても熱いマンガの一つだと思ってます。表面的には淡々と進んでいる雰囲気の時が多いですが、魂が熱く、奥が深い。原作マンガ、アニメいずれかを問わず…
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#葬送のフリーレン

「葬送のフリーレン」118話ネタバレ感想:壮大な恋物語

この物語は究極の「すれ違いの恋の物語」とも言えるし、「時を超えて気持ちを通い合わせる恋の物語」とも言える。 第118話「フィアラトール」のネタバレ感想です。 未読の方はご注意ください。 魔族の幻影に飲み込まれ、まさかの(ヒンフリ・ファン狂喜の)状態になったヒンメルとフリーレン。 そのあとの展開に深く感動したので、勇者ヒンメルの境地を想像してみた。 出会い フリーレンと初めて出会ったのは、暗い夜の森。花畑を出す魔法を見せたときに、とても綺麗だと思った。(6巻) 大人

『葬送のフリーレン』 オーケストラコンサート@パシフィコ横浜 8.21

フリーレンのオケコンに行ってきた。 正直なところ、家を出る前は行くのがちょっと面倒になっていた。でも、行けば感動必至なことも分かっていて、そしてやっぱり、私は泣いた。 1曲目はもちろん「Journey of a Lifetime」. 作品のメインテーマ曲であり、サントラの1曲目でもある。 ステージにはスクリーンが吊るされていて、楽曲に合わせて編集されたアニメ映像が流れた。 「Journey of a Lifetime」で流れたのは、メインキャラの紹介映像。 フリーレン →

98 死んだら女神様に褒めてもらうんだ

わたしは「葬送のフリーレン」という作品が好きです。 きっかけはアニメでしたが、アニメを2期まで見終わった後スグに、漫画も続きから揃えました。 アニメがやっていた時なんかは、リアルタイムで見た直後に、録画されている分を見返していたくらいには好きです。 わたしは、フリーレンみたいにファンタジーに溢れた世界が好きなのです。なぜなのでしょうか、現代に疲れたのですかね(笑) また、フリーレンでは、人の生き様をはじめ、生と死にまつわるお話が多いです。 その人の熱い思い、みたいな

【エモいと思ったとこ】葬送のフリーレン2周目、第16話~第18話てかさぁ

前回に引き続き、原作未読のアニメ「葬送のフリーレン」の視聴2周目の個人的にエモいと思ったところを綴るやつの4本目です。ネタバレがあるので未視聴の方はブラウザバックを推奨します。それでは、行きましょう。 3.2周目で抽出したエモいところ3-13.第16話=記憶の引継ぎ 挿入される様々な回想から、フリーレンは異常なまでの記憶力があるものと錯覚してしまいます。ただ、エルフの直近100年の記憶は人間でいうところの "ついこの間" くらいの感覚だと思えば、覚えていて当然かと納得がい

アニメ『葬送のフリーレン』を見て『ポケモン』は近いと感じる、他感想

寝る前に毎日1話ずつ見るアニメとして、これほど相応しい作品はないと思いました、とても面白かったです。 魔王討伐を成し遂げた勇者一行のパーティーは解散後50年が経ち、解散前に見た50年に一度の流星群を再びパーティーで集まって見るために勇者ヒンメルとその一行は、再会を果たします。 タイトルにもなっているエルフの魔法使いフリーレンは50年経っても見た目は変わらずでした。 しかし、人間である勇者ヒンメルは齢80歳を超え、流星群を鑑賞するという約束は果たしますが、まもなく老死してしま

【エモいと思ったとこ】葬送のフリーレン2周目、第11話~第15話エグいて

前回に引き続き、原作未読のアニメ「葬送のフリーレン」の視聴2周目の個人的にエモいと思ったところを綴るやつの3本目です。ネタバレがあるので未視聴の方はブラウザバックを推奨します。それでは、行きましょう。 3.2周目で抽出したエモいところ3-9.第11話、第14話=死者と精神的につながれる信仰 旅の途中で出会ったエルフの武道僧、クラフトはフリーレンより遥か前に偉業を為したパーティの一人でした。残念ながら、途方もない年月の経過によって相方の僧侶アゴヒゲも含めてそれを知っている者

デンケンの杖について語りたい『葬送のフリーレン』

葬送のフリーレンに登場する宮廷魔法使いのデンケン。 彼は作中で勇者一行のフリーレンに憧れて魔法使いになったと彼の口から語られる。 アニメ20話において、試験で鳥を奪うためにフリーレンと対峙するデンケン。そのシーンで彼の杖とフリーレンの杖が同時に映り、ようやくその時に気付いた。 漫画を読んだときは気にも止めなかったが、フリーレンの杖とデンケンの杖は似ていることに。 赤い宝石、そして杖に巻いてある布。 明らかにフリーレンを意識している似せているデザイン。 血みどろの政争を勝ち抜き

「葬送のフリーレン」:癒やしと解毒のアニメ

*2023/10/3作成 今のぼくは、生と死について考える時期らしく。 普段よりも、その手のことを考えるきっかけになるような題材によく出会ってる・・ような感覚があるのですが。 先週から始まった「葬送のフリーレン」というアニメも、まさにそのど真ん中でした。 人間より寿命が長いエルフの魔術師が、勇者チームの仲間たちを看取った後、彼らとの思い出を確かめ、彼らのやり残しを片付ける旅を描いた物語です。 身近な人の死に際して思うことは、もっとよくその人のことを知ればよかったという後悔

【エモいと思ったとこ】葬送のフリーレン2周目、第5話~第11話も濃ゆいわ

前回に引き続き、原作未読のアニメ「葬送のフリーレン」の視聴2周目の個人的にエモいと思ったところを綴るやつの2本目です。ネタバレがあるので未視聴の方はブラウザバックを推奨します。それでは、行きましょう。 3.2周目で抽出したエモいところ3-5.第5話=ただ一緒にいることよりも大切な関係 幻影鬼戦において、フリーレンが見た幻影はヒンメルでした。50年間師事したフランメよりも、10年間一緒に冒険したヒンメルの方が知りたい人間としての格が上になっていました。これは、単に過ごした年

【エモいと思ったとこ】葬送のフリーレン2周目、第1話~第4話濃厚&濃密よ

原作未読のアニメ「葬送のフリーレン」の視聴2周目が終わりましたので、1周目以外で個人的にエモいと思ったところを綴ろうと思います。ネタバレがあるので未視聴の方はブラウザバックを推奨します。それでは、行きましょう。 1.アニメのフリーレンざっくり年表アニメで起きたフリーレン関連の出来事をざっくりと年表にまとめました。千年余りを無理やり圧縮しているので時間の縮尺はムチャクチャです。 2.エルフが異種族の人間を知ろうとしているからエモいエルフはもともと増えすぎないように生殖本能を

フリーレンの10年とは

「葬送のフリーレン」に関してSNSでちょっと面白いポストを見つけた。 「いくら1000年生きてるとはいえ10年は本当に『たった10年』なのか?」 これに対して、 ・人間だとしても、小学校の時のことはそんなに覚えていない ・作中で明言されている限りでもフリーレンは1000年以上生きている、同じエルフのゼーリエは1000年のことでも「たった1000年」と表現しているため、10年はホントにたった10年かもしれない 等の意見が出ていたが、私はこれに加えてもうひとつの意見を出したい

原作『葬送のフリーレン』を読む。

こんばんは。 これほどに強大な作品が、 まさか、少年サンデーで連載していたとは!! ワタシは少年サンデーを一度も買った事がない💦 でも、『YAIBA』や、あだち充先生の作品など、 沢山素晴らしい作品があるし、 学生時代はかなり単行本を沢山買っています。 しょっちゅう古本屋に行っては面白そうな漫画を 探していましたね。 当時は『絶対読むべき漫画』とか検索する ツールもありませんでしたしね!古き良き時代でした。 なんだか少年ジャンプって、ひと昔前の フジテ

葬送のフリーレン2周目も中盤の話

アニメ「葬送のフリーレン」の2周目を楽しんでいます。 先の展開を知っているからこそ、一つ一つのセリフがより染み込んできます。 ザインとの旅がフリーレン一向が少し大人に背伸びしている感じがして微笑ましくて好きです。ただエピソードとしては短めだったのですね。もっと長いと思っていました。 そして一級魔法使い選抜試験が始まりました。初回視聴時は新しいキャラクターが次々と出てきて中々入り込めなかったのですが、どのキャラクターにも魅力があると知っている今はこれからの展開が楽しみで仕方あ

【アニメ感想】葬送のフリーレン、原作未読ながら1周しただけで脳を焼かれた件

前回に引き続き、原作未読の初見アニメ「葬送のフリーレン」を一度のみ通しで鑑賞した直後の感想を綴っていきます。ネタバレがあるので未視聴の方はブラウザバックを推奨します。それでは、行きましょう。 「葬送のフリーレン」(89点、2023年)1.なろう系のガワを被った人間関係の描写に特化した快作 舞台はナーロッパで、労せずして能力を与えられたなろう系男主人公が「すごいのは俺です」「俺なんかやっちゃいました?」と今にも宣いだしそうな世界観でしたね。確かに、アニメ中盤(確か第10話)