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葬送のフリーレン

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『葬送のフリーレン』は、現在(いま)とても熱いマンガの一つだと思ってます。表面的には淡々と進んでいる雰囲気の時が多いですが、魂が熱く、奥が深い。原作マンガ、アニメいずれかを問わず…
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#マンガ感想文

「葬送のフリーレン」118話ネタバレ感想:壮大な恋物語

この物語は究極の「すれ違いの恋の物語」とも言えるし、「時を超えて気持ちを通い合わせる恋の物語」とも言える。 第118話「フィアラトール」のネタバレ感想です。 未読の方はご注意ください。 魔族の幻影に飲み込まれ、まさかの(ヒンフリ・ファン狂喜の)状態になったヒンメルとフリーレン。 そのあとの展開に深く感動したので、勇者ヒンメルの境地を想像してみた。 出会い フリーレンと初めて出会ったのは、暗い夜の森。花畑を出す魔法を見せたときに、とても綺麗だと思った。(6巻) 大人

葬送のフリーレンのあらすじを簡単にむふーっと書いてみた

葬送のフリーレンのあらすじを簡単にむふーっと書いてみた 今回はマンガ大賞受賞作、読んでよかった漫画ランキングでも1位に輝いた、おすすめの漫画『葬送のフリーレン』について書いてみようと思います。 葬送のフリーレンは冒険ファンタジーです。 物語は魔王が倒された後の世界から始まります。ゲームのRPGでいうとエンディングの後から始まるのです。すごい発想! 作品に流れるゆったりとした時間の中、散りばめられたユーモアと、主人公のフリーレンをはじめかつて一緒に旅をした勇者ヒンメルたち

『葬送のフリーレン』13巻が切なすぎないかい?

『葬送のフリーレン』12巻の破壊力にやられ、ほぼ毎晩のように12巻を読み続けている人間がいる。それは誰か。私だ。 何度読んでも素晴らしすぎる。楽しい旅のはずなのに、切なさと郷愁を感じてしまう。 そして先日、13巻が発売されてしまった。12 巻により情緒が乱れまくった人間は、続巻を読んだときどうなってしまうのか。 前回の感想は極力ネタバレなしで書いたので、今回はストーリーに触れながら感想を綴っていこうと思う。 13巻をまだ読んでない人――いないとは思うがもし仮に万が一い

『葬送のフリーレン』12巻の破壊力がすごすぎて頭を抱えている

今さらながら、『葬送のフリーレン』を読んだ。最新刊12巻(2024年3月時点)まで読んだ。そしてタイトルの通りである。 素晴らしい作品に出会って、頭を抱えた経験はあるだろうか。私は何度かある。最近では映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を観てそうなった。あの映画は、人の心をどろりとかき乱しては、行き場のない思いを植え付けてくるとんでもねぇ作品だった。 一方、『葬送のフリーレン』12巻は大谷翔平の163.2キロなみの剛速球で、僕の心のやわらかいところにダイレクトアタックしてきた。

【雑記】葬送のフリーレン:第118話感想 / 追記アリ

うううううううううううう。 うううううううううううう。 自分は葬送のフリーレンを単行本で追ってる派の人間なので、5ヵ月くらい前のストーリーをようやく見ることができたわけなのですが、その、この話は…ヤバい…。 やられてしまいました。 これはだめだ。 書いて発散するしかない。 ----------------------------- 以降ネタバレ含みます ----------------------------- あの!幻影の結婚式って時点で「やってんなぁ!!」ってクソ

『葬送のフリーレン』は果たして「玄人向け」なのか?【#マンガの話がしたい】

めちゃくちゃ売れているんだから「玄人受け」なんていうことはない、――という結論でもいいのですが、「むずかしい」とか「わからない」というような声が聞こえてきたのも事実ですよね。 で、個人的にも「わかりづらい部分はあるな」と思っているし、今日はもう仕事したくないので勢いにまかせて、そのへんのことを書いておこうかと思います。超いまさらですけども。 わかりやすくないと言われている理由は主に4つだと思うんですよ。順にしゃべってきますね。 ①設定がわかりづらいこれは結構いわれてまし

変わり続けて世界は動いていくんだ。良くも悪くもな。|漫画『葬送のフリーレン』第13巻

これまでの感想はこちら。 ヒンメルとフリーレンは、奇跡のグラオザームの幻影の中にいた。 結婚式で向き合う2人。 僕は何をすればいい? と問うヒンメルに、フリーレンは、強力な精神魔法を扱う何者かとの戦闘中だったんだろう、と言いながらも そして、“ここ”を現実と思っている以上、自分にはどうすることも出来ない、とも言った。 でも。 フリーレンは、ヒンメルの手を取り、彼の腰の当たりに導いた。 ――そこは、剣の柄があるところ。 2人の重なる手は、見えない“それ”を掴んだ。

【感想】フリーレンと私達の旅の目的

去年夫が葬送のフリーレンを大人買いしてきまして、アニメも録画していて、お膳立てはしてあったのに私自身はフリーレンにハマるのが少し遅くなりました。 子供のクラブのことでいろいろと気を揉んでいて、メンタル的に余裕が無かったせいなのですが…。 年明けてから少しずつ余裕が出てきて、ここ最近やっと漫画を最新刊まで読み終わりました。 みんながこぞって話題にするのもよくわかります。これは面白いだけではなく、語りたくなる面白さです。ジャンルとしてはバトル系冒険ファンタジーでしょうが、キャラが

葬送のフリーレン 24話 自分と戦う

こんにちは。 フリーレンは24話になりました 一級魔術師の試験で、 新たな戦いが始まりました アニメだと動きがわかるので 戦いの雰囲気をリアルに感じることができますね ここまでフリーレンたちは 順調に最後の扉の前までやってきます ダンジョンをくまなくみてきて 危ない目に遭うまでもなく きてるということですね とはいえ 攻略し尽くしたと思うところでも フリーレンは まだみてないところがある!と ワクワクした声で 「お宝だよ」 っていうのだけど フリーレンらしくて

寿命差がもたらす切なさに心が震える物語『葬送のフリーレン』『私の神様』

(※この記事は、2020年8月に書いたものの再掲です) はじめに 2019年版の「世界保健統計」によれば、現在の世界全体での平均寿命は72歳だそうです。世界屈指の長寿大国である日本では男性が81.7歳、女性が87.45歳。年々その数字は伸びていっています。しかしながら、言い換えれば大半の人は100年足らずの間にその命を終えることになります。 限りある命のその終わりに、人は何を視て何を想うのか。それは人間の永遠のテーマのひとつでしょう。 命という題材に触れる物語において

だれかの日記を読んでいるような感覚/『葬送のフリーレン』感想

普段アニメを見ない方と話していても、『葬送のフリーレン』はちょくちょく話題に出ます。 まだ見たことない方には是非見てほしいので、フリーレンのどんなところが面白いのか伝えたく、この記事を書きました。 ネタバレはないのでご安心ください。 一見地味な作品ですが、アニメ化されてぐんと人気が出たなあと感じています。 私は漫画で読んだときにはハマらなかったのですが、アニメをあらためて見て「あ、こんなにおもしろかったのか」と気づいた遅めのタイプです。 あらすじは、勇者ヒンメルが魔王を

【葬送のフリーレン】考察:葬送のフリーレンの緩急

こんにちはモラトリアム山田です。 前回は葬送のフリーレンのリアリティーに関して考えていきましたが ↓前回の記事 今回はリアリティーがない部分も大事なのではないかというところでアニメ最新話までの考察、感想をしていきます。 ※ネタばれ含みます 完全ファンタジー部分 葬送のフリーレンの良さはリアリティーだけでなく、リアリティーのない部分との緩急があると思います。 ミミック フリーレンはよくミミックに画像のような状態で嚙まれます。 リアリティーの面で考えるとダンジョンの中に

感想-葬送のフリーレン- ~エイル日記~

こんにちは。エイルです。 今日は先日購入した「葬送のフリーレン」の感想を書こうと思います。可能な限りネタバレを排除したつもりですが、思いがけずという部分もあるかもしれませんので、その点はご容赦ください。引き返す人もいるかもしれませんのでひとまず大量の改行を挟んでおきます。 それでは本題にうつりましょう。 物語の主人公は魔法使いのエルフであるフリーレン。勇者一行として魔王を討伐した後の話となります。今まで勇者一行として冒険する物語は多々存在していましたが、その後日譚となる

「葬送のフリーレン」は終活に関心が無い人にこそ読んで欲しい漫画

終活に関心の薄い人はたくさんいると思います。 私も最近まで終活にはあまり興味がありませんでした。 「葬送のフリーレン」も、人から勧められて漫画で読んだことはあったのですが、正直「良い話だけどバトルシーンが少ないやや地味な王道ファンタジー漫画」という感想でした。 しかし去年、脳出血で死ぬ目にあったことがきっかけで終活に関心を持つようになり、その後、改めてアニメで見た時は最初とはまったく違う感想を抱きました。 これは勇者達の素敵な終活ストーリー フリーレンは終活に関心の無か