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【広告主の視点】「Facebookが過去最高益」を考察

こんにちは、kenjiです。今回は本日のニュースで見た「Facebookが過去最高益」について、広告主の立場で考察します。

●Facebookはオワコン!?

この記事は米国を中心としていますが、国内のFacebookはどうでしょうか?具体的な数値は不明ですが、世間の印象では「Facebookはすでにオワコン」というイメージがあると思います。これはSNSとしての評価だと思います。


確かに、僕自身ユーザーとしてFacebookを利用することが減りましたし、SNSの特性上、利用者が少し減り始めると加速度的に減少トレンドを描きます。当然、「あの子がいるからやってる」という関係性で成り立つメディアなので、「あの子」がやめると連鎖的に私もやめる、となります。


また、代替SNSの台頭も挙げられますね。InstagramやTikTok、最近は米国でパーラーやクラブハウスなども出始めています。


業界人的な見方だと、各種SNSはそれぞれ性格が違う、と言います。Facebookは実名投稿、Instagramはビジュアル重視、TikTokは動画、クラブハウスは音声、など。確かにプロダクト目線ではそうですが、それはあくまで作り手の視点。


ユーザーが使い方をアレコレ試して作り手が思わなかったポジションを確立することもあります。つまり、ローンチ後にユーザーエクスペリエンスを追いかける形でアップデートしていくイメージです。


また、意識して特徴に応じた使い分けをしているユーザーは少ないと思います。結局は限られた時間の奪い合いですね。


さて、話を戻して、ということで、今から「Facebookを始めよう」という人は、何か明確な目的がない限りは少ないだろう、という印象です。


逆に言えば、今Facebookを使っている人は、MAUなどで見ると高い人、つまり媒体的には濃いユーザーなのでは?と考えられます。


●結論、広告媒体としての評価上昇中

ということから、ユーザーの頻度が高いため、まだまだ広告効果が高い媒体と見ることができますし、実際僕も実感しています。では具体的なことを下記に挙げます。


◎配信ボリュームがある

Facebookなどの運用型広告においては、請求は実数精算となります。よって、上限予算を決めて配信開始し、目標指標に沿って運用した結果、上限予算に届かない場合もあります。


実数精算だからいいでしょ?損はしてないよね?


と言われればそうですが、広告予算をつけた以上、その予算分はしっかり配信したい、という広告主側の思いがあります。また、代理店としても見込みの取り分が減るためできるだけ上限予算まで配信したいと思います。


その点、Facebookはほぼほぼ毎回上限予算の近似値まで消化します。新築分譲マンションではエリアセグメントが必須ですが、それでも消化してくれるので、広告主としてはありがたいです。


オワコンと言われはしても、やはりまだまだ国内SNSでは最大規模であることを実感します。


◎数値が崩れない。むしろ良い

では、上限予算を消化するために目標指標を緩くして運用してるんじゃないの?という指摘も当然あります。このあたりは運用会社の腕の見せ所ですが、僕の場合は数値が崩れません。スマートフォンがメインである以上、例えばCPCでは、PCの他のDSPなどよりは良い数値ですし、同じスマートフォンのニュース系メディアやポータル系メディアよりも良いことが多いです。


さらにコンバージョン数も取れます。新築分譲マンションでは資料請求がコンバージョンになりますが、アシスト含めて、しっかり取れている実感です。


このあたりの考察は下記記事で触れてますので合わせてご覧ください。SNSは意外と広告との相性が良いと思っています。

◎Instagramと連携

これも強みですね。同じグループのため、広告フォーマットの共通や運用管理の手間も含めて、良い方によせれます。よってトータルで見た効果が上がります。


◎使い勝手が良いメディア

つまり、広告主としては、ボリュームもあり、効果も良く、他の性格のSNSと同時運用できる、などかなり使い勝手が良く、最近ではWEB広告の第一選択肢になることも多く、出稿額も増えています。


そのため、この最高益のニュースには広告主としての納得感があります。移り変わりの激しいSNSにおいて、長く運用されていて、もしかしたらインフラのフェーズに入ったかもしれませんね。となれば、広告媒体としての評価はこれからしばらくは上がっていきそうです。



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