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はす?しゃ?

先日、ラジオを聴いていたら、「斜に構える」というフレーズが不意に耳に留まりました。

私はこの言葉の読み方を「しゃに構える」だと思っていたのですが、ラジオの中では「はすに構える」と読まれていて、気になったので調べてみると…

1 剣道で、刀を斜めに構える。
 身構える。改まった態度をする。
 物事に正対しないで、皮肉やからかいなどの態度で臨む。「世間に対して―・える」

goo辞書より

という意味だそうです。剣道から来ている言葉だったなんて、びっくりでした。(ちなみに読み方はどちらでも大丈夫でした。)

現在一般的に用いられているのは、3番の意味だろうと思うのですが、なんとなくネガティブな意味で用いられているように思います。

みんなは最近の流行の音楽を聴いているのに、それを「量産型」と馬鹿にして尾崎豊の Forget-me-not に心打たれる自分に酔ってみたり。

レモンサワーやハイボールで酔っ払って騒いでいる同年代の大学生のサークルを横目に慣れない芋焼酎の水割りを独りで飲んでみたり。

地元の友達の多くは地元で進学したり働いたりしているのに「あいつらは嫌いだ」と東京に飛び出してみたり。

かといって東京に進学すると「地元で就職しようかな」とか考えてみたり。

何よりもこんなくだらない自分語りを世界中に公開してみたり。

これらは全て受け取り方によっては「斜に構えている」と言われるのかもしれません。

でも、これらは全て「拘り」だと思うんです。そしてそんな「拘り」こそが、個性と言われるものなのではないでしょうか。斜に構えている人は、ただその拘りが周りの人より多かったり強かったりするだけで。

そんなふうに考えると、世界中のいろいろな人々の拘りを見せつけ合って、主張し合って、会ったことのない人の拘りを覗き見することができて。そんな場所って、素敵だなーって思うんです。作ってみたいな、そんな場所。オンラインじゃなく、できれば対面で。


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