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エッセイ

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還暦デビューの小説家が、漫画家の娘たちとサイコパスの夫との日々を書き綴ります。 毎週金曜更新。
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#強迫性障害

強迫性障害

強迫性障害

 五月に出した新刊『僕は人を殺したかもしれないが、それでも君のために描く』のテーマの一つは「強迫性障害」だ。主人公圭司は強迫性障害を抱えている漫画家。私はこの小説を通して、強迫性障害というものがどういうものなのか、少しでも多くの人に知ってもらいたかった。

 「強迫性障害」と聞いて、「ああ、そうなんだ」と、何の引っ掛かりも持たない人は、自身が同じ障害を持っているか、身近にいるかのどちらかだろう。

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僕は人を殺したかもしれないが、それでも君のために描く

僕は人を殺したかもしれないが、それでも君のために描く

今日、ダ・ヴィンチニュースにこの作品の記事を掲載していただいた。

 https://ddnavi.com/interview/663947/a/

 これは今年五月に、多くの書店が休業している中で出版された私の新刊だ。この作品の主人公島津圭司はまだ連載を持ったことのない駆け出しの漫画家。娘二人が漫画家(キリエ)なので、いつか漫画家の視点で描いた作品を書いてみたいとずっとチャンスをうかがっていた。

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