京都伝統中医学研究所

2人の国際中医師が「頑張る女性を応援する」というコンセプトのもと2009年に京都市右京…

京都伝統中医学研究所

2人の国際中医師が「頑張る女性を応援する」というコンセプトのもと2009年に京都市右京区で事業スタート。 中医推拿のリラクゼーションサロンや「暮らしに活かす中医学」講座、中医推拿セラピスト養成講座、また中医学オリジナルの薬膳茶や薬膳食材のネット通販を行っています。

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  • 京都伝統中医学研究所の二十四節気の養生法

    京都伝統中医学研究所の国際中医師がオススメする【二十四節気の養生法】とおすすめ薬膳茶や薬膳食材です。節気ごとに追加掲載いたします。

最近の記事

二十四節気の養生法【2024 立夏】

 Welcom Smmer、夏が来た!。5月5日から5月19日までが「立夏」になります。今日から8/7の立秋の前日までが夏三か月。自然界を覆う主気は「長」、季節の気は「暑」です。 暦便覧には「夏の立つがゆへ也」と書かれ、野山が新緑に彩られ夏の気配が感じられるようになります。  また去年のような猛暑日が続くかと思うとウンザリですね。しっかり夏の養生が大切になりますが、日本ではその前に「梅雨」があり北からの冷たい空気と南からの暖かい空気がぶつかるところに梅雨前線ができて、毎日曇り

    • 二十四節気の養生法【2024 穀雨】

       太陽の黄経が15度になり斗が癸を指すと穀雨です。今年は4/19~5/5までが穀雨になります。春の最後の節気で「温かく降る春の雨が田畑を潤し穀物を生長させる」という意味があり、暦便覧には「春雨降りて百穀を生化すれば也」とあります。二十四節気の中の六番目の節気で春季の最後の節気です。 今月の癒しの庭園 仁和寺「御室桜」 京都ではすでに桜端の候となり葉桜のところも多くなりましたが、今年は昨年と比べるとずいぶん遅い開花でした。東北や北海道では今ごろは見頃を迎えている頃でしょうか

      • 二十四節気の養生法【2024 清明】

         今日から二十四節気「清明(せいめい)」です。清浄明潔の略で「空気は澄んで、陽光は明るく万物を照らし、全てがはっきりと鮮やかに見える」頃という意味で、 暦便覧には「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也」とあります。清明節は中国ではとても大切な日で昔から祝日とされてきました。日本では、春分の日(お彼岸)にお墓参りに行きますが、中国や台湾、沖縄などでは「清明」の日にお墓にお参りして先祖を敬います。  清明の頃にシトシトと静かに降る雨を「杏花雨」と言います。これから温か

        • 二十四節気の養生法【2024 春分】

           二十四節気「春分(しゅんぶん)」ですね。お彼岸の中日で「暑さ寒さも彼岸まで」と言われ、ようやく寒暖差もおさまり麗らかな陽気の日が多くなります。桜の開花はどうでしょうね?昨年は観測史上最速というところも多かったようで、京都も春分の日にはすでに桜の開花宣言が出されていましたが今年は少し遅いようですね。  暦便覧には「天の中を行て昼夜等分の時也」 とあり、また「春分者、陰陽相半也。故晝夜均而寒暑平」(春分なるもの、陰陽半々なり。ゆえに昼夜均しくして寒暖平なり)と言われます。 春

        二十四節気の養生法【2024 立夏】

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        • 京都伝統中医学研究所の二十四節気の養生法
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        記事

          二十四節気の養生法【2024 啓蟄】

           弥生三月、いよいよ草木萌動く季節になってまいりましたね。 一昨日は上巳の節句で雛人形を飾ったり雛あられや菱餅をいただいて子どもたちの穢れを祓い健やかな成長をお祝いされたでしょうかね。  今日は春の3番目の節気「啓蟄(けいちつ)」です。「蟄虫啓戸」厳しい冬の間、大切な正気を漏らさないよう土の中で冬ごもりをしていた虫たちも地上に出て来る季節ですね。  また立春が過ぎると大気が不安定で雷が鳴ることがあり、この雷を「虫出しの雷」と言うそうで、雷に驚いて虫たちが這い出てくるので中国で

          二十四節気の養生法【2024 啓蟄】

          二十四節気の養生法【2024 雨水】

           空から降ってくるものが水に変わるころが「雨水」です。  暦便覧には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也」とあります。  京都は雨模様ですが、今日は気温も18℃ぐらいになり4月後半の暖かさになるそうです。しかし今週後半はまた寒さが戻るとか!? まだまだ太陽の南中高度が低いので「春」とは言え一気には暖かくなりませんね。北からの寒気が降りて来て真冬に戻ったり、南から暖気が入って来てポカポカ陽気になったりを繰り返し、少しずつお陽様の南中高度も高くなり陽射しも強くなって春の気が

          二十四節気の養生法【2024 雨水】

          二十四節気の養生法【2024 立春】

           2/4~2/18までが「立春」です。いよいよ春の訪れですね。 暦便覧には「春の気たつを以て也 」とあります。 二十四節気では、「立春」は一年の始まりと考えます。「立」は始まりという意味で、閉蔵といって万物が閉ざされていた冬から、万物が生まれる春の始まりを示しています。始まったとこなのですぐに万物が生まれるわけではありませんが、まだ凍った土の下では小さな芽が今か今かと生温かい春風が吹くのを待っています。少しづつ昼間が長くなり、太陽も暖かくなり、気温や日照、降雨量が増えることを

          二十四節気の養生法【2024 立春】

          二十四節気の養生法【2024大寒】

           いよいよ、冬最後の節気1/20~2/3(立春の前日)までの約2週間が大寒です。まだまだ寒い日が続きますがもう少し冬の味覚などを楽しみながら春の訪れを待ちましょう。暦便覧には「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也 」とあります。「陰極まれば陽に転ず」一番寒いときですが、ここを過ぎれば春がやってきますね。 今月の癒しの庭園 「高台寺庭園」 今回の癒しの庭園は、再び辰年に因んで「高台寺臥竜池庭園」をご案内します。  京都に来られたことがある方は訪れた方も多いと思いますが、こち

          二十四節気の養生法【2024大寒】

          二十四節気の養生法【2024 小寒】

          あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。  元日早々に能登半島を震源地とする広範囲な大地震に見舞われました。 お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い穏やかな日常生活が戻ってくることを願っています。 最も寒い時期での被災で本当に大変だと思いますが、暖を取るのも厳しいでしょうが何とか工夫してカラダの外からも内からも温を補い冷やさないようにしてお過ごしください。  さて、1/6

          二十四節気の養生法【2024 小寒】

          二十四節気の養生法【2023 冬至】

           陰が極まり、一陽来復 12/22から1/5までの2週間が「冬至」です。暦便覧には「日南の限りを行て、日の短きの至りなれば也 」とあります。太陽が南回帰線上にあり、一年で一番日が短い日ですね。  この日は洋の東西を問わず、本当に太古の頃から「太陽が復活する日」としてとても大切な日とされてきました。イギリス南部にある巨石遺跡の「ストーンヘンジ」は石器時代に太陽崇拝の祭祀場だという説があり、夏至の日の出と冬至の日の入りを見通せるように設計されているそうです。  イランでは「Ya

          二十四節気の養生法【2023 冬至】

          二十四節気の養生法【2023 大雪】

           さぁいよいよ今年も残り一ヶ月足らずとなりました。本当に一年あっという間だったように思いますね。本当に「歳月人を待たず」を実感しますね。 一日一日を大切に過ごさないと、あっという間に髪は真っ白、足腰はヨボヨボになってしまいますね。 12月7日~12月21日(冬至の前日)までの2週間が「大雪」です。暦便覧には「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」とあります。 毎年、この時期に最初の寒波がシベリアから降りてきて日本列島を包み込みますが、雪国では大雪になりますね。たいしたことがない

          二十四節気の養生法【2023 大雪】

          二十四節気の養生法【2023 小雪】

           福岡では11/5に最高気温が29.3℃になり114年ぶりに11月の最高気温を更新したかと思えば、2週間後の11/18には最高気温が11.8℃で10年ぶりに11月に初雪が降ったそうです。 京都でも11月に入っても夏日(最高気温25℃以上)が続いてタンクトップ姿でアイスクリームを食べながら歩いていた観光客の姿もたくさん見られましたが、一転して13日は最高気温が11.1℃と一気に真冬かと思うくらいに寒くなりました。それまで暖かかっただけに余計に寒く感じますね。激しい寒暖差に自律神

          二十四節気の養生法【2023 小雪】

          二十四節気の養生法【2023 立冬】

           11月8日~11月21日(小寒の前日)までの2週間が「立冬」です。 暦便覧には「冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也」とあります。いよいよ冬の気が立ち厳しい冬のはじまりますね。旧暦ではまだ9/25ということで本格的な冬の寒さはもう少し先です。日中はまだまだ20℃以上のところも多く、直射日光の下にいると暑いぐらいです。これから錦繍の秋が深まり山が紅葉に色づく頃なのですが、今年はどうなんでしょうね?  冬になると、植物は葉を落としてエネルギーを春まで幹に蓄え、動物たちもムダなエネ

          二十四節気の養生法【2023 立冬】

          二十四節気の養生法【2023 霜降】

           10月24日~11月7日(立冬の前日)までの2週間が「霜降」です。 暦便覧には「つゆが陰気に結ばれて、霜となりて降るゆへ也」とあり、北国では、霜が降りて朝には草木が白く化粧をする頃。 野に咲く花が減り、代わって山を紅葉が飾りはじめます。   秋が深まりいよいよ錦繍の秋というのに、暦ではもう秋の最後の節になります。 前の公園もすっかり秋の気配が漂いはじめて来ました。モミジやイチョウはまだまだ青いですが、ハナミズキやカツラは綺麗に色づき葉を落しはじめています。  10/21か

          二十四節気の養生法【2023 霜降】

          二十四節気の養生法【2023 寒露】

           10月8日~10月23日(霜降の前日)までの2週間が「寒露」です。 暦便覧には「陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也」とあり、中国の古い書物に、「九月節、露気寒冷、将凝結也」と書かれており、寒露の節気になると気温はどんどん下がり冷気となり、冷たい露の結ぶ頃で、菊の花が咲き始め、木々の葉は紅葉しはじめます。残暑厳しい「温燥」から、すこしずつ「涼燥」に変わり、冷たく乾いた空気になっていきます。自然界の陰陽の気は、冬至に向けて陽気が次第に減少して、陰気が旺盛になっていくので

          二十四節気の養生法【2023 寒露】

          二十四節気の養生法【2023 秋分】

           9月23日から今年は10月7日(寒露の前日)までの2週間が「秋分」です。 暦便覧には「陰陽の中分となれば也」とあります。古来中国では、「龍は春分に天に昇り、秋分に淵に潜む」と言われ、天空で霖旱を司る龍も稔りの秋で仕事を終え、淵に潜んで来年の春を待ちます。  厳しい残暑をもたらした不安定だった大気もこの頃にようやく落ち着きだし、「雷乃収声」になりますね。次候は「蟄虫坏戸」もう寒さを恐れて虫たちも土の中に姿を隠す頃ですが、この残暑でどうでしょうか。  今年は、9/29が「中秋の

          二十四節気の養生法【2023 秋分】