ヨウド

ひっそりと

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最近の記事

『すずめの戸締まり』というタイトルは

ネタバレです。 すずめは「死ぬのが怖くないのか?」と聞かれて「怖くない」と即答できる人物だ。 さらに草太とは劇中で四日ほどしか行動を共にしていないのにも関わらず、彼のために自分の持てるすべて、借りられる力すべてを使って、草太を助けるために蛮勇とも見える行動をしていく。 すずめの生死観は「生きるか死ぬかは運」だった。これは特に死に強く裏付けられた生死観だ。 東日本大震災で母と家をいっぺんに失ってしまったすずめは、この思想に辿り着いた。 死にたいとか生きたいとか考える前に死ん

    • 『理解のある彼くん』を持つ全人類へ

      ひとつお願いがある。 結婚前に、『理解のある彼くん』を連れてかかりつけの病院(精神科医)のところに行こう。 適応障害、不安障害、鬱、発達障害……何を患っているにしろ、病院にかかっている場合、そのことを彼氏に伝えている人は多いと思う。通院していることを理解していて付き合ってくれている彼が『理解のある彼くん』と呼称されるはずなので。 実はこの時点で『理解のある彼くん』はかなり稀有な存在なのだが、今回はそこを掘り下げはしない。 一方で、そんな彼と一緒に主治医の診察を受けたこと

      • 仮面ライダーオーズ復活のコアメダルに捧ぐ

        火野映司という人間について 以下、『仮面ライダーオーズ復活のコアメダル』の結末に触れたネタバレです。 否定派の感想でも肯定派の感想でもないです。 強い言葉やチクチク言葉は使っていないです。ただ、書き手の「哀しい」という気持ちが綴られているので、引きずられてしまいそうな方はご注意ください。 仮面ライダーオーズ復活のコアメダルを鑑賞しました。 映画の内容や結末について、様々な思いを持つ人はいると思いますが、これだけは全員の心に共通してあると思います。 火野映司という一人の

        • 懲りずにまたマッチングアプリ(ペアーズ)をやっていたら、写真詐欺の男にあたった話

          前回の記事同様、これも2019年に別サイトに投稿していた記事です。 いわゆる、マッチングアプリ失敗談です。 いまだにこの時にランチに行った店の前を通るとネガティブな気持ちになります。 今回使ったアプリ→Pairs(前回はOmiai) なぜこれを書いているのか  タイトル通りの案件があったからなのだが、実際思っていた以上に情緒を乱した。  写真詐欺だった男がどうこうというよりも(彼が私の数少ないマッチングアプリ経験至上もっとも変ではあったが)、彼に会ったことで私と

        『すずめの戸締まり』というタイトルは

        • 『理解のある彼くん』を持つ全人類へ

        • 仮面ライダーオーズ復活のコアメダルに捧ぐ

        • 懲りずにまたマッチングアプリ(ペアーズ)をやっていたら、写真詐欺の男にあたった話

          コロナ禍以前のマッチングアプリ(忘備録)

          以下は、初めてOmiaiを利用していた時に書いた日記です(別のサイトでも公開しています)。 当時荒んでいたので文章が荒くてウエメセですが、懐かしいなと思ったので引っ張ってきました。現在はちょうどこの記事を書いた1年後にOmiaiで出会った人と付き合っています。 マッチングアプリのOmiaiを2019年4月5日からやり始め、6月16日に退会しました。 マッチングアプリの体験記ってあまり見なかったので(私自身、始める前に警戒心からめちゃくちゃ探しました)興味ある人もいるかな、

          コロナ禍以前のマッチングアプリ(忘備録)

          私は虐待サバイバーだったらしい

          訳あって四年ほど前から精神科、及びカウンセリングにかかっている。二年前にとある事情で担当のカウンセラーが変わり、今の担当も三月いっぱいで辞めるそうだ。 カウンセラーが辞めるにあたって、病院から私へではなく両親へ連絡が入った。私が電話に出られなかったからだ。そして、電話に出た父から私へ連絡が入った。そこで伝言ゲーム的に話がこじれ、父が爆発し、カウンセラーに私の父が虐待気質であることがバレた。 カウンセラーは「ごめんね。早く気づけばよかった」とひどく後悔していた。彼の退職までに

          私は虐待サバイバーだったらしい

          自分は正しいと主張する権利のある人間

          『駐車場の誘導員に「身障者用駐車場」と大きな声で言われた』 というクレームが入ってきたのは、ある日の夕方だ。 その電話を取った後輩は、小さな声だがはっきりと「ご気分を害してしまい申し訳ありません」と繰り返していた。 弊社の駐車場は出入り口に最も近い場所に「身障者用駐車場」を設置しており、その名称を『思いやり駐車場』としている。 障害者の怒りの沸点は理解しがたい。 誤解しないで欲しい。人間の怒りの沸点は理解しがたいという意味だ。 そんな人間の「怒り」の中でも、今回のケースはわ

          自分は正しいと主張する権利のある人間

          『身内の人間の死』をSNSに掲載するタイプの人間が怖い

          タイトル以上でも以下でもない。 そういう人間がめちゃくちゃ怖い。不理解の領域に生きている。 『母が闘病の末に虹の橋を渡りました(以下長文)』 『父が亡くなりました。社長としても一家の大黒柱としても尊敬できて(以下長文)』 みたいなやつ。虹の橋を渡るってウサギが死んだ時の表現じゃなかったっけ。 こういうことをSNS(ソーシャルネットワークサービス)で表明できちゃう人間、よく言えば他人と自分を切り離せているんだろうけど、悪く言ってしまうと他人を自分の人生の脇役・エッセンス扱いし

          『身内の人間の死』をSNSに掲載するタイプの人間が怖い

          田舎に住む人間がマッチングアプリを使うということについて

          https://note.com/kyoutoasu/n/nf0f0fa454e46 前回の記事の通り、マッチングアプリで人生初の恋人を作ることができたのだが、その過程で「危険だな」と思ったことについて書いていく。 そしてその理由のどれもが「田舎だから」起こりうる危険性なのだ。 「出会いが少ない地方こそマッチングアプリを活用しよう!」とか言ってる場合ではない。 0.利用人口が少ない そもそも人口が少ないので、近く(それでも半径60km圏内)(公共交通機関なし)に住む人間が

          田舎に住む人間がマッチングアプリを使うということについて

          コロナ禍においてマッチングアプリをどう使うか

          3カ月くらい前にマッチングアプリで恋人ができた。人生で初めての恋人だ。 それまでの生活において、びっくりするほど恋人が自然発生しなかったので「これは作ろうと思わないと作れないやつだな?」と察して動き始めたのが2019年3月。 それから試行錯誤を繰り返し(中略)、2020年6月という自粛期間まっただなか、中断していたアプリを再開し、7月に恋人ができた。 後々、出会った頃の話を恋人としていて、たまたま運がよかった(縁があった)ので付き合えたんだなと思ったが、当時の自分は自分として

          コロナ禍においてマッチングアプリをどう使うか

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