田舎に住む人間がマッチングアプリを使うということについて

https://note.com/kyoutoasu/n/nf0f0fa454e46


前回の記事の通り、マッチングアプリで人生初の恋人を作ることができたのだが、その過程で「危険だな」と思ったことについて書いていく。
そしてその理由のどれもが「田舎だから」起こりうる危険性なのだ。
「出会いが少ない地方こそマッチングアプリを活用しよう！」とか言ってる場合ではない。

0.利用人口が少ない
そもそも人口が少ないので、近く(それでも半径60km圏内)(公共交通機関なし)に住む人間があまりいない。そうすると何が起きるか。
同じ職場の人間がピックアップされたりする。
私の場合はマッチングまでして、しばらく会話を続けるまで気づかなかった。Facebook連携で、Facebookで友達になっている人間は互いに表示されないようになっているのだが、Facebookで友達にもなっていない人間の場合……その網をくぐり抜けてくることがある。

１.デートする場所がない

田舎、デートする場所がない。メッセージのやり取りで「会いましょう」となっても「初対面の男女2人が気兼ねなく過ごせる場所」がない。
ちなみに私が住んでいるのは「公共交通機関皆無」「二世帯が標準」「社会人はみんな車通勤」「イオンがない」「スタバやドトールのようなチェーンのカフェがない」的な場所で、四方をぐるりと山が囲んでいる。
それでもなんとか知恵を絞り、飲食店およびカフェを探す。良いお店がないわけではない。ただ、知人、友人、親戚、職場の人間にうっかり遭遇、目撃される可能性は約90パーセント。翌日「あの店に(男の人と)いたね！」と言われる可能性は10パーセントだ。田舎の人間は水面下でネットワークを広げている。

２.デートする場所がない

さあご飯も済みました。次はどうしますか？映画館に行きますか？ウィンドウショッピングをしますか？
田舎にはねえ……ないの……映画館もウィンドウも……ローカルな極小デパートの300円均一の店でアクセサリーを買い、謎のセレクトショップでノーブランドの服を買うの……あとはしまむらとか戸建てのユニクロとか行く……？妙齢の初対面男女が……？
ちょっと遠出すれば？と思いきや、遠出しても無いです。ウィンドウショッピングできる場所は、特急電車で片道1時間2000円とかの場所にある。1人だったり友達とだったらそういうのもありだけど、妙齢の初対面の男女がランチ後に行く場所としてはハードルが高い。
では最初から都会集合で会えば？とも思うが、妙齢の初対面の男女が、車で片道20分かけて最寄駅まで行き、1時間に１本の特急電車に乗り、都会でランチを食べてウィンドウショッピング……それはもう小旅行だ。嫌いではない、という程度の知らない人間との小旅行。意味不明だ。意味不明だが、私はやったことがある。結果は惨敗だった。

３．デートする場所がない

そういうわけで、食事後はだいたい「ドライブしませんか？」ということになる。
マッチングアプリで出会った知らない男の運転する車に乗るわけで、ここで同意をするということは命があぶないを意味する。
あらゆるマッチングアプリ指南書にも「はじめてのデートでドライブデートはやめておきましょう！」と書いてある。が、この辺の(田舎の)男達はこぞってドライブを提案してくる。仕方ないのだ。ドライブするしかないのだから。これでまだ、男側がドライブ好きなら良いのだが。
被害妄想だと言われてもいい。そんなことを言われるなんて心外だ！傷ついた！と思われても仕方ない。
だが、「死」を感じながら車に乗り込んでいるということは事実だ。あと「このまま知らない山奥に連れてかれて殺されても文句言えないな……」とも思っている。なぜなら同意したのは自分だから。などとぐるぐる考えて、頼れるのはスマホのGPS機能だけという状況でドライブへ。
会話が弾めばそれだけでほっとするし、弾まないとわりと地獄だ。
ちなみに私が恋人とドライブデートで行った場所は例えばこんな感じ。

滝、

紫陽花、

蓮

ああ大自然……(めちゃくちゃ楽しかったです)

女の運転する車に男が乗り込む場合も、それはそれで宗教施設とかに拉致監禁される可能性があるので注意が必要だ(どう注意しろって言うねん)。

そんなわけで、田舎でマッチングアプリを駆使して出会った後には、それなりのリスクが存在するという話でした。

余談だが、まず食事をする場所に集合するまでに、車で1時間くらいかかったりしている。