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コロナ禍においてマッチングアプリをどう使うか

3カ月くらい前にマッチングアプリで恋人ができた。人生で初めての恋人だ。
それまでの生活において、びっくりするほど恋人が自然発生しなかったので「これは作ろうと思わないと作れないやつだな?」と察して動き始めたのが2019年3月。
それから試行錯誤を繰り返し(中略)、2020年6月という自粛期間まっただなか、中断していたアプリを再開し、7月に恋人ができた。
後々、出会った頃の話を恋人としていて、たまたま運がよかった(縁があった)ので付き合えたんだなと思ったが、当時の自分は自分として、恋人と出会えるようにアプリ内で色々と模索していたので、その方法なんかについて記録していこうと思う。

1.各種アプリ同時並行

アプリと言っても色々あると思う。有名どころだとpairs、タップル、Tinder、with、ゼクシィ縁結び、Omiaiあたりだろうか。自分がこれまでに利用したことがあるのは、pairsと withとOmiai。なんとなく、自分と利用者との年齢層が合いそうで、かつユーザーが多そうなアプリだから選んだ。
この「ユーザーが多そう」については別記事『田舎に住む人間がマッチングアプリを使うということについて』で話そうと思う。私はめちゃくちゃ田舎に住んでいるのだ。イオンすらない日本唯一の県に……。
表題に戻るが、マッチングアプリを複数並行してやるのは珍しいことではないし、けっこういいと思う。というのも、具体的には書かないが、それぞれのアプリ仕様のメリット、デメリットが見えてくるし、それに登録しているユーザーの雰囲気も見えてくるような気がする。テニサーの人はチャラい、漫研の人はオタクっぽい、というような偏見を自分の中で生み出しただけのような気もするが、危険な物や人物へのアンテナは感度が高い方が良い。
あと、大体どのアプリも一度退会すると1カ月は再入会できない仕様になっているので「短期間で恋人を見つけたい」「モチベーションを保ちたい」という人は、掛け持ちアプリの開始期間を半月ほどずらすのがおすすめらしい。
一方で、私が恋人を見つけた際は、pairsとOmiaiをまったく同時に始めた。理由としては「結局アプリは始めて1カ月が勝負なので、同時に色々やってみたい」「同時に2種類のアプリを使うが、それぞれで使い方を変えてみたい」「両方のアプリに同時登録している人は真剣そう」というところだろうか。最後の理由が成り立つのは、居住区や年齢層で検索をすると相当人数が絞られる田舎の人間ならではの手法だが。
4カ月ほど前のことであり、当時それなりにメンタルがヘラっていたせいもあって、2種同時並行の理由を上手く思い出せないが、上記の3点と若干のヤケクソ精神があったことは確かだ。

2.アプリ内の写真は?プロフィール文は?

当然だが写真とプロフィールのあり方で、かなりその人の人となりが分かってしまうということが2019年初頭からの試行錯誤の過程で分かったので、今回はプロフィール写真と文章に力を注いだ。プロフィール写真撮影のために妹と白詰草の咲き乱れる公園に行ったくらいだ。目当ての白詰草については、私達が公園に着いた途端、業者のおじちゃん達に草刈り機で刈られていくというコントのような出来事があったわけだが……。
写真については、
1.顔がそれなりにはっきり写っている
2.身だしなみが整っている
3.できれば全身写っている
4.本人の雰囲気が伝わるもの
であればもう言うことは無いと思う。
私は妹に撮ってもらった「晴れた日に外にいる全身写真(オープンな雰囲気を醸す)」「バストアップの正面写真(やましいところがないアピール)」「友達とライブに行ったときに友達と撮っためちゃくちゃ笑顔の写真(貴重な自然な笑顔の写真)」を用意した。
もったいないので「物が写り込みまくりの洗面所で撮った写真」「下から煽った写真」「顔面だけのアップ」「内定式の集合写真のトリミング」はやめた方が良いと思う。その写真で好感を抱かせられる自信があるのであれば、それはそれでいいんですが……。
プロフィール文については、私はざっくりこんな感じだった。

・どういう人と仲良くなりたいか(こういう人はNG!とは書かない)
・メッセージ(会話)の中で役立ちそうな情報を散りばめておく
くらいで、特に目立った事は書いていない。
どのアプリでも同性の人気ユーザーのプロフィールが見られるのだが、どの人気ユーザーも美人!かわいい!若い!高収入!で、プロフィールは目立ったところが無い。
特に美人でも若くも高収入でもなく、文筆家でもないのに、プロフィールを凝ろうとしても失敗は必定……相手に悪印象を与えなければいいやと、いい意味で開き直ることに。
ちなみに、プロフィール写真や文章を友達に見てもらうのはけっこうありだと思う。
私は写真を妹に撮ってもらったし、プロフィール文は友達に読んでもらった。元々もっと詳しく趣味について書いてあってのだが「寄ってくる人を無駄に選別することになるよ」と言われてなるほど……となった。
でも同じ趣味の人と出会いたいし……と思ったが、結局趣味が合っても性格が合わないと一緒にいて楽しくない。
ちなみに自分はEXILE好きで、大泉洋好きで、ホテル好きで、食べることが好きなのだが、そのあたりは上記の通りプロフィールには書いていない。
結果的に恋人になった人は、ワイン好きで山梨に旅行に行ったり、料理目当てに知人のゲストハウスに行ったりする人で、EXILEのベストアルバムを貸してくれたり(持ってる。ごめんね)、NACSのDVDを面白い!と一緒に観てくれる人だった。もちろんこれらは恋人のプロフィールを読んだだけでは分からない一面だったし、後半は歩み寄ってくれている結果だろう。

3.検索条件

アプリ内では出会いたい異性を条件で検索できるし、設定した条件を満たす異性しか表示できないようにできる。
私があらかじめフィルターしたのは「年齢層」「結婚歴」「身長」「居住地」で、これが人によっては「年収」「喫煙者かどうか」「子供が欲しいか」「食事は割り勘か」になってくるのだろう。
私は「あまりジェネレーションギャップがなくて、未婚で、170cm以上で、同じ県内か近隣都市であればいい」という気持ちでフィルタリングしていた。

4.実際に運用してみて

プロフィールを埋めてフィルタリングを済ませたら、実際に使っていくことになる。
まずやったことは「マッチング成立」以外のすべての通知を切ったことだ。
これは私の性格の問題で、LINEの通知もすべて切っている。他人のタイミングで送られてきた言葉に、一喜一憂したくないからだ。
しかもマッチングアプリからのメッセージは、LINEと違い他人からのメッセージで、私にとって精神衛生上良くないことは経験上分かっていた。割り切って通知を切り、決まった時間にアプリを覗く、という使い方もある。
pairsとOmiaiの同時並行だったと述べたが、メイン使いをしていたのはpairsの方だ。どういう風にメイン使いしたかというと、なんということはなく、Omiaiは夜に一度開く程度の頻度に対し、pairsは朝起きた時、昼休み、退勤後にチェックをしていたという程度だ。
あと、気になったユーザーをお気に入り登録しておく機能があるので、気になったユーザーはいいねするのではなくお気に入りにしていた。複数人とメッセージのやり取りをしていると混乱するので、やり取りが落ち着いたらいいね(マッチング希望)してみようかな、というつもりの、お気に入り登録だ。
フィルタリングをがっつりかけ、ユーザーをお気に入り登録し、朝昼晩チェックしていたpairsだったが、特に誰とも「会いましょう」という空気にならず、今回もダメか……と思い始めた頃に、まったく期待していなかったOmiaiの方で今の恋人と出会うことになる。

5.アプリから出て実際に会ってみる……?

pairsの合間にぼんやり見ていたOmiaiで、メッセージのやり取りが続いていた人から「ランチでもどうですか?」の誘いがあった。
少し迷ったのが、この人がわりとメッセージの早い段階で誘ってきたことだ。2、3往復くらいだったと思う。悪い印象は無いが、良い印象もない。
このような社会状況でもあるので、こんな時に使える台詞をひとつ挙げるとすると「いいですね!でももしよかったら、まず一度電話してみて決めませんか?」だ。電話で会話のテンポが合わなければ、まず間違いなく会っても楽しくないだろう。しかも、最近のマッチングアプリは通話機能が付いているので、わざわざLINE交換をしなくても電話ができる。
というわけで、電話をしてみた。気をつけたいのは、おそらくアプリのほうではデフォルトでビデオ機能がオンになっているので、ビデオ通話を希望しない人はオフにしておくこと。
私は通話のみ、相手は肝が据わっているのか、ビデオ通話で挑んできた。この時点で面白いので好感度アップだったのを覚えている。
当たり障りのない話を小一時間して、ランチに行くことが決まった。今の恋人との出会いだ。


こういった状況下で出会いがない。出会いがないのでマッチングアプリをやる、という人が多いと目にしたのでまとめてみたが、マッチングアプリで出会ったとしても、実際に会うという過程は必要になるだろう。
私の恋人は土日仕事で平日休みのシフト制、私は土日休みの会社員であり、実はこの状況下でないと恋人とはなかなか会えない人種同士だった。幸か不幸か、恋人が仕事のシフトを減らされ、土日に休みを取れていたのが出会った当時の状況だ。そういうわけで、付き合う前に何度か遠出して遊びに行けたし、相手の人となりを知れて、付き合うことができた。
今は恋人の職場も徐々に通常業務に戻り、ほとんど休みが合わないなかで、何とか時間をやりくりして会っている。
当たり前だが、本来なかなか接点がない人と出会えるという点で、アプリはありがたいということが分かった。

ところが、次の記事では「出会いのない田舎住みこそマッチングアプリを活用すべき!」に意を唱えていきたいと思う。

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